【感想・ネタバレ】モブサイコ100 13のレビュー

生まれながらに持った才能を自分では全くそれと気づかない人間がいるらしい。才能のある状態がその人にとっての「普通」だからだ。特に何の才能もない書店員にはうらやましい話である。本作の主人公のモブこと影山茂夫・中学2年生もそんな類の人間で、生まれついての超能力者だが、本人はそれを「人を傷つけかねない力」と認識し、特別ステキな才能だとは思っていない。それどころか超能力を持たない秀才の弟と自分とを比べて「僕も何者かになりたい」と渇望してさえいる。
超能力でも手に入れられないものがあることを彼はよく知っている。例えばモブの幼なじみのツボミちゃんは、手を使わずに物を宙に浮かすことができるモブよりも、脚の早い男の子に夢中になった。既に自身に備わっているものに満足できないのは、大人になってからも変わらないし、それが10代ならなおさらのこと。アイデンティティーの獲得にもがき苦しむ彼らの状況を「それが若さだ」と一言でまとめることは簡単だけども、そんな単純なものではないはずだ。当の本人たちの心中など、とうに大人になった私たちの記憶からは薄れてしまっている。苦しみながら自己を獲得していくキャラクターたちの誰かは、かつての自分だったかもしれないのに。
『ワンパンマン』原作者・ONEが描く本作。迫力ある超能力バトルも必見。

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はげちらかしもんきー

2021年03月17日

ギャグの奥行きとシュールさが深まって、さらに面白かったです!

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Posted by ブクログ 2017年08月19日

巨大なブロッコリーのカバーは、前巻の結末であり新章の始まりでもあった。久しぶりのモブのため、巻頭である第91話にすんなり入り込めず。妖怪はモブ達を苦しめる敵ではないような感じだが……サイコヘルメット教団の暴走が気になる巻であった。

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Posted by ブクログ 2017年01月08日

モブに後輩ができた。
そして調子こき100%!
あんな派手な戦いのあとに思春期ならではのメンタルがぐいぐい出てくる感じすごい。

すごい一瞬の出番だったけど妖怪ハンターの人好きだよ。

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