あらすじ
君と僕の間にはいつも死体があった―― 明智と苺が軽井沢で親しくなったドイツ菓子店『ヘクセンハウス』のパティシエに、マリアが接近。そんな折、広告代理店の女が、ヘクセンハウスのケーキを無断で盗用し、SNS映えするようにアレンジして販売した。訪問して形ばかりの謝罪を繰り返す女。パティシエの怒りを感じ取ったマリアが、女の脇腹にフォークを突き立てた。半狂乱になって喚く女をパティシエがナイフで殺害。遺体を廃屋に隠す。そのまま店を閉めようとした矢先に明智が再訪。動揺したパティシエは――? パティシエ編、クライマックス!! 【同時収録】おんな追分
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Posted by ブクログ
軽井沢の別荘で一夜を過ごす明智は、薪を探しに外出した先でプロデューサーの遺体を発見する。警察の捜査が始まり、明智は騒ぎを避けるために近くのホテルに泊まったところ、マリアに出会う。マリアはそこで自殺しようとするが、明智は制止し彼女を逃がしてやる。パティシエの鈴木も自首せずにどこかに去る。
失踪者の数を考えると、表面化した事件以外にも遥かに多くの人が殺されているのかもしれない。そうした想像を刺激する。
最後に掲載された短編「おんな追分」は次作を呼び込む作戦。
明智とマリアの逃亡の真相
今回の話で明智とマリアの逃亡期間がどう過ごされていたのか、なぜ明智が日本に戻ってきたのか、明かされたことに驚き。マリアの狂気が巻を追うごとにどんどん増しているのでこの先どうなるのか…
行くところまで行ったなぁ
マリアのサイコパスっぷりがもう行くところまで行ったなぁと思いました。明智探偵の存在感も霞むぐらい強烈だと思いました。
読切のおんな追分、着物の話や人生観など考えさせられて面白かったです。確か作者は着物の着付け学校に通っていたそうで、着物のことに詳しいなと思いました。
明智さんの葛藤が。。。
知らず知らずに、引き寄せられては拒絶しての繰り返し。それほど忙しく心が動くのは明智さんのは大丈夫なのでしょうか。。。