あらすじ
〈獣〉の浸食により死にかけた都市ライエル。その外れの森で新たに発生した妖精の子供2人は、リンゴ、マシュマロと名づけられた。
「ふぇどーるーっ!」「ふぇどるー」
「まったく、どうして僕なんかに懐いてるんだか」
ぼやくフェオドール四位武官に、ラキシュは悪戯っぽい笑顔を返す。
彼女らと過ごす日々の中、フェオドールは自らの想いを告げることを決めるが、そこに〈十一番目の獣〉(クロワイヤンス)の『小瓶』が落とされる……。
新シリーズ、第2弾。
電子書籍版には『コミックアライブ2016年8月号』より連載開始のコミカライズ、プレ掲載話も収録!
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今この平和はどれ程の犠牲の上に
20歳程度のアイセアの老後と言っては失礼だけど、戦う事が出来なくなった妖精兵の余生があったのなら、クトリにも、もしかしらと…と。
ただ、クトリとヴィレムの動きがあったから、後輩妖精兵たちが戦いを課される頻度も減ったとも言え、それに依り黄金妖精自体の生存条件が危ぶまれるなんて…
ティアットの想いは判らんでも無いが、フェオドールの抱く大義・正義・未来とは相容れないものでしょうし…。
フェオドールの許嫁であるところのマルゴ・メディシス、お互いにエルピス事変を生き抜いた事を知らずに、現在に於いて関わりを知らないところで深い傷を負わす事に。
妖精郷の門を開いてしまったリンゴ、赤く髪色が変質し意識を落としたラキシュ、ラーントルクが考えてくれたリンゴとマシュマロの仮名ではない正式な名前、護られる形となってしまったフェオドールとしては受け容れがたく…。
生き残ったマシュマロの正式な名は『リィエル』という事は…
ところで、
アイセアとラーントルクは生きていたんですね…。
ネフレンは2番浮遊島で生きていたりするんだろうか?
幼体の妖精たちが、この世界の摂理に従い成体にならずに消滅するのか、これまで通りに調整を受け成体になり続けるのか…。
この状況の中『大賢者スウォン・カンデルの不在』と何か関係があるんだろうか?