あらすじ
過労の末志半ばで命を落とした若き薬学者は、気がつくと宮廷薬師の息子ファルマとして転生していた。あやしげな医療行為やまじないが横行するこの世界の医療を変えるべく、現代薬学とチート能力を武器に立ち上がる。
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アニメが面白かったので
アニメがとても面白かったので原作を買って読んでみました。
薬の処方とか色々難しい事書いてあるんだなと思ってたらそんな難しく書いて無く、むしろ読みやすかったです。
良い塩梅のスパイス
薬学の知識にファンタジーと中世をブレンド、
規格外なチート能力をトッピング、
隠し味に不穏要素を少々。
「薬局」という硬いイメージの言葉で
イマイチ読む前はその面白さをイメージできずにいましたが、
読んでみればその面白さに今まで手を出さなかった事に後悔!
異世界に知識チートだけでなく
異世界物ならではの能力チートの楽しさも。
やや展開が早いかな?という気もしなくもないですが、今後にも期待できる作品。
Posted by ブクログ
過労死した薬学者が転生したのは、間違いだらけの医療がはびこる世界。
優秀な薬師の家系であり恵まれた家柄、そして前世での知識を駆使して、傍目にはわずか10歳の少年薬師が、その世界の医療を根本から変える。
ファンタジーはほぼ読まないんですが、テーマが医療なので興味深く読めました。
常識=多数派のことで、常識=正しいとは限らない。
きっと現代にも言えるものがあるんだろうな。
Posted by ブクログ
現代日本で過労死しながらも薬学の理想を捨てず異世界で知識と異能を駆使して薬を作っていく主人公の、現代日本人とひとくくりにできないスペックの高さを我が身とひきくらべておののく。「やっぱり転生させるならこれくらい才能のある人をヘッドハンティングするべきよね」と薬神様に同意を求めてしまいます。ねー。
異世界の知識より先に権力者からの信頼をかちえてさくさくと薬局開店までたどりついたはいいけれど不穏な影が差し…というところで、2巻への引きが強い終わり。(小説家になろうさんで続き知ってるけどね)
施薬により異世界人の病気が劇的に治癒していくのは薬に慣れてないおかげもあるのかもしれないけど、現実でもこんな風に病気が治ればいいのになぁ…ウェブ版ではフランス語だった詠唱がフォント変えになったのは中二感が減ったもののさらっと流せて読みやすいかも。
異世界薬局で働くみなさんのカバー絵にセドリックさんがいないのはちょっと可哀想なんだけど(帯外して探したけどいなかった)明るい店内に薬瓶が並び、キレイドコロが楽しそうにしているイラストはお話の内容によく合っていると思いました。あと腰の杖ホルスターがステキ。
異世界医療系では一番
作者様自体が医療関係に従事してらっしゃるのか専門的な話しも入り勉強にもなります。
反対に何いってるかわからない時もありますが、それはファルマの話しを聞いて?マーク全開の異世界人の気持ちになって読んでました笑
寝るのが惜しくなるほどに面白いと思います。
ですが、違和感があるとすればファルマの医療知識に周りがついてこれ過ぎてる気がします。
かなり丁寧に話しを展開してるのですが、バイオテクノロジーやゲノム編集が出てくる頃には、たった3年前まで天日干しにした蝙蝠の粉末を火傷後に塗るようなレベルの下地しかなかった世間にはそう簡単に受け入れられないのではないかと思いました。
初期の薬局やってるなって感じの、薬局開いたり、安全な美容部門の立ち上げ、歯ブラシなどの衛生部門の立ち上げあたりまでは自分が理解できるのもあってか
文字通り寝食忘れて読んでいました。
どんどん高度医療となっていくにつれて、違和感は出てきます。
理解されるには『仁ーJIN』もかなり苦戦していたように、相当な努力が必要かと思いますが、その辺りは貴族の子息だからか薬神だからかご都合で全幅の理解を得てしまっているのが良くも悪くもという感じです。
また、後半になるにつれて薬局と言うよりはバトルものになってる感じなので星0.5マイナス。
さらに、主人公の生前の原動力となっていたのは妹の死ですが、
転生後の妹であるブランシュの扱いはいつまで経っても周りと同じ扱い。
最初は身体がファルマなだけで心は違うので当然、生前の妹と同じ気持ちにはなれないのはわかりますが、
どちらかと言うと優しいのは初期の頃。
時が経つにつれて生前の妹と同じ甘えん坊妹ポジションのブランシュちゃんの扱いはぞんざいになってくる。
異世界にある家や薬局が自分の居場所だと思ったのなら、シスコン並と思われるほどの溺愛っぷりになるのかと思っていたら
そんなことは一切なかったので、違和感。
主人公の設定を作る上で妹の存在はかなり重要なファクターであり根幹の一つであるはずですが、これは好みの問題でもあると思うので
星0.5マイナス。
作品自体は非常に面白くテンプレ通りの異世界物とは比べ物にならないほど面白いです。
続刊に期待します。
Posted by ブクログ
すでに旬は過ぎているとはいえ、未だ世間に大量に新作が出てくる異世界モノです。
異世界物自体は昔からありますし、自分は元々大好き(ネットダイブ系の一種の異世界モノですよね)で、前から興味があったところ、最近確保したので読んでみた次第です。
前世で薬学系研究のしすぎで過労死して、後世で薬師に転生するという、ここ最近の死んで転生するという異世界物の定番パターンです。
現代医学を中世世界に持ち込んでみましたというパターンになります。
当然のように無双するわけですが、無双するのが知識のみならず、身体能力の一部(この作品の場合、神術と診断能力)がチートという、これも最近の異世界転生のパターンですね。
主人公は研究のし過ぎで過労死したので、今度は過労死することなく、どんな患者でも救うという目的で行動していきます。
タイトルである「異世界薬局」は1巻の中盤以降にようやく開局されます。とある高貴な方を救ってその褒美的に開局に至るというわけです。
1巻では主人公の能力紹介や主人公の立場(宮廷薬師の次男)等の説明が主で、病気をしっかり治すのは、1件だけですかね。あとは、ドラッグストア的に化粧品関連の製作と店舗設立になります。
1巻の最後で目をつけられる事態になってしまい、それが2巻へ続く布石になっています。
なかなかおもしろいのですが、若干編集とか校正とかとか大丈夫か?と思うような文章がちらほら。別キャラでの会話シーンに思えるのに同一キャラが喋ってたり。2巻には、カッコスタートの心情表現がカギカッコで終わるという文章もありました。まぁ、その手のことで有名な「リアル鬼ごっこ」ほどではないですけどね。
そんなわけで、一気に睡眠時間を削って3時間程で一気に読んでしまうくらいには面白かったです。
匿名
憑依型転生
医薬品製造会社の研究者が過労で死亡し、同時に落雷に会って死亡した異世界の薬師見習いの少年に憑依。
病気の対処はポーションや薬草治療、神力治療という異世界で化学製剤の普及を目指す…んだよね??
Posted by ブクログ
人が病気になるのは偶然であり運命かもしれないが、薬に効果があるのは必然でありたい。
(P.9)
今そこにある命は、結局いつかはなくなってしまうのだろうけれど。
彼が出会った命が精いっぱい光を受けて誇らしく繁り、生を謳歌して、悔いなく散れるように。
(P.310)
Posted by ブクログ
過労死した薬学者が異世界に転生?
ファルマ10歳として薬師の家系の次男として、女帝エリザベートの治療に関わることになり…。
主人公万能な感じではあるが、異端とかの不穏もあって2へ続く。
惜しい
設定自体はとても面白いのですが、背景設定や登場人物の心情表現など、あらゆる部分が雑に感じてしまいました。
(貴族と平民の関係性や主人公の影がないとかいう設定の扱い、口調のわりに子供勢の年齢がやたら低いなど)
ストーリーも急ぎ過ぎというか、詳しく読みたい部分が結果だけ出てでに終わっていたり。
そして一番気になったのが、タイトルを見る限り物を作って経営するのかなと思っていたら、まさにその通りだったのですが、主人公が思った物質を好きなだけ好きなように出せるとかいうチート能力のせいで生産、経営というジャンルの面白い部分をゴッソリ無くしています。
今後に期待ということです星2