【感想・ネタバレ】初恋の爪痕のレビュー

あらすじ

傷つけたいのはおまえだけ。
幼い頃、一度の出会いで互いに淡い恋心を抱いたユリアネとゲルハルト。だが成長し侯爵位を継いだゲルハルトは、ユリアネが初恋の少女だと気づかぬまま“ある因縁”によって彼女に恨みを抱いていた。その彼に突然さらわれ、城に監禁されたユリアネ。ゲルハルトを慕い続けていた彼女は、彼の鬱屈した欲望を受けとめ、淫らな仕打ちに耐え続ける。一方、何度快楽を教えても清らかさを失わないユリアネに、頑なだったゲルハルトの心は揺らぎ始め……?

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購入済み

素敵な展開

淡い恋から、悲しい再開やすれ違いまで、とても素敵な作品でした。

2
2015年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久々のヒットでした。

あとがきにあるように「身分違い」「すれ違い」「しがらみでかんじがらめ」「初恋をこじらせて無体を働くヒーロー」「愛人関係を強いられるヒロイン」と作者様の好きなモチーフが詰め込まれていますが、私も好きなモチーフです。

母親が愛人になっているとは知らず、母に会いに来たユリアネと出逢ったゲルハルト。
お互いの名前も身分も知らず、来年また会えると刺繍の約束をして別れ、そのあとは会えずじまい。
再会したときには、ゲルハルトは母親にそっくりなユリアネを憎んでて、凌辱しちゃいました。

このときは髪の色が違ったから、ゲルハルトはユリアネが過去に出逢っていた女の子だとは気付かなかったんですけど、髪を染めていなかったら、会ったときにユリアネが憎い愛人の子だとすぐに分かったはずなんで、初恋にはなってなかったでしょうね。難しいところです。

一番悪いのは、当然ながらゲルハルトの父。
彼は妻も子もいながら、絵に描かれたユリアネの母に横恋慕し、彼女を手に入れるために盗みの罪を着せた上、うまくいかなかったからと殺害しちゃってます。で、無理矢理愛人にしたユリアネの母の愛情を求め、無茶苦茶してます。ユリアネの両親だけじゃなく、ゲルハルト母子も不幸にした、ソーニャ文庫らしい人です。ゲルハルトの父があの絵を持っていなければ、誰も不幸になってなかったのに・・・。

ゲルハルトはユリアネを愛人にし、無茶苦茶してますが、何も欲しがらないユリアネに段々惹かれていき、ユリアネの白いドレスを自分の婚約者になるはずの令嬢が汚したり、自作自演で怪我をしたときは、きちんと公平に判断できていて、そこはちょっと見直せました。

ユリアネが真実を知り、ゲルハルトも真実を知り、でも二人は別れてしまうんですけど、ここであのときの鷹の刺繍が出てきて、ゲルハルトがものすごく反省してて、彼って無茶苦茶してましたけど、本当はこういう人なんだなぁと。

当然最後は修道院にユリアネを迎えに行ってハッピーエンドに終わります。
何も悪くないユリアネが幸せになってよかったーって思う最後でした。

1
2015年07月21日

s

ネタバレ

鬼畜ヒーロー

ヒロインが本当に悲惨な目に遭い、涙無くして読めません。
何とも酷いヒーローでした。
でも、読む手が止まらない。
読み応え、ありました。
ストーリー展開、心情描写、とても丁寧で好みです。
大人なシーンも、陵辱されているにも関わらず、下品ではなく。
ただ、修道院でのシーンは...不謹慎かなw
あの感動のプロポーズの言葉で十分だったのに。
TLだし、ラストにもう一回、大人シーンを入れるように言われたのかな?
ま、兎に角、一気読みでした。
おススメです。
但し、人によっては地雷案件かも⁈

0
2023年05月04日

ネタバレ 購入済み

好みの展開

幼くして父を失った事で母が侯爵の囲われものになってしまったユリアネは、その母が死んだ事によってその人生が大きく狂ってしまう。
成人する前に侯爵の息子であるゲルハルトに愛されている訳でもないのに手籠にされ囲われてしまう。
それでもユリアネにとってゲルハルトが初恋の相手と言うのが不幸なのか幸いなのか…

ゲルハルトは侯爵を誘惑して侯爵家を不幸にしたのはユリアネの母だと決めつけ、ユリアネを責め辱めるが、その侯爵が諸悪の根元だと知り後悔し、更に一度会っただけの幼い少女が気掛かりでそれがユリアネだったと知った時には全て手遅れ…と、誰もが幸せになれる気がしない展開は好きな展開だった。

結果的にハッピーエンドなわけだけど、終盤が駆け足でやや尻切れトンボな感じが残念。

0
2022年12月29日

購入済み

面白かったです!

一気に読んでしまいました。
こんなに胸が締め付けられられたストーリーははじめてかも
ぎゅんぎゅんと痛かったです本当に!
「初恋の爪痕」というタイトルが物語にあっていて凄くいいですね。

0
2018年02月17日

Posted by ブクログ

面白かった…。文章が綺麗でほんと読みやすいし、タイトルがまたうまいなと思いました…。それはそうと、ユリアナの両親がむっちゃかわいそう〜〜!!なににも関心や執着を持ったことのない男が、やっと激しい感情を覚える相手に出会ったがために起こった悲劇。そして親世代の悲劇はこどもたちにも受け継がれていったという、とにかくヒロインとヒロインの母の境遇がかわいそうなものでした。本音を言うとユリアナがゲルハルトと結婚せず独身を突き通す展開も見たかったんですけれどね……。ヒーローに憤りを覚えるけど、あのハッピーエンドは良くて、ユリアナはこれからたくさんの幸せを取り戻していってね…っていう気持ちになりました。

0
2017年09月29日

Ikm

購入済み

面白かった

ユリアネが可哀想で涙がでた。
最後はまだハッピーエンドの入り口ですが、とりあえず良かった。
しかし、最悪の悪者が筆まめで良かった。これで誤解が解けなかったらどうなっていた事か。

0
2015年10月21日

Posted by ブクログ

信じ込んでいた恨みから、ユリアネを苛むゲルハルトの最初はなかなかひどい…といった感じですが、真実を知ったときの打ちひしがれようが苦悩ヒーロー好きにとってはよかった。
自分の罪に苦しみ、一方でユリアネの愛に気づき苦しむ。
うるっときました。

0
2014年11月30日

Posted by ブクログ

途中までは、ヒーロー本気で最低だな・・・と思ってましたが、最後の方でうるっときてなんとなく許せる気に。
溜め込んだ憎しみや孤独感が噴き出していただけで、ユリアネが婚約者に嵌められそうになった時は公平で落ち着いた対応をしていたから、それが本来の彼の性質なんだろう。思えばゲルハルトも、両親から満足に愛情を注がれずに育った、寂しい子供だったんだよな・・・だから彼の所業が許されるというわけではないが、ユリアネが彼を慕う気持ちを捨てきれないのもなんとなくわかった。尊敬され慕われるのに、本当は値する人物なんでしょうな。

それと、個人的には、前侯爵の恋が結構衝撃だった。私が今まで読んだラノベの中では類を見ないほど徹底して、非道で、報われようがなかったから。彼の恋には本当に、一片の救いも希望もなかったと思う。やり口を考えると当たり前なんだけど。人間として持っているべき良識や思いやりが欠けた時に、人はこんなにも救いがたい存在になれるのかと・・・ああなってしまえばむしろ、人間と呼べるのかと。改めて、主人公二人の想いが双方向でよかったと心底思いました。命を投げ出してもいいほど求める相手が、同じように心を返してくれて、求めてくれるというのは、基本物語はハッピーエンドがいい人間なので当たり前と思って読んでしまいがちなんですが、そうじゃないんよなと改めて思えて、なんか読んでよかったと思えました。もちろん物語は幸福な結末を迎えるのが望ましいと思うのは変わりませんが、当たり前とは受け取らないようにしよう。

ともあれ、ユリアネもゲルハルトも、幸せになれそうでよかった。傷は深いだろうが、若い二人に流れる時間が、それを優しく薄くしてくれるといい。

0
2014年11月11日

購入済み

まあまあ

父親の愛人の娘ユリアネを憎み、怒りに任せて純潔を奪い、更には自らの愛人にし屈辱を与えるゲルハルト。幼い頃に出会っていた2人はお互い初恋同士。でも、ゲルハルトはユリアネに気がつかず、ユリアネだけが彼を慕っている。
周りはみんなユリアネに冷たい。ユリアネが可哀想過ぎて辛かった。良い子過ぎのきらいはあるけど、健気なヒロインは好き。
真実がわかった後、もっともっとゲルハルトは苦しめばいいと思ったわ。
本当のヤンデレは亡くなった公爵だったな。

0
2020年01月12日

koa

ネタバレ

ヒロインが健気

父親の愛人の娘にヒーローが逆恨みをして、自分の愛人として囲うという話。

前半からずっとヒロインが理不尽な扱いを受けていて、それでも誰を恨むでもなく健気に頑張る姿に涙しました。

ヒロインの両親は本当に気の毒で自分だったら許せないと思いますが、それでも許してしまうヒロインはすごいです。


ヒーローの仕打ちが酷過ぎてどんなに反省しても足りないけれど、途中現れた外面の良い婚約者をバッサリ断罪する場面は格好良かったです。

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2022年09月28日

ネタバレ 購入済み

私は無理かも…。
いくら母親の仇の娘だからって、これは受け入れがたいです。 話に夢中になれませんでした。

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2022年01月07日

ネタバレ 購入済み

可哀想すぎます(涙)

ヒロイン可哀想すぎます、
家族の死を乗り越えるにもゲルハルト鬼畜すぎて。
ヒーローとのわだかまりが溶けて最後にはハッピーエンドっていうパターンは王道なんだけど、鬼畜なヒーローと小さい時の思い出がこれだけじゃ惹かれる理由がもはやわからなくなります。
まぁソーニャですから、とは思うけど、私には重たいかな、思いっきり歪んだ鬼畜ヒーロー好きな方には良いかも。
藤波先生、ぜひ最愛の花のような作品を次回はお願いします!

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2020年06月02日

購入済み

ヒーローの父親がひどい

ベッド・シーンと、ヒーローのヒロインに対する執着具合はなかなか素敵なのですが、ヒーローの父親のしたことが、酷すぎました。

最後の方は、こんなに酷い目にあって、何でそれでも、ヒーローが好きでいられるのか、という気持ちの方が勝ってしまいました。

とはいえ、ヒーローの父親の歪み具合は、彼が主人公だったら、ソーニャ的な狂った、かつ、歪んだ悲恋で、それはそれで、いい題材になったかと思います。

0
2020年10月17日

ai

購入済み

納得出来ませんでした

高評価のところすいませんが、納得出来ない作品でした

ヒロインはヒーローに本当に愛がなく犯され続けるのに昔の初恋の思い出をよすがにヒーローをしたい続けるのが健気とか清らかというより
少し愚かかM系の人に見えてしまいました

ヒーローは真相と恋心に気付いたら急に反省し出しますが、本人の所業も外道だし父親も最低だしそんなにすぐ許されることじゃないとおもうのですが

今まで自分がヒロインに性的に行なったことを考えれば、ヒロインに恋人として抱いて欲しいと誘われても我慢や自制するのがあの場合
本当の誠実さだと思いました

あと修道院という宗教の場所でやっちゃうのも
軽いというか引きました

ヒーローが受け付けないですね

結婚エンドですが私的にはヒロインには修道院か
凌辱しない男性の元で幸せになって欲しかったです

3
2017年03月12日

匿名

買わない

修道院ではなく他の男性の所へ行ってヒーローを嫉妬させて欲しかった。後悔に苦しむだけでなく嫉妬で苦しんでほしい。

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2023年07月31日

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