【感想・ネタバレ】失われた時を求めて 2~第一篇「スワン家のほうへII」~のレビュー

あらすじ

パリ上流社交界の寵児スワンは、高級娼婦オデットを恋人にする。ところが強力な恋敵が現れ、スワンの心は嫉妬に引き裂かれていく。苦悶の果てにスワンが見出したものは……。恋愛心理を鋭く描いた第二部「スワンの恋」。第三部「土地の名・名」も収録。芸術と人間への深い洞察と、五感を震わせる豊かな自然描写、そして社会風俗の緻密な分析に満ちた20世紀最高の文学を、流麗な訳文で。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

~P475「スワンの恋」、P476~「土地の名・名」という475頁まで語り手の私ではなくスワン(と高級娼婦オデット)の恋が綴られている。

スワンの恋情のすべてが綴られている、恋に落ち、夢中になり、嫉妬し、そして唐突に心が変わる。人の気持ちだけで475頁!普段読んでいる小説だと考えられないボリューム。スワンがあるグループから冷遇されるぐらいで(少し「浮気してる?」っぽい描写はあるものの)大きな出来事は起こらないのにこれだけ書けるってプルーストすごいなぁ。恋情すべてを書くとこの頁数になるのか…。

次のパートは語り手(私)の恋。スワンが大人の恋、こちらは青年の恋で躍動感に溢れている。自分からじゃなくジルベルトに「告白してくれたらいいのに」なんて期待するところが思春期真っ盛り。

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2021年11月16日

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