【感想・ネタバレ】放課後さいころ倶楽部 19のレビュー

舞台は京都のとある町。
引っ込み思案の美姫、天真爛漫な性格の綾、ボドゲマニアにしてショップ店員の翠、ドイツ出身の金髪美少女エミーリア。彼女たちは今日も、卓上で繰り広げられる青春を謳歌する―。

テレビで特集されたりボドゲカフェが流行ったりと、日本でもここ数年で幅広い世代の人たちに親しまれるようになった遊びのジャンル「ボードゲーム」(略して「ボドゲ」)。
この作品には、そんなゲームたちがたくさん出てきます。作中では翠ちゃんが毎回インスト(ルール説明のこと)をしてくれるので、知らないゲームでもすいすい読んでいけますよ♪ むしろボドゲ入門者にこそ読んでもらいたい! そしてボドゲ―マーは翠ちゃんのインスト技術必見です。
内容も心が温かくなるお話ばかり。ボドゲは単なる遊びじゃなく、プレイを通じて心と心で対話する大切なコミュニケーションツールなんだなぁ、と。思わずジーンとします…。翠ちゃんのボドゲ金言も多いこと多いこと…。ですが、なんといってもエミーが本当に天使です、カタコト金髪巨乳美少女、もうこれだけで役満です、最高。
そして、青春物で外せない恋愛方面では、とにかく男子たち・田上君や吉岡君の片思いがイイ! 健気でウブで、見てるこっちが思わず「あ、これ尊いやつ」とつぶやいてしまう…好きな子とゲームして目が合ってドギマギするとかなんだよそれそんな青春したかったわorz
ボードゲームを通して日々成長する彼ら彼女らの姿を、どうぞその目で見届けてください! なんと各話の終わりには、プレイされたゲームの商品紹介コラムがあるので、「実際に遊んでみたい!」という人にも親切な仕様です♪(そしてそのままボドゲ沼へ…(^^)/)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年08月05日

物語の最終巻であり、メインキャラクターたちの卒業までの流れが描かれる。

構成については賛否あると思うが、個人的にはこれでこそこの作品の終わりに相応しい。

というのも、本作のメインターゲットはきっとボードゲーマーではないはずだから。

女子高生×ボードゲームという、一般的にはとても遠い関係にありそ...続きを読むうな題材。
主人公ミキは元々ボードゲームと何の縁も無い内気な女子高生。
そんな主人公がたくさんの仲間やボードゲームと出会って成長していく物語。

ボードゲームには、人と人をつなげる力がある。
これはボードゲーマーなら誰しも感じていることだと思う。
そうして生まれたつながりは、ヒトを変える。
そのことを見事に描ききったこの作品は、ボードゲームの理想的な在り方のひとつを示しているように思う。

ボードゲームが主役であってはいけない。
あくまでも人間が主役でなきゃ。
ボードゲームとは、人と人の間にあるもので、最高の脇役でしかない。
だからこそ、この物語はこれでいい。

最後にひとこと言わせてほしい。
「登場人物めちゃくちゃ良い子すぎて誰も不幸になってほしくねえ」

0

Posted by ブクログ 2021年09月23日

 完結巻なので基本構造は割愛。
 各々恋に進路に悩みつつ、道を定めての完結。
 無難な辺りに落ち着きはしたけれど、その代償に今巻殆どゲームが登場しない。
 多分、読者アンケートとかで、ゲームよりもキャラクターたちの恋模様や悩みが期待されての展開なんだろうけど・・・。
 恋や進路に悩む高校生の作品は、...続きを読む掃いて捨てるほどあるわけで・・・。
 アナログゲームでストーリーを繋いで巧くいっている強みを活かせなかったのが残念な気もする。
 まぁ主人公たちが女の子というのも現実的な結末にしか至れなかった理由かもしれないけどね。
 ゲームバカが、ゲームでしか己を表現できない・・・なんて作品でも良かった気がする。
 そういう次回作があれば喜んじゃうけど、ここで完結させるならそんな未来もない気もする。

 実在のアナログゲームが題材で、ゲームの紹介と攻略とそれに絡めたストーリー展開が好きな作品だったので、最後までゲームで締めて欲しかった。

0

「少年マンガ」ランキング