あらすじ
大、初のアルバムが欧州を席巻してゆく…!
ヨーロッパを回りライブを続ける
カルテット「NUMBER FIVE」に
アルバム制作のオファーが届く。
送り込まれたレコーディングエンジニアは
大達の激しく特別な音に驚き、
最大限に魅力を活かす録音をしようと…!?
リリースされた初アルバムは、
ライバルであるアーネストのアルバムと 競り合いながら
欧州ジャズ界に強く大きく響いて―――!?
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SUPREME 9
number fiveのcdがリリースされます。
表紙はcdのジャケットです。
認知度がアップする巻になります。
Posted by ブクログ
カルテット「NUMBER FIVE」にレコーディングの話が舞い込んだ。あのモーレン5を売り出したMNCレコードの重役ハインドル氏がスポンサーとなってすべての資金を支援してくれるという願ってもないオファー。これが大にとっては人生初のレコーディングとなる。
レコーディングエンジニアは、ノア・ヴァッサーマンという一見感情の読めない精密機器のような男。しかし、初のレコーディングに気合の入る大には、そっちは全く目に入らない。一発めのテイクからフルパワーでぶっ放していく。
ノアは、彼らのパワーと実力の只者でないことを察知し、自らもこのメンバーの一員と自覚し、全身全霊でレコーディングに集中する。結果、最高の一枚が完成した!
このアルバムは、ヨーロッパの各地で大きな予兆を感じさせる確実な反響を獲得していく。オランダのホルスト・ジャズ・フェスティバルでステージにあげてくれたあのサムの手にも届いた。
一方、大のバンドで大の代役を務めたスーパープレイヤー・アーネストも自らの道を着実に切り拓いている。ヨーロッパで、いまやアーネストとNUMBER FIVEは、若手ジャズの2大勢力として注目を集めてきた感がある。
そんな流れの中、大たちのバンドにビッグなフェスへの出演が決定する。なんとそれはロックフェスだ。規模もこれまでとはけた違いの規模の野外ライブ。そしてそのロックフェスに、ジャズバンドがたった2組出場する。それがなんと、アーネストのバンドと、大たちのバンドだ。
ロックのバンドの中で、ジャズバンドがどう存在感を示すのかというのもあり、またその2つの異色のジャズバンドが、どちらも新進気鋭のバンドであるだけに、その注目度がどうなのかというのも興味深い。メンバーの意識の変化もあり、次の展開を見逃すことはできない。
今回の巻、ベルリンで苦い思い出のあるDG Cornerでのリベンジの演奏も強烈なインパクトだ。ひょっとするとこの巻のクライマックスは、このシーンだったかもしれない.