あらすじ
両親を事故で失った高坂哲史は、妹とともに定食屋「てしをや」を継ぐことに。ところが料理ができない哲史は、妹に罵られてばかり。ふと立ち寄った神社で、「いっそ誰かに体を乗っ取ってもらって、料理を教えてほしい」と愚痴をこぼしたところ、なんと神様が現れて、魂を憑依させられてしまった。料理には誰かの想いがこもっていることを実感する、読んで心が温まる一冊。
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Posted by ブクログ
読み始めると、物語に出てくるチキン南蛮があまりにも美味しそうで、無性に食べたくなった。その描写だけで食欲をそそられる。
一つ一つの話が感動的で、職場で読んでいる間、涙を堪えながらページをめくった。
全体を通して心が温まり、ほっこりする作品。
人と人とのつながりの大切さを改めて感じさせられた。
Posted by ブクログ
構成が同じで、単調なのかなぁと思って、読み進めると最後はちょっと事件もあり、伏線が回収され、心温まる感動ストーリーだった!!
神様がフランクで可愛かったw
今度神社に行った時、あんな感じだったら面白いなぁ
Posted by ブクログ
・引きこもりだった息子へ、母からのチキン南蛮
・元弟子へ、元師匠からの裏メニュー卵かけご飯
・義娘へ、姑からの豚汁
・愛する妻へ、フランス人の夫からのオムライス
・お客さんへ、父と母からの唐揚げ
・お客さんへ、兄妹からの豚汁
亡くなってもなお料理を通して伝えたい気持ちが、どれも相手への思いに溢れている。
どの人もキャラが個性豊かながら、優しくて素敵で、人の温かさに涙が止まらなくなった。
個人的には唐揚げのお話が特にぐっときた。
店と子供達を大切に思ってくれて、心配してくれてありがとう。
これからもよろしくお願いします。
と、タイムリミットがある僅かな時間の中で、家族として過ごす様子が尊く、場面の至るところで親から子に対する愛情が溢れていた。
Posted by ブクログ
おもしろかった!
一件の定食屋が舞台の、ちょっとファンタジー要素のあるお話でした。
食事でお客様を癒すだけでなく、「神様」がポイントなところが他の飲食系作品とは一味違ってよかったです。神様のキャラもいい!
ぷっと笑ってしまうところや、涙々なところもあり、最後はとても温かい気持ちになれました。
シリーズなようなので、全部読破したいと思います。
Posted by ブクログ
「ふつつかな悪女ではございますが」で著者を知り、気になったので一読。
料理にまつわる短編小説で、個性豊かな使者と体を共有し、その使者の望む人に料理を振る舞う代わりに料理を教えてもらうことに。
人と人とのつながりにふっと口元が綻ぶ、優しくて、少し切ない物語。
Posted by ブクログ
舞台は定食屋さんです。神様と意思疎通ができたり、死者の魂に体を乗っ取られたりと奇想天外な面白さもありますが、何といっても出てくるお料理の美味しそうなこと!調理工程、食べているシーンが目に浮かびます。
美味しさたっぷり、思いやりの心や人情もたっぷりです。私も、日々の料理に精進したいです。何事も心が大切であると、あらためて思いました。
しみじみする
料理の苦手な兄が神様に頼って成長する話なんですが…美味しそうでとても良かった!
みなそれぞれ物語があって泣ける話に仕上がってます。
Posted by ブクログ
ファンタジーみたいな設定ではありますが、戻らない幸せについて考えさせてくれるストーリーだと思います。
軽く読めますし、思わずほろりと泣けちゃいました。
失ってからじゃないと気づけない愛って世の中にはたくさんあって。この作品ではもう1回だけ、食事を通して故人と生者が心通わせるチャンスをもらえる話なのですが、実際にはこうは行かない人生なので感謝や愛は伝えておこうと思いました。
Posted by ブクログ
心が暖かくなり、思いを伝える大切さを教えてくれる小説。
「神様の定食屋」が面白いと聞いたので読みました。
設定が個人的に面白いです。
未練を残した魂を成仏させるために、定食屋を注ぐことになった哲史が魂に憑依されお互いに悩みを解消する。
全ての話が温かく小説の世界観が好きになりました。
個人的にはチキン南蛮の話が好きです。(食べ物も好きだから余計にです。)
人との繋がりの大切さも知れていい小説だと感じました。
Posted by ブクログ
両親が商っていた定食屋。
両親の突然の事故死により、兄妹が定食屋を継ぐことに。
不器用な兄と、しっかり者で頑張り屋の妹。
兄が神社の神様にお願いごとをしたことがきっかけで動き出す奇跡。
展開はありがちな気がしないでもないが、全章でほっとする暖かさに出会えた本。
こんな神様、いたらよいなー。。
ってか、「てしをや」に行ってみたい。
Posted by ブクログ
両親が2人で仲良く旅行に出かけ、乗ったバスの運転士が居眠り運転をして亡くなってしまい、兄と妹で両親のしていた定食屋を引き継ぐ事になり、料理に自信のない兄が近くの神社に夜遅くお参りに行くと、完全に成仏できない人の霊を貸して下さり、チキン南蛮や豚汁などを人前に出せる様になる物語です。
Posted by ブクログ
自炊のモチベが上がります!!
「料理」が題材の小説は読むのが初めてでした。文章だけでこんなに美味しそうな感じが伝わるんだ、と驚かされました。
主人公が神様に望むことで、身体に幽霊が乗り移り、その幽霊が食べさせたいと望んだお客さんに料理を振る舞っていく中で、色々あって…みたいなのが主なあらすじです。
幽霊とお客さんとの間にあるエピソードも心が暖まるものばかり。個人的には豚汁のエピソードが好きでした。
続編があるみたいなので、早速読みたいと思います。
Posted by ブクログ
読んでて幸せな気持ちにしてくれる小説。
どの話も面白いし目頭が熱くなった。個人的には天たまかけご飯の話が好き。銀さんがイタリア時代の記事まで追ってたのには驚いたけど、それだけ大事に思ってという事がちゃんと最後に伝わって良かった。
あとは最後の話でこれまで出てきた人達が再登場して助けてくれる展開も良かった。
この本を読んで、普段ご飯を作ってくれる家族やお店の人にもっとちゃんと感謝を伝えようと思った。
Posted by ブクログ
どのお話もどの料理も、心にしみる一冊。神様のはからいとお店の料理が、読み手の心を温めてくれます。おでんもから揚げもチキン南蛮も、今度食べに行きますね。
Posted by ブクログ
故人憑依型で作られる料理は、残された人々へ言葉を超えた想いとなって届き、つっかえていた気持ちが溶かされていく様が温かく良かったです。食を振る舞う・共にすることの幸せを見直す読書体験でした。
わっ!
神様が集う定食屋、神様が営む定食屋、神様の国での定食屋….….題名から、想像していた、どの設定でもない、想像の斜め上を行く、神様が助ける(それも、願いに叶いそうな、成仏していない魂を、憑依させる事で、手助けをする)定食屋の話だった。初めは、面食らったけれど、読み進めるうちに、だんだんと面白くなってきた。
Posted by ブクログ
本の帯にも書いてありましたが、これは通勤途中には読めない!!泣きすぎて!!
最初のチキン南蛮の話ももう号泣。
次の天たまかけご飯も号泣。
具だくさん味噌汁も号泣。
これは泣きたい時、真っ白な優しさに触れたい時に読む本だなぁとしみじみ感じました。
気づかないところで、いつも自分は色んな人から支えられて生きることができているのだと思います。
感謝を伝えたいときに、『ありがとう』と素直に伝えないとなと感じました。
Posted by ブクログ
「神様が人と人を巡り会わせる」という設定は理解したものの、展開があまりに都合よく感じられた一冊だった。物語としてはかなり在り来りな構成である。しかし、登場する料理の描写はどれも魅力的で、読んでいるだけで食欲をそそられる。中でも、天たまかけご飯とから揚げの描写は特に印象的で、思わず自分でもすぐに食べてみたくなるほどだった。ストーリーの単調さを補って余りあるほど、食の描写が光っていた。
Posted by ブクログ
心があったかくなった
食べ物の描写がとても鮮明に書かれていて読んでるだけでお腹がすいた
誠実には誠実で返す姿勢がとても素敵だと思った
Posted by ブクログ
心がほっこりする話
ご飯を作る人にはそれぞれ食に込めた想いがあって、食べる側の人にも思い出として満たされていくのだなと思った。
ごはん作るの苦手だけど、ご飯作りたくなった。
Posted by ブクログ
PrimeReadingで無料だったので
飯テロですわ~おなか減っちゃうw
シリーズ化されてるみたいですね
おいしいご飯にちょっと泣ける話
王道だけどほっこり
人を思う気持ちがいっぱいで幸せな気持ちになれる本
Posted by ブクログ
ほっこりしたお話
読みやすく、短時間で読むことができた。
僕は、食べることが好きで、料理も好きで、外食に行くとお店の人にリスペクトを忘れないように接しているつもりである。
お店の人の考えていること、気遣いを知ることができた。
Posted by ブクログ
両親を事故で失った高坂哲史は、妹とともに定食屋「てしをや」を継ぐことに。
ところが料理ができない哲史は、妹に罵られてばかり。ふと立ち寄った神社で、
「いっそ誰かに体を乗っ取ってもらって、料理を教えてほしい」と愚痴をこぼしたところ、
なんと神様が現れて、魂を憑依させられてしまった。魂に料理を教わる代わりに、
その魂が望む相手に料理を振舞い、未練を解消してやってほしいということらしい。
母親から息子へ。店主から常連へ。姑から嫁へ、夫から妻へ――。
料理には誰かの想いがこもっていることを実感する、読んで心が温まる一冊。(紹介文より)
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設定は現実的ではなくリアリティにかけるけれど、人の死が関わる設定に弱い私は、どの編もほろりと泣いてしまった。
大切な人と死に別れてしまっても、そこから立ち直るきっかけになる定食屋。神様が出てくる時点でご都合主義なストーリーではあるけれど、暖かい気持ちになれる。
Posted by ブクログ
定食屋を営んでいた両親が事故で急逝。妹・志穂と共に定食屋の跡を継ぐ高坂哲史。まったくの素人である哲史が頼ったのは、ふと立ち寄った神社。そこで神様から料理上手だった人の魂を憑依させられてしまう。その魂から料理を教わるかわりに、魂の未練を解消することになる。連作短編形式で読みやすかった。
Posted by ブクログ
魂が憑依し、定食屋を切り盛りする話。
1話読切で読みやすい。
作られる定食の描写が毎回美味しそうで、読んでるとお腹が空く。
素敵な話ばかりだが、ストーリーが先読みできて、自分には合わなかった。
Posted by ブクログ
※尼プラの無料枠で借りました。
神様にも妹にも搾取されてる感のある主人公。
この違和感を純朴に「ハートフル」という言葉で片付けられるような気はしない。違和感は最後まで読んでも解消されず、なんなら強度が増されているような気も。
何故だろうかと軽く考えてみると、この主人公はこの流されやすい性格で日々我慢をしながら、何を動機に店を続けているのがよくわからなく、最後に結局都合良く全部うまくいって良い話でしたー、とされてもそれは良い話ではないよね、という感想しかでてこないからだということに気が付いた。さては「良い話」にするための、ただの舞台装置なのか、このキャラ。
「良い話」を読みたい人には向いている本だと思うので、私のように曇った心ではなく、純朴な気持ちで読み進めることをお勧めしておきま。
Posted by ブクログ
“ヴァン・ショーをあなたに”の定食屋バージョンを想像して読んでみると、神様が出てきて主人公に憑依し料理するという面白い展開。
両親の遺した定食屋「てしをや」を妹と共に継ぐことになった哲史。
神社で神様に出会ったことから魂が憑依するように。魂に料理を教わる代わりに、その魂が望む相手に料理を振舞い、未練を解消してやってほしいということだった。
母親から息子へ。店主から常連へ。姑から嫁へ、夫から妻へ。
思い出の一皿、懐かしい味。あらためて料理って食べてもらう人への作り手の思いが込められているものだなぁと実感。
チキン南蛮、天たまかけごはん、具沢山豚汁、フレンチ風オムライス、名物唐揚げ、おでん。出てくる料理がどれも美味しそうで、読んだらお腹が空いてしまう。
個人的に銀ニさんの卵の天ぷらが乗ったら天たまかけごはんが気になって、食べてみたくなった。