あらすじ
衝撃の真実と向き合う覚悟を決めて、エルメロイII世は仲間たちとともに霊墓アルビオンへと乗り込む。ロンドン地下に広がる大迷宮は、
神秘を操る魔術師ですら想像を絶する、もうひとつの世界であった。
同時に、ライネスもまた、II世の代わりに冠位決議(グランド・ロール)へ出席することとなる。
複雑に絡み合う、迷宮探索と陰謀劇。
そして、迷宮の最奥にて儀式を進めるハートレスの謎とは。
幾多の神秘に彩られた『ロード・エルメロイII世の事件簿』、その結末を今ここに。
新たなる「Fate」、そしてTYPE-MOONワールドが登場!
時計塔の現代魔術科の君主にして名物講師、ロード・エルメロイ二世。彼には、ある目標があった。
一つには、借金を返済すること。もう一つには、かつて敗れたとある「戦争」にリベンジすること。
皆さま、「Fate」シリーズと言えば聞いたことはあるのではないでしょうか?この小説は、そんなFateシリーズと世界観を共有した上で、新しい物語を紡いでいるシリーズになっています。
登場人物と言えば、あの少年の面影はどこに行った!?というロード・エルメロイ二世もさることながら、その弟子たちが本当に個性豊か。個人的には、フラットの自由奔放さにはちょっと憧れすら抱きます。
内弟子・グレイと様々な事件を解決していく、この「事件簿」。ソシャゲしかやっていない人にも、昔からのファンの方にもおすすめしたい、至極の一品となっております!
感情タグBEST3
ウェイバーという男の生き方
ウェイバーに厳しい小説版ですが、私は心底良かったと思います。事件簿のせいで「可哀想な男が心底頑張って星に手を伸ばす」という癖が新しくできてしまいました。fgoで平安京が刺さったオタクは全員好きです。そして常に「成長できたのか」と苦悩する姿は最早愉悦すら覚えるほどウェイバーという男の姿になっています。ライネスと共感出来るようになってしまったのでこれからも可哀想なウェイバーを愛していきたいと思います。
完結巻
この巻ですべての謎と伏線は繋がり、物語は完結しました。
本当に面白かったです!
最後まで楽しませて頂きました!
息もつかせぬ展開の連続でした。
この後の時計塔も書いて欲しかったですね。
絶対に面白いのにっ!
久しぶりに小説のFate/Zeroが読みたくなったのに、電子書籍版がないのが残念でなりません…
何故ないのか…
素敵な物語の終わり方です。
タイプ・ムーンすべての世界観を繋げていく難行を、読者の次はどんな展開になるのだろうという期待に応えつつ見事に物語を織りなした作者の手法に感心しました。
英霊イスカンダルとウェルバー・ヴェルベットとの再会はなるのか。その期待に対し最も相応しい一つの締めくくりを示してくれました。
とても素敵な物語の終わり方です。