あらすじ
2人だけの特別な関係になった空魚と鳥子。 裏世界の解明も進んできたなかで、より深部 へ進んでいくための調査と探求が始まった。
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Posted by ブクログ
前巻でマヨイガに戸館さんやハナが居なかった事が気になっていましたが、今巻で再び訪れたマヨイガが廃墟になっていて、裏世界の異様さと一筋縄ではいかない理不尽さを改めて実感させられました。しかも、鳥子と空魚が裏世界で〝鵼〟になった事に対して、それを模倣して持ってくるというアプローチ。そうくるか、という驚きと共に、空魚や鳥子の日常生活を観察されている様な気味悪さと、やれる事なら何でもやってくる裏世界の異常さを感じました。
今巻は何とも懐かしい逸話の集大成でありつつ、裏世界、ブルーワールド、ウルトラブルー・エンティティに抗う術への導入部でもあり、読了直後に次巻を読みたい気持ちがこみ上げてくる内容。
マヨイガの外館とハナは取込まれてしまったのか、小桜のアプローチが将来的に科学的解明の礎にになるのか、あと霞の事で小桜は大分苦労を既に背負い込んでるみたいだけど…、牧場での検証実験へと赴くDS研とトーチライトの面々と随行する空魚・鳥子、そして行動をと共にする潤巳るなと辻、彼ら彼女らに対してアクセスしてきた何者かが存在するのか…?
一気読み
少し怖かったけど、面白くて一気読みした。裏世界ならではの恐怖のなかにも、空魚たちの人間らしさで笑えるところもあって面白かった。るなの話もとてもよかった。