【感想・ネタバレ】高慢と偏見(下)のレビュー

あらすじ

劇的な展開、真実を突く台詞「大嫌い」から始まった恋の行方は? ダーシーの屈折した恋の告白にエリザベスは反発した。だが、ダーシーの手紙で己の誤解に気づき、数カ月後の思わぬ再会で彼への感情は変化していく。そこへ、末妹の出奔、彼の叔母君の横槍が……。恋のすれ違いを笑いと皮肉たっぷりに描く英国文学の伝統を確立した、シェイクスピアにも比肩する大作家の代表作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻です。

下巻では主に主人公である次女と彼の心の動きに焦点が当てられます。

偏見や誤解から傷つけあってしまう2人でしたが、素直になれない気持ちを省みたり、自分の未熟さに気がついたり、思いやる心を育てたりしながら、愛をゆるぎないものに変えていく過程が丁寧に描かれており、私自身もドキドキワクワクしながら読み進めました。
200年前と今とでは全く違う価値観なのかと思いきや、人の尊厳や愛に関して、また、真摯に向き合う心なんかは普遍的なものなのだなとちょっと感動。

それにしても末っ子の無鉄砲で図々しくて騒がしく、軽薄な様は目に余ってイライラするわ。

一方で、次女が様々な困難を乗り越えたあと、幸せな気持ちで叔母に報告の手紙を書くのですがその内容がかわいいしお上品で大好き。
「すぐに(私に)お手紙をお書きになって、この前のお手紙よりももっともっとあの方を褒めてくださらなくてはなりません。」
「私は世界一の幸せ者です。たぶんこんなことを言った人はこれまでに大勢いるでしょうけれど、私ほど胸を張って言える人はいないでしょう。彼も、私に寄せる愛情のうちから、お裾分け出来る限りの愛情を叔母さまにお送りいたします。」
とか、もう、幸せが溢れてる。。よかったね。エリザベス!

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2025年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻の最後、ダーシーからの手紙をきっかけに下巻では物語が動く。
ダーシーへの偏見によって真実を見ようとしていなかったことに気づいたエリザベス。

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2022年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恋のシーソーゲームとはこのことか。日本でいうと江戸時代に書かれたドラマだが、今読んでもおもしろい。恋愛に関する誤解と偏見を通じてなかなかゴールしないふたりにハラハラする。

上巻の最後でダーシーから手紙を受け取ったエリザベスは、今までダーシーを偏見を通じて見ていたことに気づく。しかし、いまさらどうにもならないのだった。
エリザベスはガーディナー夫妻とともにダーシーの家を訪れる。ダーシーは不在だったが、召使いがいて、ダーシーがいかに素晴らしい人かを語る。そこに突然ダーシーが戻ってくる。丁寧な対応をして、ガーディナー夫妻は感激する。ダーシーはエリザベスに対しても丁寧な対応をするが、手紙のことは触れない。
兵士のウィッカムと、エリザベスの妹のリディアが結婚する。この結婚についてはダーシーが関わっていることをエリザベスは知り、ガーディナー夫人に問い合わせる。ガーディナー夫人は、ダーシーがウィッカムの仕事や借金返済の面倒を見たことを伝える。
やがてビングリー氏がエリザベスの住むベネット家を訪れる。ダーシーも連れてくる。
ビングリー氏はエリザベスの姉であるジェインと結婚することになる。その後、エリザベスはダーシーと話をする機会を得て、すべてを打ち明ける。ダーシーはまだエリザベスを愛していた。エリザベスはダーシーと結婚することになる。

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2020年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

≪内容覚書≫
19世紀イギリスの作品。
ユーモアと知性のある女性、エリザベス。
大人しく優しい、ジェイン。
お隣に越してきた、ミスタ・ビングリー。
その友人のミスタ・ダーシー。

すれ違う4人の恋模様を
イギリス特有の皮肉を交えて描いた作品。

高慢で偏見を持っているのは、誰なのか。

≪感想≫
らすじをまとめようと思ったら、まさに王道な少女漫画。
第一印象は最悪!だったけど、相手を知る内に…、
というパターン。
これはもう、洋の東西を問わず、古今を問わず、
恋愛における珠玉のテーマなんだろうな、と思ってしまった。
書かれた時代が時代なので、
女性に対する扱いが多少低いな、と思わせられるし、
最終的に結婚してハッピーエンドは安易すぎる結末だけれど、
このよくあるパターンに、
イギリス特有のユーモアと皮肉の利いた表現が、
ほどよい刺激を与えてくれ、退屈することなく最後まで読める。

イギリス文学は、読んでいて、
ニヤリとさせられてしまうことが、本当に多い。
特に、この作品の女性の描き方は、
さすが女性作家、と思わせられる。
ああ、いるよね、こういう女…、と、
何度ニヤニヤしてしまったことか。
国境だけでなく、時代を越えても通じるものがあるのが、
不思議と言えば不思議。

古い文学作品は、確かに、読みにくい物もあるけれど、
これは、そういう、まさに「偏見」を捨てて、
手にとってみるといい作品だと思う。

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2013年02月12日

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