あらすじ
大好評シリーズ第3弾!ぽんこつロボ学校へ。
30代のダメ男ベンが幼児のようなぽんこつロボット・タングと出会い、世界半周の旅に出る姿を描いた「ロボット・イン・ザ・ガーデン」。ベンと元妻エイミー、娘のボニーの3人と、タング、突然やってきたジャスミンのロボット2体という風変わりな家族を描いた「ロボット・イン・ザ・ハウス」。そんな大好評シリーズの第3弾が、いよいよ日本上陸!4歳になり、プレスクールに通い始めたボニー。ある日、突然タングが言い出した。「何で僕には学校がないの?僕も学校に行きたい」。果たしてタングは人間の学校に入学できるのか…?ケンカ、別れ、新たな出会い。毎日がてんやわんや、でもあったかくて愛おしい家族の日々に笑って泣ける、ハートフル小説。
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Posted by ブクログ
ベンとエイミーの娘、ボニーも成長し学校へ通い始めることに。そうなるともちろんタングも学校に行きたがり…。
学校に通い始めたことで起こる家族のドタバタと、前作でチェンバーズ家の家族に加わったジャスミンが人間らしさを獲得していく過程とが折り重なり、山あり谷ありの家族の出来事に読んでいてドキドキさせられました。なんてことはない“生活”の積み重ねに劇的な出来事も加わって、素敵な物語になるのだなと実感しました。続編も楽しみです!
Posted by ブクログ
今回はタングよりジャスミンの話のほうが多い印象。それにしてもジャスミンの告白には驚いた。驚いて二度読みしたくらい。自分も全く気づかなかった…。
ほんともう、ジャスミンに幸あれ。健気でかわいい。タングも悲しいだろうけどがんばれ。もうちょっと子どもっぽさがなくなるといいのになぁ…どうしても大人びたジャスミンと比較してしまう…まぁそこが、タングらしさではあるけれど我儘っぷりがやや目つくというか…
あと、最後ちょっと駆け足だったかな?
また新たなロボットがやってきた。
どんな性格のロボットなのか、次作が気になる。
Posted by ブクログ
ロボットたちとベンたち家族の優しいお話。
ただ、今回はジャスミンの悲しい失恋や、ペットの猫の死など、なかなかつらいことも多かった。
ジャスミンがベンを好きになったのは、ベンのせいではないのに、みんなベンのせいにするのがちょっと解せなかった。
ベンは家族思いの心優しいお父さんなのに。
ジャスミンはティーンエイジャーっぽいのかな?と思った。優しい年上の男性にあこがれる的な感じ?
別々に生活することにより、ジャスミンの心が癒えて次の恋?に進むことを祈っている。
タングは相変わらずのかわいらしさで、心癒される。
学校行けてよかったね、学校で楽しく生活できてよかったね、という親目線で見てしまう。
最後が、次号に続く終わり方だったので、次号も楽しみにしています。
Posted by ブクログ
『ロボット・イン---』シリーズ3作目。
タイトルから予想通り、4歳になったボニーが学校に通い始め、“お兄ちゃん”のタングも学校に行きたくなる。タングをボニーと同じように扱ってきたベンとエイミーは学校にかけ合い、タングも入学を認められることに。
ボニーは学校になじめず、エイミーは仕事にモヤモヤ。ジャスミンはオフ会で罵声を浴び、誰もがロボットを人間のように尊重してくれる訳ではないことに傷つく。
そしてタングのネコとジャスミンは事故に遭い、猫は亡くなってしまう。
ギクシャクした家族を元気にしようと、エイミーの仕事に同行して一家揃って日本への旅に出たベン一家だが…
タングが学校へ通うことでドタバタが続くのかと思いきや、意外にもタングはあっさり人気者になって、大きなトラブルも起こさない。
ネコの死という事件で、ロボットと人間(生き物)との違いに踏み込むのかと思ったら、そうではなかった。
成長はしているものの、相変わらず『ロボットの男の子』のままのタングとは対称的なふたり、ボニーとジャスミンの『受け入れられない』悩みがテーマだったように感じる。
『人間の女の子』としては学校からはみ出してしまうボニーには、彼女の個性を損なわずにのびのびと成長できそうな道がひらけた。
けれど、『ロボットの女の子』だったジャスミンは、“愛”とは何かを考え続けて『ロボットの女性』へと成長していったために、辛い結論に至ってしまったのが切ない。
ベン、ずいぶんマシになったとはいえ、40歳になってもまだまだだなぁ。
ジャスミンがもっと女性性を感じさせる外見だったら、ベンもミスを犯さなかったのだろうか。
“家族愛”では、いけなかったのか…?
前二作に比べると、日々の出来事がただ次々と起こる展開で、ちょっとまとまりがなかったかも。
十分面白かったけれど、ちょっと残念な感じ。
あとは、日本滞在中の描写が笑えた。日本のファンサービスかと思うほど。
やっぱり日本のトイレはファンタスティックなのね。ベン一家が、まさかの和式トイレに遭遇するのではなくて良かった。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。ボニーが学校に行き始める。
ボニーは社会に出ていくのがあまり得意ではない子のようです。タングが友達との間に立って繋いでくれるけれど…。ラスト、イアンとボニーが新たな選択をしたことは二人のためにはきっといいことです。日本ももう少しそういうことが寛容になるといいんだけれど。
ベンがキレやすい、というか、自分の非をなかなか認めないというか…。葉っぱを盗んだことは絶対ベンが悪い。なのに、謝っている描写がなかったような?
ネコのこともポムポムのこともそう。ジャスミンとの関係もそう。(これは別に謝ることではないけれど)読んでいてうーんと思ってしまうことがあります。
ラスト、また新たな出会いが。ちょっとくどいかな…。きっと読んでしまうけれど…。