あらすじ
両親を事故で失った高坂哲史は、妹とともに定食屋「てしをや」を継ぐことに。ところが料理ができない哲史は、妹に罵られてばかり。ふと立ち寄った神社で、「いっそ誰かに体を乗っ取ってもらって、料理を教えてほしい」と愚痴をこぼしたところ、なんと神様が現れて、魂を憑依させられてしまった。料理には誰かの想いがこもっていることを実感する、読んで心が温まる一冊。
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Posted by ブクログ
私はどこまでいっても「食が絡んだヒューマンドラマ」を愛さずにはいられない。
しかし同じようなジャンルを漁っていくタイプの読書をしていると、そのクオリティや好み具合が顕著に現れてしまい、鬱屈した読書時間を過ごすリスクが跳ね上がってしまう。そういった意味でこの作品は大当たりだった。
コメディ部分と泣かせにくる場面のバランスがよく、それは嫌味ではなく自然に成立しているので引っかかることがなくスラスラと読める。主人公が料理を教われるのは亡くなっている人達の最後の願い。故に、彼ら彼女らのドラマはこれ以上続かない。そこにもの悲しさと美しさを感じるのか、虚無だと嘆くのか。ありきたりな言葉にはなってしまうが、間違いなく「明日を生きる活力」を与え「誰かに優しくなれる」傑作。出会えた人は、是非。
Posted by ブクログ
面白かったー!
一気読みでした。
最近、なかなか本が読めなくて「読書力低下してるのか…寄る年波には勝てないのか…」と切ない気持ちになってましたが、
「私もまだまだいけるな!!」と若い奥さんもらった60代の方のように元気になりました。
でも、それもこれも、読みやすくて親しみやすい文体のおかげだと思います。
チキン南蛮食べたくなりました。
そして細かいキャベツの千切り出来るようになった哲史さんにもう敗北しました…(私は道具を使って千切りしますんでな…)
あーあ、私の身体にも入って料理教えてくれないかな〜
鬼女という言葉を初めて知りました。そういえばそういうドラマが始まるとか。気になります(違う話です)
鬼女……既婚女性から転じて(変換ミス)、「ネットに精通し、高い情報収集・分析能力を持つ既婚女性の総称」を指すことになったとか。なるほど。
Posted by ブクログ
読み始めると、物語に出てくるチキン南蛮があまりにも美味しそうで、無性に食べたくなった。その描写だけで食欲をそそられる。
一つ一つの話が感動的で、職場で読んでいる間、涙を堪えながらページをめくった。
全体を通して心が温まり、ほっこりする作品。
人と人とのつながりの大切さを改めて感じさせられた。
しみじみする
料理の苦手な兄が神様に頼って成長する話なんですが…美味しそうでとても良かった!
みなそれぞれ物語があって泣ける話に仕上がってます。
Posted by ブクログ
心温まるストーリーでした。
特にお話の最初に出てくる、会社員の男性とお母さんのエピソードには思わず泣いてしまいました。食べてくれる人を感動させるような料理が作れるって本当に素敵だし、その料理に込められた想いに気づける人もまた素敵だなって、しみじみ感じました。
あと、とにかく読んでいるとお腹が空いてきます(笑)。描写がリアルで、読んでいるだけで唾液が出てくるくらい美味しそうでした。
心がじんわり温まって、美味しいものが食べたくなる、そんな一冊として本当におすすめです!
Posted by ブクログ
笑いあり、涙ありの短編集。成仏できない霊を、定食屋に勤める主人公の身体に乗り移らせて、霊の願いを叶える‥といった内容。頭の中でアニメ化した映像を思い浮かべながら読み進めてた。
続きもあるみたいなので読んでみたい!
Posted by ブクログ
料理をつくる工程の描写が、実に鮮明でイメージできる。だんだんと出会った人たちがつながっていく、一話完結物語。
付け合わせのキャベツ千切りは、なくてもいいけど、ないと寂しい、ありきたりなもの。そこに大葉と一緒に千切りにした付け合わせ。サッパリ食べれそう!
豚汁も野菜の甘みとか旨みがジワーッとでておいしそう!
続きが読みたい!
Posted by ブクログ
大切な人を失った時に後悔をしないように, そして
努力していれば自分が思っている以上に周りの人は見てくれていると思える小説
割といい歳をした兄弟の喧嘩や哲史の独り言の厨二病感ひ少し気が引ける部分はあるけど
けれど一章一章に出てくる人物とその背景, 伝えたいことを知った時はぐっとくる
これと言った特別なフレーズは無いけど
すんなりと心に響く, ほっこりする物語
Posted by ブクログ
妹と共に両親の遺した定食屋を継ぐことになった
主人公の哲史。
哲史は料理が出来ず、神社で愚痴をこぼす。
するの、この世に未練を残した人の魂を憑依されてしまう。
神様から、魂から料理を教わる代わりに、その魂が望む相手に料理を振る舞うことだった。
時江さんは息子へ、銀二さんは弟子へ、梅乃さんは義嫁へ、
ジルさんは彼女へ
変な投稿をされ、親父さんが助けてくれて。
思い出の味を繋ぐ、5編の物語。
めちゃくちゃ心温まりました。
最初は料理が出来るようになりたいって気持ちだったと思うけど、未練を残した人達の代わりに相手へ料理を提供して。
その人も救われただろうと思う。
次作も楽しみです!
Posted by ブクログ
美味しいものが出てくる話にはとにかく心が躍る。グルメ小説はもう出切った感があるけれど、まだまだニッチというのか、いろんな物語を作り出せるものですね。
本作は「成仏できずにいる料理上手の霊に体を貸すはめに陥った男」の話。両親が急逝して妹が継ぐと決めた定食屋を手伝い始めたものの、包丁を握ったことすらない。近所の神社で神頼みしてみればまさかの展開に。
息子に弟子に嫁などなど、この世に残してきた誰かに食べさせたい料理がある霊が男の体の中へ。それぞれの霊が出て行った後にまた元の男に戻るのではなく、料理や接客を学んで行く姿がいいなぁ。
Posted by ブクログ
著者の小説を読むのは本作が初めて。
この世に未練を残した魂が若き主人公に一時的に宿り、彼が振る舞う料理を通して、去りゆく魂とこれから定食屋として生きていく主人公の双方に感動をもたらす五つの物語が紡がれている。
Posted by ブクログ
なんとなく年末年始は簡単に読めて(いい意味で)暖かい話しが読みたいなと思い、前から気になっていたこの作品を読んだらとてもいい読書初めになりました。
Posted by ブクログ
最初は、主人公も軽いし、神様も簡単に現れすぎじゃない?と思ったけど、それぞれの章で主人公に助けられた人達が、最後、お店がピンチの時に、集まりお店を助けようとする所には感動した。亡くなった両親が、子供たちに憑依して2人に本当に大切なものは何なのか教え、子供たちの成長に安心して別れを伝える所には涙した。
Posted by ブクログ
ファンタジーみたいな設定ではありますが、戻らない幸せについて考えさせてくれるストーリーだと思います。
軽く読めますし、思わずほろりと泣けちゃいました。
失ってからじゃないと気づけない愛って世の中にはたくさんあって。この作品ではもう1回だけ、食事を通して故人と生者が心通わせるチャンスをもらえる話なのですが、実際にはこうは行かない人生なので感謝や愛は伝えておこうと思いました。
Posted by ブクログ
心が暖かくなり、思いを伝える大切さを教えてくれる小説。
「神様の定食屋」が面白いと聞いたので読みました。
設定が個人的に面白いです。
未練を残した魂を成仏させるために、定食屋を注ぐことになった哲史が魂に憑依されお互いに悩みを解消する。
全ての話が温かく小説の世界観が好きになりました。
個人的にはチキン南蛮の話が好きです。(食べ物も好きだから余計にです。)
人との繋がりの大切さも知れていい小説だと感じました。
わっ!
神様が集う定食屋、神様が営む定食屋、神様の国での定食屋….….題名から、想像していた、どの設定でもない、想像の斜め上を行く、神様が助ける(それも、願いに叶いそうな、成仏していない魂を、憑依させる事で、手助けをする)定食屋の話だった。初めは、面食らったけれど、読み進めるうちに、だんだんと面白くなってきた。
Posted by ブクログ
1話1話軽めで、死んだ人が最後にご飯食べさせたかった人が主人公を依代にして最後の一皿を味わう物語。
ちょっとご都合な展開が見られるので、神様が胡散臭くて仕方ない。
でも1話1話、しっかり感動させてくるので侮れない。出てくる食べ物の描写も魅力的!美味しそうだし、食べてみたい〜。
飲食店で店員と常連さんが馴れ馴れしいのは個人的には苦手。そういう関係性を見てしまうと入りづらくなる。
Posted by ブクログ
会社をやめて実家の定食屋を引き継いだ主人公が、有名料理人の霊に乗り移られ、その技術を取得していき、やがて料理店は何とか軌道に乗ったとの話。どこかで聞いたような話ではあるが、エンターテイメントとしては楽しめた。
Posted by ブクログ
神様が未練がある魂と引き合わせて、その魂から料理を教わる代わりに、魂が望む相手に料理を振る舞うお話。
料理とか美味しそうだし感動的な所もあったけど、全体的に軽いなと感じた。サクッと読める。
ま、こんなにうまいことにはいかないけどね。
Posted by ブクログ
ライトノベルのようで、軽い気持ちで読めた。
親を亡くしたあとだからこそ、また会いに来てくれたら嬉しいとは思うが、今出来る感謝だったり、話したいことだったり、一緒にやりたいことを考えてみたいなと思った。
Posted by ブクログ
登場人物の言葉が吹き替えみたいに聞こえてくるようで、とても読みやすかった。
昔の時代劇みたいに、うるっとくるような展開。悪人はあまり出てこないけど、清々しい読後感でした。
Posted by ブクログ
いやぁ……
完全に飯テロですね
とりあえず、チキン南蛮が食べたくなります、というか作るか?っていう気持ちになります
だって、レシピはほぼ書いてあるのですから!
美味しいごはんが出てくる物語は、どれも心があったかくなる物語ばかり
だから、とても好きです
しかし、憑依するとか、設定はなかなか
美味しいご飯は人を救えると思う
でもそこに、ちゃんと気持ちを込めてないとだめですけどね
Posted by ブクログ
街の定食屋を営む夫婦が事故で他界。
残された子供兄弟。妹が突如として店を継ぐ宣言。
ブラック企業に社畜として日々を過ごしていた兄は、妹のためとあっさりと定職を定食屋やジョブチェンジ。
とは言いつつも、料理など全くしたことのない兄。
もはや、ここは神頼み。近場の神社で祈るやいなや。
神が降臨し、今生に願いを残した魂を憑依させ、兄の願いを一つ叶える...
と、ここだけ切り取ると実に怪しげだが
本書の帯にある通り感涙ものです
人とは誰からか信頼されることにこんなにも胸を打たれるのですね
凝った技巧ではなく、素朴な誰にでも起こり得る日常風景が沁み入ります
Posted by ブクログ
両親が脱サラして始めた定食屋を継ぐ妹とそれをアシストするため休職した元社畜の兄のお話。
とにかく食べ物の表現が美味しそうで!やってくるお客さんごとに1話ずつわかれているが、初めのチキン南蛮のお話で間違いなくチキン南蛮を食べたくなる。そして付け合わせの千切りキャベツは大葉を挟んで、ふわふわに。
タイトルにある通り、神様の粋な計らいによって様々な人と出会ったり、定食屋について無知な兄がたくさん学習したりする。
たかが卵かけご飯ひとつにしても、とにかく食べたくなる。美味しい小説です。
Posted by ブクログ
本の帯にも書いてありましたが、これは通勤途中には読めない!!泣きすぎて!!
最初のチキン南蛮の話ももう号泣。
次の天たまかけご飯も号泣。
具だくさん味噌汁も号泣。
これは泣きたい時、真っ白な優しさに触れたい時に読む本だなぁとしみじみ感じました。
気づかないところで、いつも自分は色んな人から支えられて生きることができているのだと思います。
感謝を伝えたいときに、『ありがとう』と素直に伝えないとなと感じました。
Posted by ブクログ
「神様が人と人を巡り会わせる」という設定は理解したものの、展開があまりに都合よく感じられた一冊だった。物語としてはかなり在り来りな構成である。しかし、登場する料理の描写はどれも魅力的で、読んでいるだけで食欲をそそられる。中でも、天たまかけご飯とから揚げの描写は特に印象的で、思わず自分でもすぐに食べてみたくなるほどだった。ストーリーの単調さを補って余りあるほど、食の描写が光っていた。
Posted by ブクログ
心があったかくなった
食べ物の描写がとても鮮明に書かれていて読んでるだけでお腹がすいた
誠実には誠実で返す姿勢がとても素敵だと思った
Posted by ブクログ
心がほっこりする話
ご飯を作る人にはそれぞれ食に込めた想いがあって、食べる側の人にも思い出として満たされていくのだなと思った。
ごはん作るの苦手だけど、ご飯作りたくなった。