【感想・ネタバレ】はねバド!(9)のレビュー

あらすじ

インターハイ団体戦予選。綾乃の活躍で3回戦へと勝ち進んだ北小町は、前大会優勝校である横浜翔栄高校と対戦する。2-2と拮抗した試合は、最終戦、理子対橋詰戦へともつれ込む……。一方、コニーのいるフレゼリシア女子に、綾乃の母・有千夏がコーチとして接近する。全国へ向け、それぞれの思惑は複雑に交差していく!

...続きを読む

めちゃくちゃアツい青春バドミントン漫画がここに!

アニメ放送により、大盛り上がりな「はねバド!」。
魅力は、ヒロイン・綾乃が”ヒロインらしからぬ風貌”を醸し出していることなのでは。
一見すると普通のかわいい女子高生なのですが、ラケットを持つとラスボスの風貌に。
そんな綾乃との試合では、苦しんだり、息が荒くなったり、メンタルが崩されてしまうことまで─。
ただ、そこに立ち向かっていく、美しく汗を流す女子たち!!とってもまぶしい!!

綾乃と同レベルの強さを持つ部長・なぎさの男らしすぎる名言の数々にもぜひ注目頂きたい。
また、なぎさだけではなく綾乃を取り囲むキャラクターたちの個性は、
一人ひとり本当に際立っています。キャラクター性が高いのも、この作品の魅力の一つです。

読めば”好きだった気持ち”を思い出す、私にとって宝物のような作品です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

橋詰と理子の試合はこう決着したかぁ…と驚きの印象。
序盤こそ橋詰が圧倒した。それは元々の実力差を考えれば当然の展開。なのにインターバルに入る頃には5点差まで縮められていた。自分の実力を信じられている者なら、「それでも5点差ある」と立ち直れるだろうけど、橋詰は自分を立ち直させる事が出来なかったね。それどころかワンゲーム目の途中で弱点すら露呈してしまった。「ちょっとサボっている」、この言葉には橋詰が抱え続け、そして直すに至らなかった問題が詰まっている

でも、それ以上の問題点はあの独白か…。これまで正面からぶつかった事が無いから試合結果は判らない。けれど周囲が持ち上げてくれるから同等だと欺瞞できる。でも、それは本当の意味で自分の力の高さを証明する言葉になるわけがなく
その意味ではなぎさとぶつかり続け、それでも折れなかった理子こそが強者に至る素質を持っていたと言えるのかもしれないね…

横浜翔英との団体戦が始まる前、立花は「勝利だけが貢献じゃない」と教えた。その言葉通り、この試合では勝利の数よりも最後のコートに立った理子・橋詰を仲間達がどう支えていたのか、その支えを本人はどう受け止めていたかが如実に現れた気がするよ
だからこそ、もう戻れない場所を知ってしまった橋詰と重盛がこれからを取りこぼさない為に「ホントの友達」になる様子に目頭が熱くなってしまいましたよ……



北小町は横浜翔英との団体戦を通して掛け替えのない何かを手に入れた。そう思えただけにあっさり過ぎる程に終わってしまった港南との試合には高校スポーツの儚さを見てしまったな
これで理子の夏は終わった。それでも遣り切った感慨が伝わってくる。対して、遣り切りすぎてしまった事で綾乃は再び心に迷いが生まれてしまったようで

逆にコニーは迷わない境地へと達したか
有千夏との再会は綾乃とは全く異なり、彼女に家族としての繋がりを齎してくれるもの。それは現状に満足しているようなもの。有千夏が綾乃に満足できない状況として離れて暮らす環境を用意したのとは対称的
かといってコニーの思惑はそこまで現状への満足だけで締められている訳でもないようで。コニーはコニーで有千夏を救おうとしているのか…


綾乃と母・有千夏の関係性が明かされてからはどのように再会を期するのかという点は気になるポイントだっただけに綾乃が「今更会ってそれで何かを得るとは全く思ってない」と発する様子には衝撃を覚えてしまったよ
元より綾乃と有千夏はバドミントンによって繋がっていた。綾乃がバドミントンを通して別の繋がりを手にしてしまった現状では、有千夏に母としての繋がりを求めては居ないという事なのかもしれない。ただ、そう感じるにしては綾乃の表情が邪悪寄りになっている点に恐ろしさを感じてしまうが

バドミントンに何を求めるか。個人戦決勝を通してバドミントンの楽しさを自覚できたからこそ、綾乃が抱く迷走。薫子は全国へ向かう前に最後に超える壁として立ちはだかる構図と成ったね
バドミントンを楽しいと思える綾乃はバドミントンを好きになろうとしている。けど、思いっきりやると誰かに不幸を齎してしまう。かといって負けると大切なものを失ってしまう
綾乃が己の人生をしっかりしたものと扱いたいなら、無様な負けは許されない。すると橋詰のように他者を見下すバドミントンとなってしまう。嫌な存在に
だとしたら、綾乃に刺さるような自分の醜さを口にして「こういうところなら共有してる」と告げてくれた薫子はちょっと風変わりな親友として綾乃を判ってやれる存在と成れたのかもしれないね

綾乃はようやく自分の形が判り始めた。自分が向かう先も定めたくなる。そうして綾乃が選んだ道は驚きに満ちたものでしたよ…
綾乃は部活を通してようやく人との繋がりを手にした。それを自ら手放すなんてね…。綾乃の選択は巣立ちのようにも勇者の旅立ちのようにも思えたよ……

0
2026年02月24日

「青年マンガ」ランキング