あらすじ
◆別の誰かになりたい。
いつか、誰かに。
――同じ学び舎で過ごし夢を見た少女たちが、時を経て巡り合う。
繊細な筆致で紡がれる青春群像シリーズ。
◆男役トップスターに憧れる、人懐っこい紗羅。
中学時代に傷ついた友人関係を忘れられない江里。
親友との再会を心待ちにする静香。
淡島歌劇学校に入学し仲良くなった三人は、
夢の入り口に立ったばかり。
それぞれの未来に向かって懸命に生きる
少女たちの青春グラフィティ。
◆描きおろし番外編「若草物語」収録。
『青い花』のあーちゃんふみちゃんが登場!
舞台女優を夢見る少女たちが集う歌劇学校合宿所を舞台に、
少女たちと、そしてかつて少女だった女たちの
ヒリヒリするような感情のもつれが
あくまで静かな筆致で描かれます。
美しい歌声も華麗な衣装も作中にはあまり登場しません。
登場人物はみな、完ぺきとは程遠く、
無邪気に他人を傷つけてしまいますが、
その姿はとてもリアルです。
分かりやすいキャラ設定ではなく、
その無邪気さに細やかな変化をつけることで
読者はそれぞれの登場人物を認識していきます。
誰かを傷つけた取り返しのつかない過去と向き合い、
自分なりに償う方法を現在進行形で考え続ける先生の姿には
特に圧倒されます。
名作『青い花』とのリンクも楽しめますので、
気になった方は『青い花』もお手に取ってみてくださいね。
感情タグBEST3
匿名
青い花の読者必見
青い花の懐かしい登場人物が次々に登場いたします。京子さんの息子と思われる子供も出てきたり、文さんとあーちゃんは一緒に暮らしていたりといろいろ感慨深いです。
Posted by ブクログ
いい……全部いい……全員いい……
と目が蕩けていたら、なんと書下ろし番外編に、ふみちゃんとあーちゃんが!!!!
「おとなになっても」でも鎌倉が出ていたのも合わせて、ユニバースだ!!!!
と、嬉しくて嬉しくて。
Posted by ブクログ
さりげない優しさと隠せなかった素直な気持ち。人間関係の繊細さがここにある。誰かに憧れる楽しさや尊さも感じられる。登場人物たちのつながりも気になるところ。次の5巻で完結なの寂しい。