あらすじ
血塗られた浦登(うらど)家の系譜を受け継ぐ者は誰? 漆黒の館を包み込むのは断罪の炎か。逆転に次ぐ逆転の果て、とうとう事件の真相は明らかになったかに見えたが……。空前の本格&幻想(ゴシック)ミステリ巨編2600枚、ここに堂々の完結!
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Posted by ブクログ
あまりに面白すぎた。読みながら何度本を閉じ放心したかわからない。怒涛の回収劇にずっと頭抱えてた。綾辻先生が偏愛する理由も分かるわ、生命削り過ぎ。凄すぎる。
この長さになると中弛み(大変失礼!)を心配しがちだが、館シリーズにおいてそんな不安は必要ないのでご安心を。空腹も眠気さえも忘れて没頭し、気づいたらフィナーレなので。
十角館から順に読むことを強くお勧めする。
Posted by ブクログ
「そんなのアリかよ…」これが率直な感想ですね。
確かにヒントはあった。
所謂エピソードゼロ、まさか中村青司誕生の話だったとは……
正直めちゃくちゃ長いし、島田と江南コンビをたっぷり楽しむのとは少し違うが、この暗黒館の殺人は館シリーズには必要であり、そりゃこの長さになるわ…って思いました。
いや〜長かったけど楽しめました!
Posted by ブクログ
推理小説というと少し肩透かし、しかし館シリーズに愛着がある人は必読。まさにエピソードゼロ。
暗黒館の方々に愛着が湧いてしまい謎の寂しさが。
ここまできたらダリアの祝福を信じてしまっている自分(憑かれているのかも)
・ダブルどころかトリプルミスリード
・噴火やら原爆やらヒントは出ていたが深く考えなかった
・征順がやたら建築に詳しかった
・コナンが利吉を轢いたんだと思ってた
・一郎と慎太が熱い(ダブルミーニング)
・一巻の雑貨屋の店主の特徴は覚えていたので道理で!と震えた
・玄児(ホンモノ)キチガイ過ぎる
・ヴァンダインです。より震えた。妻の名前が出た時点でアレ?と思ったらもう遅い。やられました。
・中村青司はキチガイイメージだったのでこれは良い裏切り
・現代版暗黒館は惑いの檻が室内に入ったことでより怖すぎる
・二人で練習していたシューベルトのピアノソナタ20番第二楽章がこの雰囲気にぴったり。とはいえこの黒塗りの館で聴いたら絶対恐い。
・現代版惑いの檻は玄遙ではなく柳士郎だったり?
・鬼丸生きてたら嬉しい。清くんは…
・現代版暗黒館の医師は忠教(ホンモノ)かと。生きてたら現当主だろって? そこは色々秘密にしなくてはいけないルールですから征順さんのが好都合なんでしょう。知らんけど。
Posted by ブクログ
えぇっ?!てなることが何度あったことか…
え、君コナンじゃないの?!え、君忠教じゃないの?!え、コナン君どこにいるの?!
あれ、なんか違う設定じゃなかったっけ?って違和感を持つことはありましたが、気にしてなかった…
中村青司、ずっと存在だけは他の館シリーズで出てきていたからこの暗黒館でもそれだけかと思っていました。まさかここが原点だったなんて。
中村青司ってどんな変な人なんだろうと思っていましたが、中也くんは結構普通でした。
ダリアの肉を食べたんだから、今後どこかで生きて出てくる時が来るのかな。とても楽しみです。
Posted by ブクログ
またまた驚かされました笑
また1行にひっくり返されました〜!
3巻までは状況に対する比喩的表現を捉えるのに苦労しましたが、4巻からの衝撃で3巻までの退屈さが消滅しました。
しかしながら、コナン君の33年前の出来事を視点という形で夢で見てきたというのは…
うーん…これまでの館シリーズとは違うラストですが、ファンタジーに向かってしまえば、なんでもアリになっちゃうので、この先の展開はまだ分かりませんが、ある意味禁じ手だよなぁと。
凄いパワーだった
ある意味トンデモ展開のオンパレードだったのを、なんという説得力だろう…。
語られないところ、気になるなぁ。
しばらく余韻に浸ろう、
Posted by ブクログ
なんともおぞましい物語である。ただこの物語の語り手にトリックが備わっている事は容易に想像できたが、こういう事だとは。館シリーズの集大成と思っていたが、原点であったということか。
中也の物語としてこれ以上のものは書けないであろう。最後に明かされる真実にカタルシスを覚える。
とはいえキーとなる視点、それを夢で見ていたという展開はアンフェアではある。綾辻さんらしくはあるが。
あと鹿谷さんの活躍はもう少し欲しかった。
Posted by ブクログ
「館シリーズ」7作目。孤島の妖しげな館を舞台にしており、読んでいてまず雰囲気が似ていると思ったのは京極夏彦の「百鬼夜行シリーズ」であった。浦登玄児が時に歴史的な智識などを交えつつ、館のいわれなどについて語る様子は、どことなくあの古書店の主人を思わせる。しかし本作はそれに留まらず、古今東西のあらゆる推理小説から影響を受けていることは明白であり、謎の儀式やら、曰くつきの一族やら、秘められた過去の事件やら、過去に数多の小説で扱われてきた要素がつぎつぎと登場したかと思えば、挙句は結合双生児(いわゆる「シャム双生児」)まで出てきて、さながら推理小説界の幕の内弁当である。「館シリーズ」の集大成どころか、推理小説全体を束ねるような存在である。本作は文庫本で全4巻になるという大ヴォリュームであるが、こんなにさまざまな要素を採り入れていればそれも当然であろう。それでいて胃もたれを起こさせるような内容ではないのは、さすがの筆力といったところであろうか。もちろんちゃんと面白さも伴っていて、この長さもまったく気にならないほど楽しく読むことができた。しかし、推理小説のクオリティとしてはどうか。個人的には「〝視点〟」という存在についてどうしても馴染めなかったし、推理小説の手法としてもややアンフェアだと思う。「〝視点〟」は自由自在に時空を移動して、急に過去のできごとを「目撃」している場面に移るなど、独特の存在であるが、どうにも違和感がある。小説で過去に急に場面転換をすることは一般的に許されているのであるから、たとえば回想シーンを取り入れるなどして、もっと自然な形で描いてほしかった。長さという意味では超大作でも、コレでは内容としては超大作とはいえない。面白かったとはいえ、もうすこし4巻のヴォリュームにふさわしい、欠点がないような内容であってほしかった、というのは贅沢すぎる感想であろうか。
Posted by ブクログ
半年かかって、やっと4巻読み終わりました
中程でちょっとダレテしまった所もありましたが、この長さなのに後半へいくにしたがって、どんどん引き込まれて、先がとっても気になってしまいました
ただ一連のシリーズとは少し気色が違うので、「え~‼️」って怒る人もいるかも?
一番驚いたのは、中村青司の人柄
これまでは、幼い頃からサイコパス要素を持っている人物と捉えていたけど、そうではなかった
とにかく長編のお話なので、気を抜いてしまうと、誰がどのセリフを言っているのか、全くわからなくなり、活字もゴシック体や明朝体がコロコロ変わるけど、その謎はスッキリ解けます
でも残っている謎も沢山ある
本当はこの作品が終わったら別の作品を読むつもりだったけど、気になる謎が解けそうなので、やっぱこのまま"びっくり館"へと行ってきます
Posted by ブクログ
暗黒館の謎が解き明かされていく一方で、謎めいた全ての現象が必ずしも,解明されて欲しいとは思わない自分がいた。暗い霧の中、全てが黒に染め上げられ人々の恐怖の象徴として佇む暗黒館。この物語が終幕を迎える時そこには何が残るのだろう。そんな不安とも希望とも呼べる期待感を胸に読み進めることとなるのだが、結果的に残ったのは今までの闇を全て包み込むかのような大きな暗黒であった。いくつかの謎は解明されないままその暗黒の中へと姿を消すこととなる。それにホッとしたのは私だけだろうか。いや、ここまで読んだ同志であれば同じ気持ちになっただろう。謎めいた館で起こった奇妙な出来事。暗黒館が暗黒でいるためには、ダリアの祝福が必要なのだ。ダリアの謎を、かき消すように聳え立つ暗黒館とそれを囲む暗黒。そんな、暗黒を美しいとさえ思ってしまうのは、自分もダリアの祝福を受けてしまった仲間だからなのであろうか。
間取りや家系図はあまり覚えていなくても楽しめるなと思った。コナンくんのお母さんが言っていた、本当はあなたのお母さんじゃないのというセリフは、本当にエイプリルフールの冗談だったのかなんだったのかそこだけは謎。
Posted by ブクログ
読み始める前は最後まで読めるか心配だったけど…そんな心配いらないくらい続きが気になりすぎて思ったよりも早く読み終わった。
今まで以上におどろおどろしくて雰囲気満載な館だった。もはやホラー。住んでる人達も一癖も二癖もあって…。でもこのいかにも何か起こりそうな雰囲気がたまらない。
今回ほど真相を焦らされてヤキモキした回はない。中也じゃないけど何回「またお預けですか」と思ったことか!
館シリーズをずっと読んできた人にはたまらない小ネタも沢山。そして中也の正体が分かった時の衝撃と言ったら…!征順から彼はダリアの祝福を受けているって言われた時も鳥肌もの。中村青司はもっと偏屈な人だと思ってたよ。
この大作を読み終わってしまって、今読める館シリーズの終わりが見えてきたのが少し寂しい…。大事に読もう。
Posted by ブクログ
★限りなく5に近い4.7くらい
十角館からここまでが、ひとつの物語と思えた
綾辻さんの作品は人物よりもトリック重視なので
ひとりひとりの物語は詳しく書かれてないことが多かったように思う
今回はそれが掘り下げられて、満足!
読むまでは長いと思ったが読み始めると引きこまれ
苦にならなかった
個人的には玄児のすり替えに驚いた
玄遙の子 玄児 名前に隠されていたじゃないか
あとから繋がっていく
十角の次に好きなのが暗黒となった
Posted by ブクログ
長かった……!!とにかく怖かったので早く読み終わりたいと思いながら読んでいた。これまで読んできた小説の中で一番長い作品だった。
肝心の犯人については特にトリックとかはなかったし、動機が精神異常由来のものだったので少しがっかり感があった。が、まあそういうこともあるかなと思った。
江南がこれまでの館シリーズに出てきた「かわみなみ」ではなく、ただの「えなん」だったという叙述トリックについて、綾辻行人ほんとこういうの好きだし上手いなと思った。さらに「中也」が中村青司だったというのも驚いた。全然考えてなかった。
この作品は犯罪のトリックというよりは江南が実は二人いるってところが重視された文章だったなと思う。浦登家の悪魔崇拝的な儀式の謎、それが行われるに至った背景などの描写も入念だったように感じる。
”視点”がコナンだったことは驚きというかそういうのアリなんだ、と思った。推理+幻想小説と帯で銘打たれていたが、かなり幻想小説よりの作品だったなと思う。