あらすじ
2作目も暴走が止まらない、合計150歳の老老コンビ!
車椅子の探偵・玄太郎が病気で入院。その上、元裁判官の静は謎の復讐者に狙われ…。意表を突くトリック駆使の痛快事件簿第2弾。
※この電子書籍は2020年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
静おばあちゃんと玄太郎おじいちゃんの大活躍劇第2弾。
前作よりも少し重めの内容。
玄太郎おじいちゃんが「布団の上で死ねるとは思わない」と繰り返すところがこの後を知ってると切ない…
玄太郎おじいちゃんの行動に忌憚なく言い返す静おばあちゃんもだけど、みち子さんとの夫婦漫才もおもしろい。笑
4章と5章は法の正義を考えさせるシリアスモード。
しっかりどんでん返しもあって中山七里作品のいいとこ出てた〜
玄太郎おじいちゃんとのお別れ寂しい(;;)
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
前作より楽しめた!
玄太郎の地所の社長、静の裁判官という仕事を生かした展開で読んでてすっきりした!
しかし、さよならドビュッシーに繋がってどうやら玄太郎が…とネタバレを見て、悲しいけども、ぜひ読みたい。オーディブルに入れて欲しい!
Posted by ブクログ
【収録作品】もの言えぬ証人/像は忘れない/鉄の柩/葬儀を終えて/復讐の女神
単行本で読んだ作品の再読。
謹厳実直で自分に厳しい元裁判官・静と経済界の重鎮で横紙破りの暴走老人・玄太郎。どちらも他人の人生に大きな影響を与えてきたことを自覚し、覚悟して生きている。やり方は違えど勧善懲悪を是とする二人の姿は好もしく、玄太郎の暴走っぷりは小気味よい。
しかし、後半二作は重い。
悪いのは犯罪者であって、それを正当に裁いた者ではない。
さらに、犯罪者の身内や元犯罪者を排斥する社会の問題。そこに悪意を向けて鬱憤晴らしをしなければやっていけないような人間を生み出す社会がおかしい。
社会と言ってしまうと大きな話みたいだが、実際は自分の姿勢の話だ。
静だけだと重苦しくなってしまう話だから、苦さを吹き飛ばしてくれる玄太郎の存在は大きい。