あらすじ
「全く見た事のないものと出会う時、人間は人間ではいられない。」 イワンが語る仮説(2)に衝撃を受けるクルーたち。火星とウィルスの謎が、次第に紐解かれてゆく…! そして今、明らかになる第4班班長・劉の過去。哀しき決意と祈りの先に、彼が選んだ道とは…!? 貴重な戦果と多くの犠牲を生んだ、火星での大戦争が、いま終結しようとしている――!!
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ガサッ。
ガサガサガサガサ。
その音を聞く者は戦慄し、姿を見た者は失神する。
異常な生命力と繁殖力を持ち、「ゴ」から始まって「リ」で終わる
ほとんどの人間にとって忌まわしい存在 “G” ――。もう、なんのことかお分かりですね。
今作においてヤツらの力は、実物の300倍(体感)。
しかも火星に住み、素早さ、しぶとさはそのままで筋骨隆々の人型に異常進化。
さらには人間を物理的に殴り殺せるのだからタチが悪すぎます!
西暦2599年、主人公の小吉たちは「地球化計画(テラフォーミング)」のために火星へ。
「バグズ手術」で得た虫の力を使い、超人的な身体能力を獲得した人間たちによる、
命がけのG退治が始まります。
一巻を読めば切に願うはずです。「人類よ……本気で……勝ってくれ……!」と。
三池崇史監督、伊藤英明さん主演で(まさかの)実写映画もされた話題作。
人間対Gとの死闘はもちろん、各国の個性豊かなメンバーが繰り広げる心理戦も見ものです。
宇宙一壮大な害虫駆除戦争を、ぜひ見届けてください!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
黒幕多いな…。ローマ(ジョセフ)も裏切っていたとは。ジョセフの一族は人類を超えようとしていることから、この火星遠征さえも踏み台にしようとしていたのか。
劉将軍の過去は泣けた。腐った世の中を変えようとするも、そのためには手を汚さなければならないという矛盾。
A.Eウイルスのワクチンも、病気を治すだけでなく、生物兵器をノーリスクで量産できるようにもなってしまうから、素直には喜べなさそう…。
Posted by ブクログ
第二部火星編終幕と第三部への序章。
劉の燈への秘めたる想い。ニュートン家の野望。小吉の安否。地球での政治家たち。
アネックス1号クルーにとっては壮大な選抜試験となった火星での戦い。次の戦場は、地球。
個人が生き残るためでなく、人類が生き残るための戦いが始まりますか。
そこで「人間を超える」が目的のニュートン一族が絡んでくるのが、いやらしいな。
Posted by ブクログ
様々な国の思惑を残したまま迎えた火星での最後。
多くの者が利用され傷ついた戦い。
地球ではGたちとどんな戦いがまっているのか。
むしろ敵は人間か…
Posted by ブクログ
17巻なので基本構造は割愛。
そして第二部・完。
正直、対ゴキブリより、国と国との対立に軸足の載った展開は好きではなかった。
好きではない物語に、好きな設定やアクションが展開され、複雑な気持ちで読んでいた。
舞台が地球に移り展開されるであろう第三部も、似た展開になってしまうかもしれないが、わざわざ「部」を区切ったという事は、別の展開が用意されていると信じたい。
軸足が音楽に乗り地球でバンドを結成したメンバーが音楽で世界を一つにし、ブクブクに太っても好感度の下がらないジョーの伝説が三部の軸に…。
Posted by ブクログ
やっぱりあまり入れ込めんな~。自分が付いていけてないだけかと思ったけど、読み直したっていう友人が「それでも尚、良く分からんかった」って言うのを聞いて、実に納得。1部がいつの間に終了していたのか知らんかったけど、本巻で2部が終了したらしい。これからは舞台を地球に移して、ゴキブリお化けに責任転嫁した、人間同士の争いが続いていくのでせう。自分的には、そろそろ止め時かな。相変わらず絵は美しいけど。