あらすじ
浅草氏、進化の時!!
芝浜学園のアンタッチャブル≪魔窟≫の最奥へと進む、映像研。
部外者お断り、禁断の領域を引っかき回す!
だが、魔窟の住人たちと出会いながら、浅草氏は考える。
生きるとは? 人間とは? 幸せとは?
その問いの果てに、待つものとは――?
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Posted by ブクログ
魔窟に再潜入した映像研は、VR空間と化した異界で、妥協に慣れたアニ研や、自信を持てない綿引と出会う。
そこに広がっていたのは、創作が「回ってしまう」場所だった。作ること自体は正しい。だが、どう作るかは、映像研とは決定的に異なる。
才能とこだわりに振り切れた彼女たちは、「妖怪」と比喩される存在だ。
だが、社会的には、危うさと紙一重でもある。
そんな中で描かれる綿引の「自信のなさ」は、魔窟に生きる人々の姿とも重なっていく。
生徒会は魔窟を「緩やかな死」と切り捨てる。
合理的で正しい判断だ。だが浅草は、そこで懸命に「今」を生きている人々を見捨てなかった。
ソワンデにつかみかかった後、黙って食器を片づける場面に、彼女らしさが凝縮されている。
それは他者への「共感」を知った瞬間だった。
共感を得た浅草は、初めて「誰かに届ける創作」へと踏み出していく。
魔窟編は、映像研が社会と向き合い、次の段階へ進むための重要な転換点だ。