あらすじ
男尊女卑の時代錯誤が残ってるとこには残ってるもんなんだなあ 明智は、マリアと決別して平穏な日々を取り戻した。ある日、母親に誘われて家族ぐるみで通う老舗の日本料理屋に行くことに。どれも美味しいが、料理には創意工夫がなく、明智の高校時代から大して変わっていなかった。明智は、そこで女性の板前見習いの姿を見かける。彼女は女であるというだけで板長や兄弟子にきつく当たられ、不当な扱いを受けていた。料理も思想も古臭いと辟易して帰ってきたところ、事件が…!?
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一気に読みました
前の殺人狂のヒロインから変わって、真面目で努力しているが職場から認められていない女性が犯した事件を明智探偵が絡むお話で、女性の心理や生い立ちなど同情する部分も多くて、このまま明智探偵から逃げ切ってくれないかなと思うほどでした。もちろん美食探偵というだけあって出てくる料理も美味しそうでした。
おもしろかった!いつマリアが出てくるのか…とハラハラしたが、今回は出てこず、マリア無しでもしっかり面白かったなー!
こんな時代錯誤の場所がまだあったんだなー、と。ついつい罪を犯してしまった側に感情移入してしまった。
想像してた探偵とは違う
誰が犯人かを見つけ、警察へと引き渡すのがミステリーによく書かれている探偵だと思うのですが、明智さんは犯人は見つけるけど、警察に引き渡すわけではないところが、変わってます。
老舗料亭のクソな人間関係
リアリティありすぎてすごかった。伝統とか言われながら理不尽な思いで働いている人たちはいっぱいいそう。年取ってるから、立場が上だから人間ができてるってことはないって社会に出て実感したので特にこの巻はそれを思い出した。