あらすじ
最近、アイドルの玲美(れみ)はストーカーにつきまとわれていた。そこで事務所の社長が連れてきたボディガードは、なんとバレーボールくらいの大きさをした動くピンク色のぶたのぬいぐるみ!? ライブも一緒についてきてくれるし、家で悩みとかも聞いてくれて、怖い思いが和らいできたとき……。心が弱ったとき、山崎ぶたぶた(♂)と出会った人々に起こる奇蹟を描くハート・ウォーミング・ノベル。
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Posted by ブクログ
表紙のリースから花の色鮮やかさや柔らかさが伝わってきそうで素敵でしたが、開いてみると挿し絵までついていた!!
挿し絵つきのぶたぶたさんは初めてだったのでちょっとびっくりしました…!
今回は花がテーマとなっており、ぶたぶたさんはお花屋さん(時々パティシエも兼ねたり)、ぬいぐるみ職人、アイドルのボディーガード、妖精さん(?)として働いています。
「いばら屋敷」は虐待、育児放棄にあっていた女の子を助ける話なのですが、怒号を浴びせ暴力を振るおうとする再婚相手、再婚してから育児をするどころか一緒になって女の子をぶつ母親に憤りを覚えました。ぶたぶたさんに会わなかったら女の子はどうなっていたかと思うと怖かったし、現実では助けが及ばないケースもあることを思うとやるせなかったです。
そのビーズの目を見てしまうと隠し事を白状せずにいられない不思議な魅力を活かしてアイドルをストーカーから守る話は手に汗を握りました。
ですが「BLUE ROSE」で夢を見ることの功罪を感じたことが一番大きかったです。「見果てぬ夢」を見ることは夢を叶える途上にある時は周囲の言葉や状況に苦しめられてしまうけれども、夢を叶えるために努力したことは心を強くすることに繋がったり、努力して得た力が違う場面で活きてきたり、何より夢を叶えたときの達成感も大きい…人生の目標をもって何かを頑張ってみるのも悪くない、と思える物語でした。
Posted by ブクログ
薔薇をテーマにした連作集。どれも優しい物語ですが、私が気持ちに残ったは「いばら屋敷」と「BLUE ROSE」の2作。
ラッキアイテム、お守り、ほんの少しの幸運を手に入れたいと思って手に入れたアイテムが手に入ったら、突然の不運。あるなぁ、こういうの、と思いながら笑えない自分がいるのは事実。
幸運も不幸も人生の中で帳尻が合うようにできている、親から何度も言い聞かされた言葉でもあります。でも、それでも誰だって幸せでいたいものね。そんなに簡単なものではないけど、ぶたぶたさんと出会えただけで十分幸福だと思うんだけどね。
やっぱり、ほっこり心があったまる物語ですね。
Posted by ブクログ
目次
・ボディガード
・ロージー
・いばら屋敷
・チョコレートの花束
・BLUE ROSE
今回のぶたぶたさんは、ボディガードだったりお花屋さんだったりショコラティだったり…まあ、いろいろな職業についている。
お花屋さんなんて水仕事なのに、ぶたぶたさんたらちゃんとできてる。(あたりまえだけど)
ただ、事件そのものがストーカーとか、育児放棄とか、ちょっとしんどいものがあって、ぶたぶたさんに求めているのはそういうのじゃないんだよなあ。
ぶたぶたさんに八つ当たりで誘拐した挙句、ギャンブルで憂さ晴らしというのもいただけない。
というわけで、お気に入りは『ロージー』『チョコレートの花束』。
Posted by ブクログ
ぶたぶたがバラのみを扱う花屋さんになったりとバラにからんだぶたぶたの短編集。
どのお話もステキでバラの花を眺めたくなりました。
またぶたぶたが考案したバラの花のチョコは現実にあったら買ってみて楽しみ、食べて楽しんでみたいなって思いました。