あらすじ
除霊依頼を終えて日常に
戻ってきたモブたち。
ある日、霊幻がうかつな一言を
言ってしまい、翌日からモブが
バイトに来なくなってしまう!!
モブ抜きで仕事をこなす
霊幻にテレビ出演の
依頼がやってきて…
生まれながらに持った才能を自分では全くそれと気づかない人間がいるらしい。才能のある状態がその人にとっての「普通」だからだ。特に何の才能もない書店員にはうらやましい話である。本作の主人公のモブこと影山茂夫・中学2年生もそんな類の人間で、生まれついての超能力者だが、本人はそれを「人を傷つけかねない力」と認識し、特別ステキな才能だとは思っていない。それどころか超能力を持たない秀才の弟と自分とを比べて「僕も何者かになりたい」と渇望してさえいる。
超能力でも手に入れられないものがあることを彼はよく知っている。例えばモブの幼なじみのツボミちゃんは、手を使わずに物を宙に浮かすことができるモブよりも、脚の早い男の子に夢中になった。既に自身に備わっているものに満足できないのは、大人になってからも変わらないし、それが10代ならなおさらのこと。アイデンティティーの獲得にもがき苦しむ彼らの状況を「それが若さだ」と一言でまとめることは簡単だけども、そんな単純なものではないはずだ。当の本人たちの心中など、とうに大人になった私たちの記憶からは薄れてしまっている。苦しみながら自己を獲得していくキャラクターたちの誰かは、かつての自分だったかもしれないのに。
『ワンパンマン』原作者・ONEが描く本作。迫力ある超能力バトルも必見。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
師匠のターン!
モブが初めて師匠に反抗して決別‥?という展開。
師匠はクズだけどいい教育してるね、モブいい子に育ったね!
とっても好きな内容でした。
Posted by ブクログ
除霊のコンペのくだりをすっかり忘れていた(^^; 霊幻師匠のテレビ出演から始まるすったもんだは、現代のワイドショーの痛烈な皮肉に思える。師匠離れしたモブと、弟子を見直す霊幻が新たなステージに進んだ気がした。それがモブのマラソン大会に進展すると、またいつものギャグ漫画に戻っているのだが(笑)