あらすじ
裏世界を通じて出逢った紙越空魚と仁科鳥子のふたり。因縁の冴月の危機が去ったいま、空魚は向き合わなければいけない感情がある
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Posted by ブクログ
今巻は、空魚と鳥子の関係が一歩先に進む話といった印象を受けました。副題の「共犯者の終わり」という言葉が示す通り、空魚と鳥子の〝共犯者〟という関係から脱却する話でした。
空魚は自分の事も関心が無く、鳥子への想いや感情も散々悩んで迷わないと結論が出せないのですが、それでもきちんと鳥子への答えを出そうと真剣に向き合っていて好感がもてました。最終的に2人の関係が恋人でも共犯者でもない、2人だけの特別な関係へと落ち着いて良かったです。
また、今巻に新たに登場したDS研所属の辻さんによって裏世界について別の視点が与えられた巻でもあると思います。裏世界が異界的な場所というだけではなく、向こう側の存在との接触の境界では無いかという視点や、UBアーティファクトがミニサイズの裏世界じゃないかという話が出て、その視点に驚かされました。
小桜さんが霞に影響されたり、空魚と鳥子がセックスの最中に裏世界にいたりしたのも、第4種接触者自身がインターフェースになっているという事なのかもしれないと思います。
空魚の目や鳥子の手がインターフェースになると分かった事で、次巻から更に冒険の幅が広がる事を期待してます。
空魚と鳥子の関係を表す言葉とは
深淵を覗く鵼は何を見て、何に晒されるのか、フロンティアは何処まで広がるのか、次巻以降に期待してしまいました。
共犯者という言葉で表現されてきた友人とも家族とも恋人とも異なる関係性で続いてきた空魚と鳥子の繋がり、本巻で遂に終りを迎える事になるのはサブタイトルからも明白ですが、新しい関係性はどうなるのか。
鳥子の言った共犯者という表現に、誰よりも親密な関係性を感じそれを崩したくない空魚、その先の関係性の発展を求めたい鳥子、求め合う関係性の向かう方向は似ていても言葉にすると解釈の相違から距離感を掴めなくなる二人。
UBLへのインターフェース以前に、二人の間のインターフェースを如何に摺り合わせるのか、これにより二人の関係が終焉するのか、より深い碧い世界に堕ちていくのか…
ついに
サブタイトルから、空魚と鳥子の関係性に言及された話だとは思っていたけど、想像以上に深く考えられていた。裏世界の影響でおかしな言動してるのやっぱり読んでて怖いな。そこが面白いんだけど
Posted by ブクログ
怪談部分の描写は怖すぎず陳腐過ぎずとちょうど良く楽しめた。
この作品にエッチの描写はあんまり求めてなかったなぁ。
恋愛メインの作品以外で恋愛描写くどいのは読んでてダレてしまう。