あらすじ
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【あなたがいなければ、きっとわたしは弱いまま。】
岸辺志乃、高校生。17歳。兄が死んで半年、兄の嫁である“希さん”の実家にはじめて泊まりにきました。『他人だけど家族』──。そんな二人を描く、不可思議で不器用で、そして少しだけあなたに近づく、日常センシティブストーリー第6巻。
(C)2019 Kuzushiro
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
イチャイチャ度マシマシの6巻である。
本作の本領だろう喪失から来る病みと依存、そしてそれを忘れさせるような二人の濃厚な関係が描かれた一冊になっている。
二人以上に、その周辺のそれぞれの思惑に少しずつメスを入れている今巻であるが、そんな中で不穏な雰囲気なぞ物ともせずコメントする明子の清涼感は大変すばらしい。
彼女の言うように、好きな相手の喜ぶことをするのは大変良いことなのだし、病みがなんだ、恥ずかしいからなんだと面倒なことを言う必要がないのも事実だろう。
そんな彼女の誘導もあってか、この巻においては二人の関係に強くスポットが充てられている感じは、本領に立ち返った感もある。
物語としての進行はあまり感じられない、という意味で星四つ半相当と評価しているが、この作品らしい濃密な関係性が描かれた一巻である。
いきなり深夜にアイスを食べたいと言い出した義姉に翻弄される「Diary.59」などは大変素晴らしい。美味しく頂きました。