あらすじ
新聞記者の猪瀬と「記憶屋」探しをする高校生の夏生。だが2人が手掛かりとして接触した男性の記憶が消えてしまう。記憶屋は夏生の側にいる人物――親友の芽衣子なのか。夏生は直接訊くことにするが……。
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Posted by ブクログ
記憶屋(Ⅱ)からの続きの毬谷柊の話。
毬谷柊視点からの話になってから 一気に引き込まれた。砥上への執着からの嘘。
もうなんか恋愛物を読んでるようなドキドキハラハラ感が半端なかった。
『一里』での里芋の煮物。あの時点で嫌な予感はした。女性客に声を掛け テリーさんに電話した時点で もう嫌な予感が当たってるんだろうな…って分かったけど なんかもう毬谷柊のパニクり具合から こっちもハラハラしてしまった。見えなくなった角でしゃがみこんだ時 砥上が来るのかと思ったら まさかのマンションに来てたとは…。
マンションでの十六年越しの「仲直り」。最後には思わず涙してしまいました…。仲直り出来て良かったね〜…。それにしても砥上の内情も知りたいな…と思ってしまいました。
とはいえ真希じゃなく まさか夏生も記憶屋だったなんて思いもせず驚きました。
記憶屋として生まれてしまったのは ホントに辛そうでした。
Posted by ブクログ
1巻からずっと、ホラー?っていう感じ。
いろんな人のいろんな気持ち、考え方が出てきておもしろくて、すごく切ない。
でも、やっぱり1巻が一番おもしろかったかな
Posted by ブクログ
前作「記憶屋Ⅱ」からガッツリ
話が続いています。「記憶屋」を
探していた料理人の毬谷柊が
自分の消したい過去の記憶の
話なのですが、「記憶」を消す
消さないという話より
ちょっとエエ話って展開でした。
でもこういうことって自分にも
あり得る話だと思いました。
何事も伝えてみなければ
他人には伝わらないもの・・・
そしてついに「記憶屋」の
正体が・・・って読んでる
わたしたちは知っているはず
だったのですがまさかの展開www
などほどそう言われれば
色々と納得がいきますね。
「記憶屋」の苦悩?なども
ありながらこれでよかったのかな?
って感じの終わり方でした。
しかし前作に出てきたS中学校の
教育実習生は絶対あの人だと
思ってたのに騙されたwww
Posted by ブクログ
まさか夏生も記憶屋だったとは!
毬谷は嫌なやつだったけど、なんかいい話だった。
けど、これは受け入れてくれる砥上がいるから成り立つなと思った。
Posted by ブクログ
記憶屋2と記憶屋3は、私はワンセットだと思うので、これから借りようとしていたり、購入しようとしている方は、二つを揃えて入手することをオススメしたい。
記憶屋1がああいう形で終わったので、記憶屋2は、当然その続きからスタートするものだと思っていたが、正直、え?どうなってるの?という感じで2を読み始めた。
表現はどうかと思うが、記憶屋1のときから、文章は平穏な日常の風景を、ごく自然に(きっちり練られてるからこそなのだと理解している)時折ユニークに描かれているのに反し、痛みさえ感じるほどに引き込まれるのが、登場人物たちの心理描写だ。
細かな心の揺れから動揺、苦しくてせつない感情が、本当に痛みとなって流れ込んでくる。
計算されているのが分かるのに、不自然さはなく、ただただ揺さぶられてしまう。
記憶屋1と記憶屋2、3は繋がってはいるのだけど、別物で、それでいて同じで、少し悲しい。
Posted by ブクログ
記憶屋の正体に薄々気づきつつも、最後は「そうきたかー!」って感じになりました。
毎回ストーリーの間に挟まれる、いろんな人達の記憶エピソードも魅力的ですよね。
料理人の毬谷さんにいたっては、女の子に恋した男子小学生並の純真さじゃないですか!?(笑)
男の友情はいいですね。
本作を読んだ後に1巻を読み直すと、本当に切なくなります。
同情だけなら記憶を消せても、相手が好きな人か大切な人であれば、そうはいかないですよね。
記憶屋にも、夏生ちゃん・芽衣子ちゃんのような関係を築ける人が現れたら…。