あらすじ
*購入者特典 人物相関図つき!
舞台の上だけが、
わたしの生きる場所だった。
同じ夢をみる同志として、ライバルとして――。
少女たちの心模様を鮮やかに切り取る青春群像シリーズ!
淡島歌劇学校に集う少女たちの中で、
舞台の中心で光を浴びることができるのは一握り。
卒業公演でダブルキャストを演じた沙織と実花子。
しかし、実花子は闘病のため淡島を去り、
沙織はトップスターの道を行く。
その後も交差する二人の運命――。
切なくも眩い、少女たちの青春グラフィティ。
舞台女優を夢見る少女たちが集う歌劇学校合宿所を舞台に、
少女たちと、そしてかつて少女だった女たちの
ヒリヒリするような感情のもつれが
あくまで静かな筆致で描かれます。
美しい歌声も華麗な衣装も作中にはあまり登場しません。
登場人物はみな、完ぺきとは程遠く、
無邪気に他人を傷つけてしまいますが、
その姿はとてもリアルです。
分かりやすいキャラ設定ではなく、
その無邪気さに細やかな変化をつけることで
読者はそれぞれの登場人物を認識していきます。
誰かを傷つけた取り返しのつかない過去と向き合い、
自分なりに償う方法を現在進行形で考え続ける先生の姿には
特に圧倒されます。
名作『青い花』とのリンクも楽しめますので、
気になった方は『青い花』もお手に取ってみてくださいね。
感情タグBEST3
匿名
宗教2世の気持ち
最近問題になっている宗教2世についてもここでは触れられていました。宗教は否定するけど、家族を否定されるのは嫌だというのがよくわかりました。
Posted by ブクログ
なのになんだろうこの生理的嫌悪 私達を縛り付けるものは大抵私達自身だ 途中からわかってた_明晰夢って言うんでしょ 私にとって解毒剤みたいな人なのかもしれない
Posted by ブクログ
親子の葛藤。ライバルの葛藤。
「私たちを縛り付けるものは、たいてい私たち自身だ」
そんな考えが降りることがあって、それは素敵な刻に違いないのだけれど、生活は続き葛藤は再度生じる。
ここまで時間を前後に跨ぐと、もう「ポーの一族」のような風格を帯びてくる。
そして1巻で入学してきた人物が先輩になって……。
ライフ・ゴーズ・オン、と言うと月並みかもしれないが、何かしら得体のしれないものがゴー・オンし続けるのだ。
それこそ「激情ーホセとカルメンー」のキスシーンのような息が止まるような詩的一瞬があっても、あとはだらだら坂や筋トレのような日々なのだろう。