あらすじ
TVアニメが7月よりスタート! 大注目の異世界グルメファンタジー待望の第4弾。「洋食のねこや」の秘密が明かされる!?
家族を持ったことのない、遠い異世界からやってきた女。
家族を失い遠い大陸から戻ってきた男。
終戦間もない混沌の時代に二人は出会った。
女ができた仕事はただ一つ。魔王を狩ることのみ。
男ができる仕事はただ一つ。料理を作ることのみ。
やがて女と男は店を持ち、家族を作り、そして異世界の客を招く。
かくて始まりし『異世界食堂』。毎週土曜日にだけ開くこの店は、
絶品の料理で多くの客をもてなす。
『洋食のねこや』、創業五十年。
『異世界食堂』、開店三十年。今日も、チリンチリンと扉が開く。
犬塚 惇平(イヌヅカジュンペイ):九州在住。本作にてデビュー。
エナミ カツミ:イラストレーター。
多くのライトノベルやゲームのキャラクターデザインを担当。
代表作に「バッカーノ!」など。
無慈悲なる飯テロラノベ!(※ダイエット中の人にはオススメしません)
エルフやドワーフ、賢者に騎士にリザードマン……そんな王道ファンタジーに東京の洋食店「ねこや」の扉が現れるお話。
1話完結もので主人公はお客様、各話ごとに視点が変わるのでバラエティ豊かな食レポ(?)が楽しめます。
名だたる大剣士も大賢者も「ねこや」では食事と酒を楽しむただのオッサン……しかも扉は7日に1度しか現れない焦らし仕様で「ついに、7日ぶりの……ドヨウの日が……!」と心待ちにしている姿は何とも和みます。
料理への反応が皆純真で微笑ましく、味が想像しやすい定番メニューな事もあって読みながら食欲が湧いてしまうのが少々困り所。
サクッとジューシーなメンチカツを求め洋食屋へ旅立った読者は私だけではないハズ。
1話完結なので時間のない人にもオススメ! ……というのは大嘘で、読みやすさも相まって「もう1話だけ…」とつい読み続けてしまうので要注意です。
やめられない止まらない、かっ○えびせん的飯テロ作品。
個人的に1巻カレーライスの話がお気に入り、腹にも胸にもグッときました……!
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うわっ!
びっくり!ヨミって、女性だった!暦って、改名して….….店主の祖父と結婚した、店主の祖母だった!それに、まだ、生きてた!
店主が、小学生の頃、自分が栽培した男爵芋を、帝国の初代皇帝に頼まれて、帝国のコインと交換したことが、….….だったとは!!
驚くことばかり、多かりき….….(笑)
Posted by ブクログ
異世界食堂がどのようにして始まったのか、現店主の祖母と祖父のエピソードが度々紹介され、さらに作品の世界観がしっかりと描かれているように感じます。
一つ一つのエピソードや、そこで紹介される料理の描写は、若干のマンネリ感を感じないではありませんが、やはりさすがと思わせてくれます。
異世界の各所に扉があるからこそ、もはや根性の別れ、と思っていたひととネコヤで再会することもある。その出会いから新たな歴史が紡がれることもある。
ファンタジーの「魅力」を感じさせてくれるシリーズで、やはり続きが気になるシリーズでもあります。