あらすじ
伝えたかったその想い、その言葉。銀河ホテルの手紙室で預かります――。「発送しない手紙」が織りなす、感動の物語。40年ぶりに銀河ホテルを訪れた杉田。創業者の孫・上原裕作とは大学時代、ともに文学を志す仲だった。立派に育った裕作の息子の姿を見て、ようやく親友の死を受け入れることに。一方、高校3年間、女子ラグビー部の練習に明け暮れた三葉。ラグビーをやめた自分にいったい何が残るのか、大学生活への不安を抱えながら家族旅行にきたが・・・・・・。「発送しない手紙」に綴る想いが胸を打つ、優しい物語。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
5巻。生と死絶望と希望、新しい生活への不安、破いた手紙の記憶から脚本を書く、どの話もなかなかに深い。1.銀河ホテルの息子の裕作さんは大学で文芸部に所属していた。その頃の友人杉田はテレビで銀河ホテルを見て泊まりに行くことを決める。2.三姉妹の末っ子三葉は高校でラグビー部に入っていた。春からの大学が決まり姉の転勤もあり、いつも頼りにしていた姉が家を出ること、高校では部活に熱中していた自分が大学でちゃんとやっていけるのか不安だった。3.謎解きイベント会社の桜井は銀河ホテルでのイベントを企画する。
Posted by ブクログ
冬のお話。
選ぶことの難しさ。
手紙を書くことへの苦手意識。
私の中にもあるなぁ、と思いながら読みました。
ずっと気になっていた「謎解き」について扱われているお話があり、おもしろく読みました。
何かを苦手に思う、そんな自分の固くなっている心の一部が少しほぐれる、今回も素敵なお話でした。
Posted by ブクログ
シリーズも5作目。
それなのに、まだまだ可能性があったのか!と思い知らされ楽しめました。
このシリーズのキーパーソンは苅部さんだと思っていますが、苅部さん一強ではないところが強みなのかも、と思えました。
創業者一族の話は、シリーズ1作目の1話目で息子さんのことを描き、中心的に触れることはもうないのかなと思ったら、5作目の1話目でお父さんの大学時代の友人が出てくるという。
不思議な魅力を持った上原裕作さんの、友人とのやりとりを通して心持ちや人生観が変わる様が美しく、涙がこみ上げました。
その張本人がすぐに思い出せない程の何気ない一言が、裕作さんの選択を後押しし、上原一族に未来も変えた。
人の死をすぐに受け入れられなくても良くて、それを前向きに思える人もいるというのがなんだか、良かったです。
世間一般のマナーで言えば、お葬式には出た方が良いしお墓参りも行った方がいい。。
でも、人それぞれ心の整理の速度は違うし、タイミングがある。
人のペースを尊重する空気が心地良いです。
2話目は、思春期ならではの悩みがもどかしく愛おしく。
身近な家族の一言が煩わしく感じることもあるけれど、大体少し先の人生をゆく先輩の一言は、よくよく聴いてみれば思いやってのことだったり自分の独り相撲で被害妄想していたりなので、一歩勇気を出して自分の弱みを見せた方がうまく行く気がする。
手紙の宛先が可愛い。こういう発想ができるのが若さゆえという感じもして眩しい。
3話目を読んで、銀河ホテルに行きたい気持ちがより強まった。
これまでも読みながら、こんなホテルがあればなぁ〜と思っていたのが、ホテルでの謎解きの設定がとても細かくリアリティがあるので、銀河ホテルの解像度が高まったことでホテル行きたい!謎解きイベント参加したい!と思えた。
安定した面白さと、刊行頻度もマメで、すごいです。
Posted by ブクログ
3話で苅部さん大活躍。シリーズ2作目の時に、苅部さんはその昔ラウンジで一人芝居をしていた俳優深沢泰彦の息子ではないだろうか、と思っていてそのまま読んで来たので、今回の展開には嬉しくなった。
とはいえ、苅部さんの謎は完全には解けてほしくない。この先も、少しミステリアスなままでシリーズが続くといいなと思う。
Posted by ブクログ
銀河ホテルシリーズは久しぶりに読んだけど、やっぱり心が温まるお話でした。
手紙を書くことで自分と向き合い、自分の真の気持ちに気付くことができる。
苅部さんの過去が明かされる日は来るのだろうか。
これからも追っていきたい大好きなシリーズです。
Posted by ブクログ
今回はまた違った角度からの作品があり、全て書き下ろしのシリーズ物なのに飽きさせないなーと感心しました。
今はコラボが主流になっていますが、ホテル×謎解きはとてもいいアイデアで、ますます銀河ホテルへの熱が高まってしまった。
旬平くんの父裕作さんの大学時代の友人の作品もとても良かった。
裕作さんの死を受け入れたくない気持ちから、銀河ホテルへ行けなかった杉田さん。
あの頃の友人そっくりの息子旬平に会い、大学の後輩に当たる由香さんとも話すことができたあと、苅部が待つ手紙室で亡き友人裕作への手紙を書く。
「もう一度会いたいよ」と。
今回も素敵なお話しでした。
Posted by ブクログ
苅部さん、ついに俳優デビューですか。
底の知れないおひとですねー。
「そのときできるかぎりのことをする。人にはそれしかできないし、それだけでもたいへんなことだと思うんです。」
ですね。
Posted by ブクログ
今回のテーマは「発送しない手紙」。1作目以来となる創業者一族にスポットを当てた第1話が印象的だった。心の整理にかかる時間は人それぞれだと尊重し、温かく見守る周囲の人たちも素敵。実在感のある世界観だからこそ、ホテルで行われる謎解きイベントの様子も鮮明に想像できて楽しかった。銀河ホテルでの謎解きイベント、やってみたいな~。苅部さんが意外な役回りを引き受ける展開も面白かった。
Posted by ブクログ
三つの話のうち、最後が印象的。
苅部さん、骨折した俳優さんの代わり、やるだろうな~とは思ったが、もちろん当たり。ミステリーに使うことでいろいろの部屋の様子もわかり、ますます行ってみたな、銀河ホテル。ないのはわかってるけど。