【感想・ネタバレ】[証言録]海軍反省会 6のレビュー

あらすじ

本巻では、統帥権問題や、軍の政治介入問題について、緊張感あふれる論争が繰り広げられている。語調の激しいやりとりも数多い。主な発言は、第45回における、佐薙毅氏の、帝国国防方針。第46回の日米海軍の作戦計画。第47回の末国正雄氏の統帥権の歴史的説明。中でも、陸軍の政治介入に対する末国氏の、若い軍人が、政治介入で軍ばかりではなく、国が動くという快感で、政治に深入りしているという発言は、現場を見てきた人物の感覚を伝えるものであろう。その他に、第52回での終戦工作についての議論、第53回での、海軍航空軍備計画など。

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Posted by ブクログ

大病をしてしまい、本も読めない状態が昨年は続いた。今年になって、ようやく回復し、本書を読める状態になれたことは、心から喜ばしいと思えた。
 本書も6巻目となると、討議する海軍関係者にも慣れがでてきたのか、ちょっと「だれぎみ」のようにも思えるが、終戦というカタストロフィを国家のそれぞれのパートが、どう迎えたのかがほの見えて興味深いとも思えた。
 ただ、相変わらず責任を「陸軍」に押し付ける言動が多い点は、あまりいただけないが。本書を読むことは歴史の一断面を立体的に見ることが出来るという点で実に興味深い。

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2015年01月18日

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