あらすじ
腕利きの職人が集まる紳士服の聖地ナポリで小さな仕立て店を営む織部悠。彼は日本人でありながら伝説の職人マリオ・サントリヨが唯一認めた弟子で、“究めし職人”と称される男である。本巻では、だらしない生活で体型が緩んでしまった客を、キリっとスマートに見せるスーツの仕掛け…など、依頼人の人生を一変させるプロの仕立て7本+特別描きおろしを収録!!
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Posted by ブクログ
ジラソーレ社に焦点を置いた第三シリーズの三作目は、ややごった煮の内容。今までのような〇〇編といったとりまとめは今回見られなかった形である。
さすがに大ネタは攫いつくした感は否めないのだろう、ここではかなり特定のシチュ、例えばボヘミアンスタイルの女性と高級リストランテに入るコーデや、革ジャンでレトロなバイクに乗る上でエレガンテを維持したコーデなどが採り上げられている。
話を転がす手並みは相変わらずお見事で、クロコダイルダンディ(※実際はダサい)が都会で四苦八苦させられる♯17「ワニの涙」などは小ネタで落とす計算がよく為されている。
いつもながら安定した楽しみを提供してくれる。それだけに評価がどうしても低くなりがちなのは申し訳ないところだが(常時星五つでは飛びぬけた巻の評価ができない)、今回も星四つ相当と評価している。