あらすじ
大勢の子供たちの笑い声や喧嘩をする声が溢れ、今日も騒がしい養護院草の実荘。その草の実荘に薬種問屋浪花屋に奉公する徳次が薮入りで久しぶりに帰ってきた。徳次が草の実荘の門前を潜ろうとしたとき、庭を覗き込む袖頭巾を被った女の姿を見かける。それからしばらくして、お夏とお冬姉妹の弟春吉が草の実荘から姿を消した。書き下ろし好評シリーズ第九弾。
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Posted by ブクログ
いくらなんでも他に兄弟達がいるのに
自分だけ幸せになろうと思えるものなんだろうか。
一番下の弟の事は気にかけていたけれど
真ん中あたりだった弟をあまり気にかけてあげられなかった
という長女の言い分は分かるものの、
昔だと中間子でも、子供でも、「長男」はそれなりに家族の事を考えるようなイメージだったけれど…
こんな自己中で無責任な感じの別れ方だとこの先どんな人間になるんだろうとか考えてしまう…
姉達や弟の事を気にしている様子は微塵もなかったし…
2022.2追記
私の感想だと面白くないように伝わってしまいそうですが;
このシリーズはいい人悪い人癖の強い人(子供含む)
皆が助け合って生きて行く様がとても好きで、
何だかんだと毎回問題が起きて悲しかったり
納得出来ないような話もあったりなのですが
逆に何でも綺麗にまとめようと言う話ではないので
ここが嫌だった、何だったと言う感想になってしまうのですが、そういう嫌な事含み楽しませて頂いていました。
いつまで待っても続きが出ない…と作者名で検索をしてみた所(私は作品は読んでも作者さんの事を調べたりはほぼしていませんので;)
この本の出版の2ヶ月後に亡くなられていたのですね。
主要な登場人物達にどんな結末を用意しておられたのか
見届けられなかったのは残念ですが、
9巻まで読ませて頂き有難うございました。
ご冥福をお祈り致します。