【感想・ネタバレ】大聖堂(下)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読書の醍醐味!違う時代の人々の人生にどっぷりと浸かることが出来た。中巻で幸せになってほしいと願ったアリエナは幸も不幸もあり波乱万丈。フィリップもジャックもジョナサンも登場人物皆それぞれに幸不幸があり、物語の奥行が素晴らしかった。老人になったとき、苦い悔悟の味を噛みしめ、これまでの人生がすべて虚しかったと知る(P615)哀しみを持たぬよう、結果はどうであれ今を精一杯生きようと思えた作品だった。ケン・フォレットは読破する。養老孟子のあとがきはいまいち。

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2023年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この物語の悪党は何といってもウィリアム。女性を暴行しないと満足感を得る変態で、1人の女性をしつこく追い掛け回しなんとか絶望させてやろうとする。しかしそのウィリアムが歳を取り、たかが1人の女性を貶めたい欲望に狂って人生を棒に振ったのでは?と自問自答する。これは最大の復讐だなと思った。
全体のストーリーは、大聖堂を建立することに人生をかける修道院長と大工が、支配や暴力に屈しそうになりながらも立ち向かうというもの。最後に、もう立ち上がれないのでは?という絶望から道が開ける場面が圧巻。読後は、自分が人生の終わりに何を想うのかと考えざるを得ない。

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2016年04月04日

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ネタバレ

3巻、一気に読んでしまった。

まず、ネタ(題材)が面白い。

中世12世紀のヨーロッパ、「大聖堂の建築」を中心に話が展開していく。時代背景といい、今まで自分の中では馴染みがなかった「大聖堂」といい、好奇心を非常にかきたてられる。

そして人物描写やストーリー展開も素晴らしい。

個性的な登場人物の人物描写がとても良い。個人的には苦手な翻訳小説。なぜなら名前からキャラクターのイメージができないから。。。でもこの『大聖堂』の登場人物はそれぞれが個性的に描かれていて魅力的。

ストーリーも何十年にわたる物語とは思えない展開の見事さ。あきることなく最後まで読み切ってしまった。

ケン・フォレット、他の作品も興味深い。しばらくどっぷり浸ってみようかと思います。

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2014年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっと読み終わった・・・
さすがに長かった。最後はちょっと息切れ・・・


無政府状態の12世紀のイングランドにて大聖堂建築を通して繰り広げられる人間ドラマ。
国の統制が乱れた中での教会や貴族の内部抗争・権力争いが30年に渡って描かれる。
悪役はとことん悪く、悪魔の化身みたいな奴らだし、
正義の人々には繰り返し困難や嫌がらせが押し寄せる展開だけれども、最後は勧善懲悪の形で集結したのがよかった。

しかし、ピーターとかウィリアムとか、重要な登場人物と名前がかぶる家来・悪役が突然登場してちょい混乱。

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2014年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ものすごいボリューム&スケールの本。
物語の中で何十年も時が過ぎるのに、最後の方に出てくる処刑所の情景は、最初の処刑のシーンを彷彿とさせる。歴史のつながり・・というか、因果を感じる。。

中世イギリスで、大聖堂(の建設)をめぐる、愛憎、権力争い、謀略、でもたまに庶民の暮らしなんかも出てくる壮大な物語

とにかく、登場人物たちの「めげなさ」がものすごい。
フィリップ院長は、いつの間にかすごく応援してた。(たまに負けず嫌いなところやしたたかなところが出てくるのがよい)
アリエナはあんまり好きになれなかったけど、くじけない度はほんとうにハンパない。
好きな登場人物も、好きでない人物も、なかなか強烈な印象を残してくれました。

読んだことないような話で、面白かったです。
女性対するあれは・・そういう時代の話では避けて通れないものとして、目をつぶりました。

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2013年08月14日

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