あらすじ
ロングセラー『後悔病棟』に続く感動の長編。
神田川病院に赴任したばかりの女医・黒田摩周湖は、二人の末期癌の女性患者をみている。先輩のルミ子に促され、摩周湖が病院の中庭で拾った聴診器を使ってみると、患者たちの“心の声”が聞こえてきて・・・・・・。
母親に捨てられ、児童養護施設で育った桜子は、大人を信じていない。代議士の妻の貴子は、過去に子供を捨てたことがあるらしい。
摩周湖の勧めで治験を受けた桜子と貴子は快方に向かい、自分の人生を生き直すことに。大学に進学するお金がなく進路に悩む桜子、選挙にしか関心のない夫と姑を嫌悪する貴子。孤独と生きづらさを抱えてきた二人は、どのような道を歩み始めるのか――
共感の嵐を呼んだヒューマン・ドラマ『後悔病棟』に続く感動の長編!!
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Posted by ブクログ
夢の世界から、現実の世界になった!しかも、とっても現実的な、現実のお話になっている。
多くの人に、「なかったこと」「聞かなかったこと」にされる、親がいない、お金がない、という切実な問題。実際に私がそういう人に接したら、短期的な同情やお金ではとても解決できないし、やがて面倒になって離れてしまうんだろうなと思う。そして、苦しんでいる人たちは、そういう軽薄な人との別れを何度も経験してきたんだろうと思う。
そして、解決策の一つが、風俗であること。これも、解決策として提示してしまう潔さ。きれいごとでは食べていけない。でも戻ってこれないところまでは行かない。
貧困という、中身を知らない人が多い、でも知ってもどう解決できるかわからない、というテーマに対して、ここまで深く、具体的に解を提示できるのはすばらしいと思う。強く支持したい。
Posted by ブクログ
「後悔病棟」の続編です。
ルミ子先生から摩周湖先生に受け継がれた
不思議な聴診器、今回聞かせてくれるのは
政治家の妻 貴子と孤児のJK桜子。
年齢も立場も全く違うふたりが繋いだ命
厳しい現実に、いっその事余命宣告のままの方が
よかったのでは。と絶望しそうな桜子への
貴子からのアドバイスが衝撃すぎて時代ですか?
人間不信だった桜子に桃山さんや青野くんとの
出会いは嬉しいかぎり。幸せになって欲しい。
それにしてもあんなにも憎たらしかった姑が
まさかそんな人が変わりますか?(笑)
Posted by ブクログ
同じ末期がんで治験を受け回復したふたり。児童養護施設で暮らす女子高生と議員の妻。金銭的に大学進学できない桜子に議員妻は安心して働ける場所を作る。ライトな水商売を提案したときは驚いたが、現実はそうでもしなければお金は作れない。綺麗事でなく現状どうすれば叶えられるかを一緒に考えてくれる大人が近くにいてラッキーだった。こんなに都合よくいかないけど、希望を失いたくない、その気持ちを忘れたくないな。心の声が聞こえる聴診器、少し飽きてきたけど次も読む。