あらすじ
《公館》は焼け落ちた。火を放ったのは、自らの義を通さんとする専任係官・鬼火。《公館》に踏みとどまる京香の依頼を受け、かつての師を討つべく、仁はメイゼルと共に死地へと踏み出す。
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Posted by ブクログ
これまで悩みに悩み続けていた仁がついにある一つの結論に辿り着く。また、新しい世代に公館を任せようと古い世代の自らの生に決着を付けようとした東郷。円環世界での罪について触れられてはいないが少しずつその謎の輪郭が現れ出したメイゼル、鬼火衆の刻印魔道師たち。核を利用して戦争を企てようとした九位。それぞれの様々な欲が絡み合っていた本作。
読み終わった今となっては説明することはできないが、読んでいる最中はその思惑の深さに驚き、闘う彼ら彼女らの姿に何度も背中を押されるような強い意志を感じられた。
そうなのだ。この作品は溢れんばかりの意志が詰め込まれている。矛盾してたって、倒錯してたって、変態チックだろうとも被虐趣向であろうともだ。様々な意思が文章という形をとってぼくらの胸の中に届いて魔炎のように人間には見えない火を灯す。それが後々の行動に変化を与えられていくのだろう。
しかし、それらの意志さえも潰してしまおうという大きな意思がある。今作は区切りだとあとがきにあるが、これからどのような意思が彼らの意志の前に立ちふさがるのか今から楽しみで、それとは別にメイゼルがどう成長し、仁とどのような別れをするのか、仁はきずなや京香と向き合うことができるのかということも気になって仕方がない。
「俺が、夢を見せてやる! おまえたちの仲間の犠牲が、おまえたちが闘ってきたことが無駄でなかったって思える世界を俺が作ってやる。だから、俺についてこい!!」
Posted by ブクログ
組織の殺し屋だったのが追放され、無職の一個人となってしまった仁。戦場と日常の落差に心苛まれ、子供を救うためという正当化も通用しない、ただの"人殺し"だったと自覚するに至る。
そして決死の討ち入りの末、華々しく散った師・東郷の意志を受け継ぎ、鬼火衆の生き残りと共に鬼火一家を立ち上げることになるのだった。メイベルは姐さんになった模様…。
あれ?何だろう、この転落人生⁇ 要約が間違ってるかな? でも女の業の固まりなきずなが嫌いなので、変態(ロリコン)の仲間入りをしてしまえ‼︎とさらなる転落を望んでいます。
Posted by ブクログ
いちいち説明されていない細かな部分があるけど、そこを読み解いていくと東郷の感情も少しは読める気がする。
雷神ヤバイな…というのが当時の感想だった。
Posted by ブクログ
鬼火の最後
沈黙がふらついて、悪として立ち上がる
メイゼルとの深まる関係
古い公館の終わり
九位の登場 なぜ科学君が登場するんだ、よくわからん。
前巻から間が空いたが結構覚えていた。
相変わらず沈黙君はうじうじと悩んでいてもどかしい感じ
その後の戦闘はスピーディーで読みやすい