あらすじ
「幽霊が見える」中学生の鞠子は、ある老女との出会いをきっかけにイギリスへの憧れを募らせ、二十歳でとうとう渡英する。 妖精を探した果てに見つけたのはグレンという名の青年。 二人の運命は大きく変わる──。 ほか、英国特別幻想取締報告局の幹部ハイド氏のパートナーであり、浮世離れした美貌を持つエルフ・エドワードの過去、幼少期のランスとの関係なども描かれ、少しずつ謎が解き明かされてゆく人気シリーズ第4弾!
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Posted by ブクログ
英国幻視の少年たち第4巻
3巻が書店になかった(売り切れ)ので泣く泣く4巻から読むことに。
鞠子、エド、グレン、ランスの過去編+カイ視点の現在のお話。
幻想的生命体を見ることはできても、親しくはなれないってものすごく寂しいことだろうな。グレンみたいになりたかったのに、と泣く鞠子が、1巻の鞠子とあまりにかけ離れていていい意味でびっくりした。鞠子は最初から強い人だと思ってたから。よく考えたらそんなわけないのに。この過去編で鞠子にもちゃんと人間らしい感情があったのだなあ(失礼)、と彼女への好感度がぐっと増した。
あんなことがあって、ただひたすら待つしかなかった彼女とグレン二人ともが切ない。妖精の女王、こわいわ。
あと、個人的に読んでてわあっと嬉しくなったのが、鞠子とグレンの二人でウィッツバリーに出かけた時に出会う妖精。鞠子を初めて避けないでいてくれた妖精……あれ、きっとスーだよね。だから鞠子はウィッツバリーに住むことにしたのかなあ、と思ったり。
巻が進むにつれ、どんどん好きになっていくシリーズなんて珍しい。もうずっと読んでいたい。
Posted by ブクログ
①叔母マリとジェーン・ブラント
②叔母マリとグレン・バーンズ。
③エドワード・ノアとローレンス・ハイド
④ランス・ファーロング
の物語
①マリは強いなと思った
②動きたいけど動けない。もどかしかった
③自分より劣った種族と生きる、ノアの葛藤が面白い
④子供らしいなとほほ笑んだ
Posted by ブクログ
ま、まりこさんが普通の女の子に!!!!
なんだかすごく意外で、でも可愛らしく愛おしくて
ほんと頑張って欲しいなと思った
ハイド氏なんかも協力態勢に入るみたいだし、
一応確定されたもののようだし
頑張れまりこさん…
チラッとスーも出てきて嬉しい
我が心の癒し
可憐な皿洗い
エド少年はやはり、別れ際の父親の言動に、
ピシャッと雷に撃たれたみたいな衝撃があった
どこまでも高潔な種族
でもそこに情がないかと言われたらそんなわけはなく
思想は違えど我々と同じなんだなぁと夢想する
エドの香り嗅ぎたい本当にお願いします
ランスはほんとただただやるせない
どこまで尽くしても諦められるような
そんな一方通行さが
通常の人間関係では一番怖いことだと思う
こちらがどれだけ思っても、
本人が生を蔑ろにしている虚しさ
お願いだから近づくことや、心の中にいることを許して欲しいと
この世界を手放さないで欲しいと
繫ぎ止める何かになりたいと願ってやまない
それはとてもつらい
カイが友達になってくれて本当に良かった…
またイギリスに行きたいなぁと、情景や背景や
妖精さんのことを思いながらため息する
イギリス人になりたい…