あらすじ
寄生生物・田村玲子が放った私立探偵・倉森によって正体を知られた新一とミギー。彼らは寄生生物に加え、人間からも追われる立場となるのか!?新一は自分と同じく、不完全な形で寄生生物と共存する宇田の協力を得て、倉森の口封じに出る。一方、田村玲子にも徐々に変化が現れ始め――?「人が死ぬ…ぐらいのことじゃ大して驚かなくなってんじゃないの?」
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1巻から全く失速せず、ドキドキハラハラさせながら読み進んでしまいます。
必要あらば躊躇なく殺そうとするミギーはやっぱり人間じゃないんだなぁと再認識しました。
ミギーとだんだん一体化しつつあって、怖い悲しい感情まで麻痺してきて主人公が普通の人間じゃなくなってきているのが逆にこのとんでもない状況を乗り越えていけてるんだなと思う。
人間と宇宙人の心の変化がとても面白いです。
Posted by ブクログ
不良グループの女王的存在で、新一を含むパラサイトを感知してしまう超能力を示す加奈の存在は随分前のほうから伏線となっているが、その能力のために加奈は危機に陥り、新一は加奈を助けることができない。しかし加奈を襲ったパラサイトを新一とミギーは鮮やかに倒す。
そして「田宮良子」は「島田秀夫」に代わって新一の動向をうかがうために人間の探偵を雇う。人間を探るには人間を,という発想に「田宮良子」の深化が見られるのだが。この探偵がからんで、いよいよ新一の正体が世間にばれるのではないかという危機に陥るとともに、新一にはパラサイトたちを殲滅する戦いを起こさねばならないのではないかという決心が芽生えてくる。
他方、パラサイトたちは市長に当選した「広川」を中心にパラサイトを組織化しようという動きが生じ、「田宮良子」は一定の距離をおきながらそれにからんでいる。
いよいよ個人レベルの問題が社会と否応なく絡みを持ちはじめてくる。連載されていた頃、私は『寄生獣』を『デビルマン』のある種の異版のように思って読んでいた。だが、パラサイトの存在の公表による社会のパニック、闇雲な悪魔狩り、といった『デビルマン』の後半的展開になりそうで実はならないのである。『デビルマン』では魔界からどんどんデーモンが入り込んでくるのだが、『寄生獣』のパラサイトは生殖機能を持たぬゆえ、その数を増やすことがない。するとパラサイトの影響は局所的に留まってしまうのである。恐らくエボラ出血熱の感染拡大のほうがよほどの大事件なのだ。そしてそのエボラ出血熱ですら、マラリアの死者数に及ばないといった議論もあった。
つまりすべてを賭して生存を目指さねばならないのは、実は人類ではなくパラサイトのほうだったのだ。
Posted by ブクログ
寄生獣の集団を敵に回したシンイチ。
シンイチは寄生獣を殺して回ることに決めたが、果たしてその決断が生むものとは……?
加速するサスペンスに期待。
Posted by ブクログ
僕はこの『寄生獣』は、漫画として最も完成されている作品のひとつだと、何度読み返してもその度に思うわけです。エンターテイメントとしての恐怖系要素と社会に向けた環境問題に対する警告と人間の成長を、これほどまでにうまくまとめあげた作品が他にあるでしょうか。
その中には人間の弱さや醜さ、命のはかなさといったメッセージも介在し、ただ事ではないです。そして、ミギーがところどころで見せる可愛さと優しさの虜です(笑)。
Posted by ブクログ
吸い込まれる面白さで最後まで一気に読んでしまう。ストーリーもさる事ながら、主人公の心の葛藤が読んでる人の心を打つ。人間というものを考えさせられる作品です。
Posted by ブクログ
正体バレても殺さないところさすが主人公だけど、おいおい殺しとけよーって思っちゃった
探偵のやつの理解力のなさに少しイライラ…1回襲われた時に逃亡しなよ…この巻では生き延びたか…
遂にバチバチの戦いが始まりそう
Posted by ブクログ
宿主である高校生のシンイチと、彼の右手に寄生したミギーが、人を喰らう寄生獣たちと闘うホラーバトル第六巻。
自分の身辺を洗う探偵とのやり取りに、改めてミギーの冷酷さと、自分の置かれた立場の危うさを知るシンイチ。その流れで久々に寄生獣の田宮と再会する。人間の利他行動に興味を持つ一方で、赤子を盾にシンイチを挑発する彼女の真意はどこに?
苦しむシンイチにかけられた、占い師の思わせぶりな指摘。彼は一笑に付すが果たして?
Posted by ブクログ
人を喰らうパラサイトを「敵」として、自分の使命感に目覚めた新一。
田宮良子の赤ん坊に対する感情。
何か芽生えるものがあってほしいと願う。
新一の目が乾いている・・・
潤いをとりもどしてほしい。