あらすじ
キュートな女子大生会計士・萌実と新米会計士補・柿本が監査の先々で出くわす奇妙な〈事件〉。粉飾会計、会社乗っ取り、クーポン詐欺など、バラエティ豊かな謎を解きながら、会計の知識も身につく!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
山田真哉先生の著作だから読んだ本。ライトな作風で読みやすくて面白かった。ファイル1はニュースで以前やっていたので、トリックは事前に予想できた。ファイル3の真相が1番意外だった。この本を読んで会計のことや会計士という仕事に興味を持った。
Posted by ブクログ
【おおまかな内容】若き女子大生会計士とぱっとしない青年会計士補が、監査の先々で不正を暴いていくお話。といっても、正義のヒーローを気取って長々お説教、なんてくどいシーンはなく、事件が終わればすんなり締めに入って、後味さっぱりな感じ。 【良かった】短編のそれぞれが筋道通っていて、事件像がわかりやすい。入り組んだ事情がなく、一話一話で扱っている会計のポイントがはっきりしているので読みやすかった。オチや伏線が露骨というかわかりやすすぎる……のは、ある意味良かった点か。 【良くなかった】ヒロインの女子大生がかなりおばちゃん臭い。語り部の青年は二九歳とは思えない頭の緩さ。総じて台詞回しが芝居じみているのは結構気になった。あとがきで“ビジネス書だからシンプルなのが良い”と述べていたものの、“滑稽”“茶番”という印象はぬぐい切れない。 【総評】前述した通り、作者が“ビジネス書”を目指して書いたものなので、キャラクターやストーリーへの創意工夫が足りないのは残念。半面、内容はシンプルなのでさらっと読めるし、後味も良い。「読書にどっぷり漬かりたい!」という時より、通勤や休憩などのちょっとしたスキマ時間のお供に適しているだろう。