あらすじ
あなたは人生の最後に何を味わいますか? 当代の人気作家7名が究極のテーマに挑んだ、自由でぜいたくで幸福な「食」小説アンソロジー。 弥生子は「最後の晩餐」について語り合う若い夫婦の会話を盗み聞きして……江國香織「コインランドリーの夜」 失恋したクズハの家に、女友だち三人は最期に食べたいものを持ち寄って……金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」 最後のごはんは、鰻がいいっておとうさん、言っていたのに、このままだと……角田光代「最後の鰻」 経理の小曾根さんが退職することになり、送別会を開いたが……寺地はるな「小曾根幸子の送別会」 ライターの明日香は、今は亡き遠縁の作家の「最後の晩餐」について執筆することに……原田ひ香「最後に、何を食べたの?」 還暦のゆかり、9つ上のチロルねえちゃんと62歳の笹子の最近の話題は……藤野千夜「もうひとりのねえちゃん」 〝最後の晩餐〟という店が長野にあるという。夫を亡くしたばかりの桜子は娘たちとそのお店を探すが……井上荒野「本当の話」
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Posted by ブクログ
どの作品も短編でも読み応えがあり、大満足の一冊。
最後の晩餐をテーマにしているけれど、どの作品も切り口が違っていて面白かった。
江國香織さん、寺地はるなさん、角田光代さんが好みでした
Posted by ブクログ
角田さんの「最後の鰻」が一番のお気に入り。情景描写の巧みさ、表現の仕方が好きだからお気に入りになった。この作品を読んで自然と涙が出てくるのは、脳内で情景を詳細にイメージすることができていて、なおかつ感情移入することができるからなのだろう。簡単に小説の世界に入らせてくれる角田さんの文章がすごく好きだ。また、同じ単語を繰り返すことで、人物の感情を深く描くことができるのだと知ることができたことも読んでよかったと感じるポイントの一つ。もっともっと、角田さんの長い文章を読みたくなった。
Posted by ブクログ
『最後の晩餐』
当代の人気作家7名が究極のテーマに挑んだ
自由でぜいたくで幸福な「食」小説アンソロジー
あなたは人生の最後に何を味わいますか?
なんとも贅沢な読書の時間でした♪
作家さんのラインナップは 以下の通り♡
★江國香織 『コインランドリーの夜』
★金原ひとみ 『ラストサパーフォーエバー』
★角田光代 『最後の鰻』
☆寺地はるな 『小曾根幸子の送別会』
☆原田ひ香 『最後に、何を食べたの?』
☆藤野千夜 『もうひとりのねえちゃん』
★井上荒野 『本当の話』
こちらの短篇7作品なんですが…
私のお目当て♡ は 江國さん、金原さん、角田さん…そして 井上荒野さん でした(-^艸^-)ヘヘヘ
寺地はるなさん、原田ひ香さん、藤野千夜さんは お恥ずかしながら 今まで読んだことがなくって…この機会に 読んでみるのも アンソロジーの醍醐味なんじゃね♪…と読みはじめました(˙ ᗜ ˙)
大きな勘違いをしていました(-^艸^-)ヘヘヘ
自分が最後に何を味わうか…だけじゃなくて
その背景だったりが味わい深くて…
ちょっぴり心を動かされてしまいました( ͡ ͜ ͡ )
江國香織さんの「コインランドリーの夜」で
母親と子供たちだけがにぎやかに何往復かして大物を運び込む。仕上がりを待たずに去るのであっというまにいなくなるのだが、それでもその短時間にこの場所の空気が突然色つきになる。
という 一文があるのですが …
「突然色つきになる」この表現 よくないですか?
やっぱり素敵だなぁ♡ 江國香織さん
金原ひとみさんは "金原ひとみらしい" につきます
金原ひとみ っぽいなぁってね♥
角田光代さん、井上荒野さんも 久しぶりに読んだのだけれど やっぱり読みやすい!
もう…唸っちゃうほど⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾
そして 寺地はるなさん も 原田ひ香さん
藤野千夜さん も 自分が読んでいなかっただけ
なんだなぁって 感じました
あぁ もったいない(-^艸^-)ヘヘヘ
この テーマ の「最後の晩餐」 答えがコロコロと
変わっちゃいそう(*´艸`)フフフッ♡
何を食べるか? なのか 誰と食べるか?なのか
ずーっと考えてられそうだなぁ(^o^)o
素敵な読書時間でした♡
Posted by ブクログ
豪華作家陣によるフルコース。
まず、「最後の晩餐」の捉え方がそれぞれで面白い。
同じテーマで書いても、それぞれの特徴があり、
こうも違う作品が出来上がるのかと、面白かった。
そして、最後を考えることは、それまでどう生きてきたか、どういうことを大切にしてきたかを振り返り、さらにこれからについても考えることに繋がっていくのだと感慨深かった。
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「最後の晩餐」をテーマにしたアンソロジー。江國香織さんが好きで手に取ってみたが、他の作家さんの短編も面白くて、他の作品も読んでみようと思う方に出会えたのがうれしい。作家さんによって、好き嫌いがはっきり分かれて面白かった。
「最後の鰻」角田光代
父が亡くなる前のことを思い出した。鰻が好きだった父。命日に家族で鰻を食べようかな。
「小曾根幸子の送別会」寺地はるな
小曾根さんが爽快!好き。
「もうひとりのねえちゃん」藤野千夜
なんかこの話面白いな…と思うと藤野さんの短編だった。人間関係がちょうどいい感じで素敵。
「本当の話」井上荒野
女三世代の感じが好き。
金原ひとみさんの短編に出てくるカタカナの言葉が最初よく分からなかった。うーむ。分からなくてもいいやと思った。
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豪華メンバーの女性作家によるアンソロジー。
バリエーションの豊かさで、飽きることなく読めた。
特に気に入ったのは角田光代さんの「最後の鰻」。
危篤状態なのに、集まった家族のやり取りがどこかユーモラスで温かくて…こんな雰囲気の中で旅立てたら幸せだなと思いながら読んだ。
この本を読み終えた人の多くは、自分なら最後の晩餐は何にしようか考えると思う。私も考えてみたけどこれは難しい。いつが最後になるかとか、その時元気かなんてわからないし。思わず大まじめに考えてしまうくらい、それぞれの「最後の晩餐」を楽しめた。
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面白かった
丁寧な最後の晩餐にまつわる短編集
初めて読む作家さんに出会えるから
アンソロジーは好きだ
小曾根幸子の送別会
本当の話
が好きだったな
Posted by ブクログ
全員好きな作家さんだからってのもあるけどすごく好きなアンソロジーだった。とくに角田さんの話はものすごく短いのに、それでも一番泣けて、戻ったり進んだりして噛み締めるように読んだ。藤野千夜さんの話以外(いつもは好きなんだけども)すごく好きだったな…
Posted by ブクログ
人生最後の日、何を食べたいか?
じっくり考えずにはいられない。
豪華作家陣によるフルコースのような1冊でした。
なかなか手に入らないクッキー缶を
一気に食べ尽くそうか。
お気に入りのチーズにしようか。
と考えているうちに、
会食の手土産で初めてエシレのクッキー缶を
いただいて感動したこと。
その会食での、今となっては笑い飛ばせるトラブル…
どんどん着想がつながって、
思考があちこち色んな方向に旅に出ていました。
今の私は、あの頃の私が作っているんだよなぁ。
「最後の晩餐」をテーマに、
豪華作家陣が描く7篇の物語。
同じテーマでも、
作家によって切り口がまったく違うのが
アンソロジーという形の読み物、大好き!
井上荒野さん、原田ひ香さん、
寺地はるなさんの短編が特に好きでした。
人生の最後を思うことは、
結局、今をどう生きるかにつながるんだろうなと思います。
Posted by ブクログ
寺地はるなさんの「小曽根幸子の送別会」が圧巻。
小曽根さん以外の登場人物3人の視点から、それぞれの “小曽根像”が描かれていて、中でも秋川の無礼さ、お門違いな考え方、小曽根さんを終始下に見る尊大な態度には読みながら本当に腹が立った。でも、こんな男性が全員ではないといえ一定数存在するのだと思うと実社会への暗澹とした気持ちが立ち込める。
社会と自分の価値観のズレに気づけないのもまた、自覚のあるなしに苦しいことなのだろうなと思う。
私は小曽根さんがかっこいいと思ったし、私もきっと同じことをするだろうなって感じたシーンもあった。
一番印象に残った話だった。
他の作品も切り口が斬新で、読んでいて学びにもなったし、美味しいご飯を食べたくなった。
Posted by ブクログ
豪華執筆陣にワクワクして購入し、期待通りの素晴らしいアンソロジーだった。
どのお話にも違った良さがあってどれが1番好きか決めきれないが、今いちばん思い出すのは金原ひとみの『ラストサパーフォーエバー』。
彼氏と別れて死にたいくらいつらいクズハの元に女友達3人が最後の晩餐に食べたいものを持ち寄る。死にたいクズハ本人ではなくその友人たちが選んだものなので理性が働いていて面白い。特に未来のことを心配しなくて良いから痛風鍋、という選択肢はあまりにも理性。自分にはその視点と選択肢が存在してなかったのですごく良いなと思った。本能のままに手を伸ばし食べまくる描写に活力が湧いてくる。
Posted by ブクログ
作中で金原ひとみさんも触れていますが、「最後の晩餐」‥‥学術的には「キリストが処刑される前夜の12人の使徒と摂った夕食」を指し、その代表格があのダ・ヴィンチ作の有名な修道院壁画ですね。
私個人としてはまさかキリストじゃあるまいし、家族に看取られながら「この中に私を裏切る者がいる」などと予言(遺言)し、パンと葡萄酒を食して逝く…。てか裏切り者のユダは誰よ? 遺族による遺産相続争いではなく、実家と墓じまいというまさかの醜悪な泥仕合…もはや笑えないギャグ! 小金持ちじゃないけど、自分が旅立った瞬間に家族がガッツポーズしてたらやだなぁ、ハハ。
帯にもある通り、「あなたは人生の最後に何を味わいますか?」という問いは悩ましいです。でも、関心があったのは7名の作家陣が「何を」取り上げるかだけでなく、どんな切り口や視点で描くのかにも興味がありました。
ネタバレになるのでそれらの情報は控えますが、それぞれの作家さんの個性がよく表れていて、楽しくお得感ある読書でした。「最後」と言っても重苦しくありません。共通しているのは、「食べる」という行為がやはり記憶という感情を伴うものなのでしょう。自ずと登場人物たちの、人とのつながりの中での人生の断片が味わい深く描かれます。
たかが食事、されど食事です。自分自身と向き合い、人生の喜びや哀しみをかみしめて振り返りながら、最後に私だったらと思う「食」は何か…。妄想しながら読んでみるのも愉しいと思います。
Posted by ブクログ
作家のメンツがよかったからもちろん期待してたつもりだけど、アンソロという詰め合わせの性質上すべてのお話が自分に合うわけでもないと思っているので、百パーセント期待していたわけでもない気がする。だけど、これは個人的によかった〜!作家によってアプローチが違うのも面白かったし、なにより全員すごく読みやすかった。すんなり入ってくる感じで、一冊のアンソロとして温度感?みたいなものが揃っていてよかった(語彙力)
わたしは江國香織だいすきマンなので江國香織のお話がいちばん読みたかったしいちばんすきだったけど、井上荒野もよかったなあ。あの短いお話のなかにオチまでつけてくるのってすごい。
Posted by ブクログ
誰もが一度は妄想したことのある
「人生の最後に何を食べたいか」という問い…
一線で活躍する7人の作家たちが紡ぎ出す答えは
決して豪華絢爛なご馳走ばかりではなく
日常の片隅にあるささやかな味や
記憶の底に眠る思い出の味が
それぞれの登場人物の人生の愛おしさと共に
鮮やかに描き出されます
江國さんの淡い情緒
金原さんのひりつくような熱量
寺地さんの静かな優しさ…
一話一話の味わいが全く異なり
まるで極上のフルコースを少しずつ
味わっているかのような贅沢な読書時間でした♡
漆黒の背景に浮かび上がる
このミステリアスで耽美な表紙に一目惚れ!!
「食べる」という営みは、私たちが生きること
そして誰かを愛することそのものなのだと
静かに胸に迫ってきます…
美味しくて、少し残酷で、愛おしい…
読み終えたあと、自分にとっての
「最高の最後の一皿」をそっと想像したくなる
大人のための極上なアンソロジーでした♡
Posted by ブクログ
金原さんの、ギリギリの女たちのパワフルすぎる作品が好きです。痛風鍋を前にして食材たちの死に様?に思いを馳せるくだりとか面白すぎ。変形シスターフッドもの。
井上荒野さんの仲良し家族の話もほのぼのしました。
Posted by ブクログ
7名の作家さんが同じテーマで描き、それぞれの個性が出ており楽しめました。私的に好きなのは一番短い内容だった角田光代さん。自分の最後も皆が美味しく食事をし笑いに満ち溢れたら良いな、と思いました。
Posted by ブクログ
よく読む作家の名前がずらりと並んでいるので期待していたけど、正直それほどだった。
最後の晩餐、よく話題にのぼるテーマではあると思うけれど、実際にその状況になったら何を選ぶだろう。
結局最後は塩おにぎりでいいとか、母親のつくった家庭料理とか、そういう素朴な路線もあるけれど、私はまだまだ寿司とかウニ丼とか食べたいけどな。
金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」に出てきた、
〈私はまだ、最後の晩餐の最適解を見出せていない。それは私がまだ自分の人生を見通せていないってことなんだろうか。〉
という文章にその通りだと頷きながら読んでいたけれど、作中にでてきた、あん肝白子牡蠣雲丹海老がぎっしり詰め込まれた痛風鍋は安易にいいかもと思ってしまった。
明日が来ないのだとすれば、あたるのを恐れずに生牡蠣をたらふくとか、マックケンタミスド爆食いとかも。最後すぎて滅な食事してみたい(それが最適解なのか?)。