あらすじ
命運を賭けた決戦に大敗し、満身創痍となった艦隊を敵本拠星系から無事に脱出させたギアリー大佐。次々と策を用いて敵の裏をかきながら故郷をめざす途中、シュトラー星系で捕虜収容所を発見、救出に成功した! だが、その捕虜のなかには、ギアリー同様“伝説の英雄”と讃えられるファルコ大佐がいた。野心家の彼は艦長たちを扇動し、39隻の艦をひきいて艦隊を離脱、一路故郷の宙域をめざすが、そこには怖るべき敵の罠が!?
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Posted by ブクログ
これも前作に続き面白かった。
ギアリー率いるアライアンス艦隊は敵基地で捕虜収容所の解放に成功する。しかし、その中にはギアリーと同じように伝説となった猛将ファルコがいた。味方の損害を顧みず猪突猛進するタイプであるファルコはギアリーと衝突。しかしファルコには信奉者も多く、ついに39隻の艦とともに離反しギアリーの制止を振りほどき別星系に旅立ってしまう。一方ギアリーの艦隊はワープポイントであるハイパーゲートを破壊するという敵の作戦を阻止すべく戦闘を開始する。別々に行動する艦隊の運命は…
今巻では、ハイパーゲートに関する謎が大きなポイント。人類はハイパーゲートを利用しながら、その物理特性や仕組みについてはほとんど無知であることが判明する。さらに、ハイパーゲートの破壊が超新星爆発並みのエネルギー放出の可能性も判明する。ハイパーゲート破壊が大きな武器になることを知り悩むギアリー。そしてギアリーに近づきついに関係を持つにいたるが相変わらず本心がわからないリオーネ。リオーネと対峙するデシャーニ。さらに辺境域の状況が明らかになるにつれ、異星人の存在を暗示する。
様々な問題を抱えながら故郷を目指すギアリーだが、こんなストレスだらけの生活はごめんだね。なおかつ、逃げ場もない戦艦生活。よく耐えられるものだよ。