あらすじ
家を買えば幸せになれますか?
念願のマンション購入を達成し、
インテリアなどにも目を向ける主人公・沼ちゃん。
沼ちゃんの新しいステージを待ち受けるのは…!?
目的を達成した後も、人生は続く。
話題の住宅漫画、最新第5巻。
居酒屋の社員の女性、沼ちゃんが一人でマンションを買おうとする話。
かといって、マンション購入を鼓舞するような雰囲気ではない。
メインは沼ちゃんのストーリーだが、オムニバスのような形式で、
妙齢の一人暮らしをする独身女性のストーリーが挟みこまれる。
住まいに関する話題から切り取る彼女たちの暮らしは様々。
全てが上手くいっているわけでもなく、時に寂しさも描きながらありのままを淡々と映し出す。
独身でも、既婚でも、そこにあるのは等しく暮らしなんだな…としみじみした気持ちに。
マンション購入に関しても同じだ。
たくさんの検討の末、念願のマンションを手に入れた沼ちゃん。
けれど「手に入れてからが勝負だね」と作中のセリフにある通り、マンション購入はゴールではない。
ローンや今後の生活を考えて不安になりながらも、
「わたしのおうちを大切にする」という気持ちを一番優先にしていく沼ちゃんの姿は
健気であり、とても愛しい。
家とは?暮らすとは?そんなことを改めて考えさせられる。
何が良い、何が悪い、というのを決めつけずに
いろんな暮らしがあることを、優しく抱きしめてくれるストーリー。
感情タグBEST3
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匿名
沼ちゃんがマンションを購入したから、家探しは終わりそれぞれの生活が、リアルに描かれていて、面白いです。
要さんがお見合いしたのが、びっくり‼️
何かイイ感じなのでは⁉️
でも地元に戻らないで、、寂しい😞
泣いた
自分の隙間を埋めるためではなく自分一人で満ち足りていても惹かれる人ができたときにその人と生きたいと思うって正論だけど、人に依存してしまいがちなわたしにとってはとても耳が痛い言葉でした。
本当に素敵な作品です。
Posted by ブクログ
''ご両親を早くに亡くして長く一人で
暮らしてる人がいてね
マンションのローンに追われながら
毎日ひたすら働いてて、
多分甘えられる人も特別好きな人もいないと
思うんだけれど、
どんなときも精一杯のやさしさで
接してくれて…
毎日ほんのささいなことを、
キラキラした目で見てるの。
恋してなくても毎日を愛おしむことはできるん
だって、
孤独が心をむしばむことなんてないんだって、
彼女が教えてくれたんです。''
作中要さんの言葉に涙が出る。
要さんに希望を与えた沼ちゃん。そんな静かに前を向いて暮らしを大切に生きている沼ちゃんも、
そしてそれを見守る要さんの孤独や不安、そして沼ちゃんを大切に思う気持ちも、なんと温かくて切ないんだろうか。
またそれを見てから41話の沼ちゃんの言葉を見るとたまらなく切ない。
他人から見たら幸せだったり、強く見える人でも葛藤や不安を抱えている。
そう、何も欠けてない人や不安がない人なんていなくて、言葉にならない寂しさやりきれなさはふとした瞬間に顔を出すけど、確かにそれぞれの幸せもあって。
この作品は今を生きる女性の不安や孤独や、それでも人に前を向こうとする強さ、脆さがすべて詰まっている気がしてならない。
5巻もとても、良かった。