あらすじ
五大将軍綱吉に出された昼餉を毒味した真田真之介が、腹痛を起こし、後日謎の死を遂げた。大目付の松平対馬守から命じられ、表御番医師である矢切良衛が事件解決に乗り出すことに。やがて真田が口にした御膳には毒が盛られていたことが判明。江戸城中に綱吉暗殺を企む者がいる。いったい誰の仕業か。真相に近づいた良衛は、何者かの襲撃に遭ってしまう……。正義感あふれる剣豪医師を描いた、書き下ろしシリーズ、第3弾!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
五代将軍綱吉に出された昼餉を毒味した真田真之介が、腹痛を起こし、後日謎の死を遂げた。大目付の松平対馬守から命じられ、表御番医師である矢切良衛が事件解決に乗り出すことに。やがて真田が口にした御膳には毒が盛られていたことが判明。江戸城中に綱吉暗殺を企む者がいる。いったい誰の仕業か。真相に近づいた良衛は、何者かの襲撃に遭ってしまう…。正義感あふれる剣豪医師を描いた、書き下ろしシリーズ、第3弾!
平成29年9月6日~8日
Posted by ブクログ
どんな毒もたちどころに解毒するという、謎の秘薬を求める人がいるらしい。そんなウワサで始まるこの巻では、将軍の毒見役が、毒を盛られて死ぬという事件が発生。犯人を見つけるため、大目付の命により、表御番医師の良衛が調理場をあらためることに。将軍にかかわることなので、あらためるにしても本来は奥医師の役目。ですが、例によって(?)弱みを握り、真相解明に奮闘します。そして謎の秘薬を求める人物の正体も明らかになり一件落着。しかし、今後も良衛が大目付の言うとおり動くかどうか…。良衛に密偵となってほしい大目付と、自分はあくまでも医者、と開き直る良衛のあいだに、溝が生じたようにも見えました。
Posted by ブクログ
シリーズ第三弾。
将軍の毒味役が謎の死を遂げます。この事件の解明を大目付・松平対馬守から命じられる良衛。
“自分は医師で、探索方ではない”と命令される事に難色を示す良衛ですが、大目付さんに脅されたり論破されたりして結局渋々動く羽目になり、例によって刺客に襲われ、危険な目に遭います。
そもそも、良衛と松平対馬守は、医師と患家(患者)の関係で上司と部下ではないので(勿論、身分の差はありますが)、良衛が“なんで自分がやらなアカンの?”と思うのはごもっともですよね。
今回も、終盤で良衛がせっかく将軍毒殺を阻止したのに、褒めるどころかダメ出しばかりするのはいかがなものかと思いました。大目付さんも、良衛を動かしたいなら“飴とムチ(飴が足りない!)”“ギブ&テイク”を心がけて頂きたいです・・と、良衛に代わり愚痴っておきました(笑)。