【感想・ネタバレ】続 会津士魂 八 甦る山河のレビュー

あらすじ

派閥争いと汚職に腐敗した明治政府に不満を募らせた士族たちは、遂に叛旗を翻す。佐賀の乱から思案橋事件、西南戦争へと激動する時代。鮎川兵馬は、武士道を貫くべく蹶起の一翼を担うが――。故郷を奪われた会津藩士達を描き、勝者に歪められた事実を敗者から検証する。明治百年を経た今こそ必読の現代日本再生の示唆に富んだ歴史大河小説。波瀾の明治編全八巻完結!

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Posted by ブクログ

この辺りまで来ると、強いられてしまった苦難への憤懣という色合いよりも、時間は掛かったものの、苦難を乗り越えてそれなりに活躍するようになっていた会津家中縁の人達への賛辞、そしてそういう人達の胸中に常にあった郷土や身近な人々への愛、というような色合いが濃くなっているように感じる…
会津の武士達が子弟教育に熱心で、当時尊ばれた価値観を大切に生き続け、幕末の混乱の中で「馬鹿を見た正直者」ということになり、汚名を負って迫害も受けたが、それでもそれを乗り越えてきている。そんな様を描き続けた壮大な物語『会津士魂』…素晴らしい作品に出会えたと思う。

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2009年10月04日

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