【感想・ネタバレ】モブサイコ100 12のレビュー

生まれながらに持った才能を自分では全くそれと気づかない人間がいるらしい。才能のある状態がその人にとっての「普通」だからだ。特に何の才能もない書店員にはうらやましい話である。本作の主人公のモブこと影山茂夫・中学2年生もそんな類の人間で、生まれついての超能力者だが、本人はそれを「人を傷つけかねない力」と認識し、特別ステキな才能だとは思っていない。それどころか超能力を持たない秀才の弟と自分とを比べて「僕も何者かになりたい」と渇望してさえいる。
超能力でも手に入れられないものがあることを彼はよく知っている。例えばモブの幼なじみのツボミちゃんは、手を使わずに物を宙に浮かすことができるモブよりも、脚の早い男の子に夢中になった。既に自身に備わっているものに満足できないのは、大人になってからも変わらないし、それが10代ならなおさらのこと。アイデンティティーの獲得にもがき苦しむ彼らの状況を「それが若さだ」と一言でまとめることは簡単だけども、そんな単純なものではないはずだ。当の本人たちの心中など、とうに大人になった私たちの記憶からは薄れてしまっている。苦しみながら自己を獲得していくキャラクターたちの誰かは、かつての自分だったかもしれないのに。
『ワンパンマン』原作者・ONEが描く本作。迫力ある超能力バトルも必見。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2017年01月08日

芹沢との対決。
そしてボスとの対決。

師匠が出てくるとホッとするよ。
モブはいい人と出会えて本当に良かったなぁ。

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Posted by ブクログ 2017年08月19日

芹沢との社会復帰戦がボス戦の伏線になり、モブが超能力戦、舌戦ともに輝きを増してきた。超能力者であることに対する思考の真逆な二人。モブの悲しさ→怒り→優しさが最終結末を迎える。モブはどうなった~?

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