【感想・ネタバレ】儘ならない彼 美しい彼4のレビュー

あらすじ

実写ドラマも大好評を博した、凪良ゆうの大人気「美しい彼」シリーズ、待望の第4弾!! 現役大学生で何の実績もない新人が、個展を開催!? 破格の条件をお膳立てされ、プレッシャーに押し潰されそうになっていた平良(ひら)。そんな恋人を心配する清居(きよい)は、自分を神と崇める平良に、助言もできず葛藤する毎日だ。悩んだ末に平良が会場に選んだのは、なんと廃墟!! 異例づくしの初個展が、ついに開催日を迎え!? 新進写真家と演技派俳優──目指す場所へ駆け出した二人の試練と成長の軌跡!! ※口絵・イラスト収録あり

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Posted by ブクログ

ネタバレ

やっぱり好きだなぁ、と思う次第。
気持ち悪い攻めは好きよ。

最近は一般書籍ばかりだけど、個人的にはBL作品の方が好きです。あっちが面白くないわけじゃないけどね、デビュー作から読んでいるから、思い入れはこちらの方が強い。頭が痛くなるほど泣いた作品もあるから、そういうのは覆せないんよ。

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2024年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズの大ファン!!
健気なキング清居とネガティブに見せて傲慢な平良が健在でありがたい!!

「嫌いになる」の一言が清居にとってどれだけ重たい意味を持つのか心の奥底では理解している平良…最高

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2024年11月27日

ネタバレ 購入済み

満たされたの一言につきる

毎度毎度この人間味の深さに驚かされます。

今回でまた追加されたと言うのが正しいのかわからないけど、魅力が増しました。

この本を通して奥底の誰しもが持ってる欲望だったり、傲慢だったり、生き様が生々しく描かれていて、感動も、もちろんしたのですが、この言葉より満たされたと言う言葉の方が合うなと個人的には思いました。

ストン、とどこか納得してしまうような、シリーズを通して深めていってるなと今回改めて思いました。

少し作品に触れるとするならば、お互いがお互いに依存してる、というのが増した、がしっくりくるとおもいます。

追加で言いたいのが、作品一貫して活字で映像が作り出されるということ。読んでいて楽しいし、苦ではない。一瞬でとはいかないけど、そんな気分で、一行一行丁寧に読みました。

やっぱり、全てを読んでからこの作品を読んで欲しいと切に思います。ま、自由なんですけどね。

最後に、美しいです。そしてキモいです。(褒め言葉として)

#切ない #深い #エモい

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2024年11月27日

ネタバレ 購入済み

安定の面白さ

今回は平良の社会的な成長譚というかレベルアップする話。根暗キモ大学生からネクストステージへ。
すべてが初めての経験に加えて人付き合いの苦手な平良。悩みに悩んだ末、『僕は助けてくれるみんなのおかげで生きているからそれに報いなくては』的な思考に陥り、なんと平良がまともになりかけてしまう…!大惨事です!
しかし本来ネガティブ俺様である平良がそんな枠に収まるわけがなく、歪みが出てしまい、ますますドツボにはまる。
それを一喝する清居がまたかっこいい!
そして終盤の必死な清居に涙。没頭して一気に読みました。
また続編出るといいなー。

#エモい

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2024年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりのひらきよ。
清居が素直にいちゃいちゃしたいと思ったり、絶対に別れないと言ったり、愛情があふれてた。
平良は、どんな事があっても変わらないと思ってたけれど、平良なりに成長していて、違う方向に行きそうになったりもしたけれど、アヒル隊長のもともどってきてくれて、よかった。いつまでも愛されるきもうざでいてほしい。
野口さんの過去話も、知れてよかった。この師匠でよかった。
刊行ペースはゆっくりに、とあったので、また何年先かは分からないけれど、ひらきよに会える日を楽しみに待とう。

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2024年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

美しい彼4巻。
本編の前作から5年たっての発売なので、発売されたことすら歓喜の涙です。

そして期待を裏切らない面白さ。
前半何回か声出して笑ったわ。

平良も清居もまだ大学4年生。
そして平良は個展を出すことになった。廃墟に潜むヌードの自分が覗いているような気持ち悪い、けど、目を惹かれて離せなくなる写真たち。
師匠の野口さんから「もうアシスタントには来なくていい。自分の個展に集中しろ」といわれた。
野口さんには平良のかわりに、新しいアシスタントがついた。
野口さんが口をきいてくれて、個展の開催に強い入江さんを紹介してもらい、学生ながら大盛況に終わる。
最後の日、野口さんが帰り際ほかの人に話しているのを聞いてしまう
「俺はアイツが嫌いだ」
俺は野口さんにいつ嫌われたんだろう・・・・。

平良は野口さんのアシスタントではなくなってしまった。その恐怖。不安。
師匠に頼れない辛さ。どうしたらいい?こんな時に聞ける、頼れる相手がいない。

個展が大成功で終わった平良にマネージャーの恩田がついた。
元カメラマン。平良のよくわからない黄金の国の話もさらりと応えることができる逸材で、平良をウマイコト操縦する。

清居はそれらを横で見ていたが、自分の言葉が平良の良くも悪くもすることが分かっているため、何も言えない。見守るだけ。
そしたら、恩田はどんどん二人の家に入り込んでくる。仕事からかえってきたら大体恩田が家にいて長い打ち合わせをしている。面白くない。
だが、それは平良の為になること「いやだ」といえばきっと、平良は恩田を家に呼ばないし、そうすると平良の仕事に支障がある。そんなことはできない。

木村伊兵衛賞のノミネートに噂で平良と野口の名前があがってきた。子弟対決といわれるようになることに平良は閉口する。
その前に新しい写真賞ができた。間口の広いなんでもOKな写真賞。こちらも平良と野口がノミネートされる。
平良がこれを受賞したら、木村伊兵衛賞も近くなるし、2冠ともなると話題になると恩田ははりきる。
が、
平良はだんだん自分はなんのために写真を撮っているんだろう・・と考え始める。
自分が写真を撮って、野口と仲が悪くなるぐらいなら写真を撮る意味がどこにあるんだろう?
そして、恩田の思う写真は自分が撮りたいものなんだろうか?
確かに、個展は大盛況で世の中の自分への希望はアレなんだろうけど、あの時撮った自分はもう、過去の自分であって、現在の自分じゃない。
それを撮ることに何の意味が・・・?
でも・・・

もうここ最初からネタバレだから書いちゃうけど
240Pあたりからかなり話が不穏になります。
平良が写真を撮ることを辞めようとしていることに怒って、清居は別居を言い渡し、
ようやく平良は写真を撮る意味をおもいだします。
そして長野の廃墟に写真を撮りにいくんだけど、帰る予定の日になっても帰ってこない。台風でそのあたりに土砂崩れがあちこちで発生していると知ると、
清居は長野に行きたいと思うけど、朝の帯の情報番組やら取材やらでスケジュールはぱんぱん。これを全部投げ捨てていくことはできない。
って思ったら、マネージャーの菅さんが清居がおかしいことに気が付いて問いただす。
そしたら清居のスケジュールを全部調整し始めた。「今日の夜までがはんばって。明日に長野にいけるようにするから」と。
菅さん、前に清居が舞台にでるため菅さんにも社長にも言わずに20kg体重を増やすという暴挙にでたことを悔やんでいた。タレントが悩んだ時に相談して、支えてあげることが自分の仕事なのに。
だからこそ、今回は清居は本当は長野に行きたい気持ちをくんで、スケジュールを調整してあげたんだけど、
もう、この菅さんの気持ちから泣けてきて泣けてきて・・・。
平良をすごいカメラマンにするために、野口さん入江さん恩田さんそのほかかつては小山君も支えてきたけど、
清居にも、菅さんや山形さんや、杏奈も桐谷くんもいて、
このカップル、こんなにたくさんの人に支えられてるんだなぁ・・っておもうと感無量。
あの、高校生、4月の始業式のひとめぼれからはじまって、叶うことがあるはずない恋心だったのに心がなんとなく通じて、誰にも自分の気持ちを言えず、こっそり会っていた二人が、今はこんなにたくさんの人に支えられて・・・って思ったらもう、ほんと、泣けてきたよ。

それからの、平良の生き埋め事件(話が飛ぶ)
「嫌いだ」って言われた清居はどんなにつらかっただろう。
言った平良はどんなにつらかっただろう。

暗闇で撮る、セルフポートレート。
動画という選択肢はなくて、カメラマンだからこそ、写真で自分の気持ちを清居に届けようとする。
自分が死んで、清居がひとりぼっちになったときに、ちゃんと自分は清居を最期まで愛していたことを伝えるため、もう死がそこまで迫ってきていても伝えようとする姿。土砂がきて、そのメッセージが入ったカメラをかかえて埋もれる平良・・・。
もう、ダメでした。涙の大決壊!!!
ぜったい、ぜ~~ったい、助かるんだ、凪良ゆうさんがこんなアンハッピーエンドでこの物語を終わらせるわけがないんだ!
って思いながら読んでいても、もう、二人の気持ちが辛くて悲しくて、

愛が重くて・・・

3巻の「悩ましい彼」は清居の体重が20kg増量しないとだめなので映像化は無理だから、4巻ならば!!と思って読んだけど、

やっぱりね、ドラマはドラマの良さがあってめちゃくちゃ好きなんだけど、
原作は原作でめちゃくちゃよくて、
あんなにドラマと映画を見まくってるのに(現在で映画館でみた回数14回)、全然萩原利久くんと八木勇征くんで脳内映像されなかったんですよ。
どっちかっていうと、ドラマCDの声で、原作の葛西りかこ先生の絵で脳内映像されました。
やっぱ、原作の平良がキモすぎるからかもしれません(途中、キモくなくなるんですが(清居目線で)、やっぱ平良はキモくてなんぼでしょう!)

4巻がでるまで5年かかって、
あとがきに「刊行ペースはのんびりになりますが」と書かれているので、5巻が出るのはいつになるやらわかりませんが、
できればお早めに・・・お願いしたいっ!

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2024年10月26日

ネタバレ 購入済み

嬉しい、ですが、

あとがきでも書かれているように10年たって先生を取り巻く環境に物凄く変化がある中、それでもBLで新刊を出してくださる、というだけで大感謝。なのですが、「メディア化」の影響は本当に無いのかな?とちょっとモヤっとするというか気になるストーリー展開だったのも否めない感がありました。フルスロットルでBL感だったか、というとそうでもなくギリギリ一般文芸でもいけるようなラインを、あえて狙ってるのか10年という時の流れによる作風の変化なのか微妙だな~~と思いながら読み切りました。
要約、平良が雄みを出してくれて清居が可愛くなっちゃうイチャイチャがまた見たい!!!!!!煩悩に溢れたヲタクの願望なだけですが………(^ω^)

#エモい #ハッピー #胸キュン

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2025年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少しずつ、少しずつ、成長していく二人を感じられてあたたかくなる。
そんな二人の周りに集まる、とてもあたたかい大人たちのことも同時に好きになる。

以前は二人と同じ目線で物語を楽しんでいたような気がするけど、いまは二人の周りにいる大人たちのような目線で楽しんでいる。
近くで見守って、助けを求められたら力を貸したい。

土砂崩れに巻き込まれたときの、死の間際の、最後の写真、見てみたい。
「嫌い」という言葉の破壊力を無自覚に知っていて使った平良。本当に恐ろしい子。

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2024年12月16日

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