あらすじ
栃木県猜ヶ宇郡猪狩村。不毛の土地と呼ばれる場所だったが、大地震後に巨大な土の塊が山中に出現した。人の顔に酷似したその様相から「人面塚」と名付けられ、マスコミが現場に殺到し一躍有名となる。さらに隣村では古代の地磁気の逆転の痕跡が発見され――。立て続けに発見された地球の常識を変える二大現象を紐解くため、文科省タスクフォースのヒラ事務官・水鏡瑞希が挑む。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
シリーズ第3巻の完全版、内容や登場人物には薄らと記憶がありましたが、細部は曖昧だったため、改めて新鮮な気持ちで楽しむことができました。ただ、今回の読書では少し疲れを感じたのも事実です。その理由を考えてみると、どうやら作中に登場する文科省のキャリア官僚たち、特に幹部クラスの人物たちの姿勢に強い違和感を覚えたことが影響していたようです。あまりに現実離れした自己中心的な言動に、どこを向いて仕事をしているのかと憤りすら感じました。最近、こうした理不尽な振る舞いに対して敏感になっている自分に気づかされます。それでも次巻への興味は尽きません。しばらくは、心にやさしい物語を挟みながら、再び本作の世界に戻る日を楽しみにしています。