あらすじ
超ヒット作『鋼の錬金術師』の荒川弘の最新作!大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。授業が始まるなり子牛を追いかけて迷子、実習ではニワトリが肛門から生まれると知って驚愕…などなど、都会育ちには想定外の事態が多すぎて戸惑いの青春真っ最中。仲間や家畜たちに支えられたりコケにされたりしながらも日々奮闘する、酪農青春グラフィティ!!
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豚丼
銀の匙に出会って改めて食べるという事を考えさせられました。
肉を食べる=殺す、という概念を忘れてた、というより考えない様にしてました。
豚丼の下りは特に読んでいてとても辛く、しんどかった。
かといってベジタリアンにもなれず。。肉は美味い(ToT)
出来る事は命を頂いている事を常に忘れず、勿体ない精神を心掛けます。
Posted by ブクログ
旦那が大人買いしてきたので読む。
まだ3巻までしか読んでないけど、わくわくしたので書く。
進学校、親に疲れ、寮のある農業高校に来た高校生の成長記録。
命を扱う仕事をコミカルに丁寧に描いてあるのも面白いのだけれど、高校生を見守る回りの大人が素敵すぎるのがよかった。
ピザ会を頭から止めたり、協力するのではなくあくまでも、必要があれば手を貸す(食材提供)、一緒に楽しむだけ。
豚丼の肉を買い取った流れから通常授業そっちのけでアミノ酸~解体の動画視聴。その時の興味や学びに柔軟に対応し、教科書には載っていない生きるものを扱う仕事を淡々と伝え、一緒に作業していく。高校生たちも農家出身ではない主人公に刺激をうけて気がつかないうちにいろんなことを考え悩んでいく。
その子たちを優しい眼差しで見守る大人。
私もこんな大人になりたいと思った。
体力勝負っぽい農業高校
未知の分野でなおかつ初読の作者さん(お名前は存じ上げておりました)です。
北海道の農業高校で学科もかなり別れています。主人公の八軒君は酪農科で、広い敷地で迷子になったり、マラソン大会でもへばっていたのでもやしっ子でしょうか。
どうやら諸事情があって、というのも見えてきています。
ばんえい競馬や実習で早朝から鶏の卵を集めたり、馬術部に入って馬のお世話をしたりと、概ね体力勝負です。獣医志望の級友とかもいますし、豚の去勢手術とかも。
まだ始まったばかりですが、大変そうです頭が下がります。
匿名
荒川弘だから描ける
実際に農家出身の荒川先生だからこそ描けるお話。途中で休載挟んだり色々あったけど最後まで描き切ってくれた。連載とアプリで読んだことあるけど単行本欲しくて買いました。
Posted by ブクログ
アニメで見ていましたが、本編面白い!
農業とは無縁の生活をおくってきた八軒視点だから、とってもわかりやすい!
農業高校での生活は、驚きの連続!
毎日毎日やることが沢山あって、初めてのことだらけで、気力も体力もヘトヘトの八軒くん。
たまごかけごはん、おいしそー!
馬術部に入りたくなります。ばんえい競馬も面白そう。
子豚が可愛すぎる!八軒の苦悩が始まります。。
Posted by ブクログ
投げやりに来た学校で慣れない環境なのに、
投げ出す訳でもないし、子牛を捕まえておかないと、
という発想になるあたり、やっぱり八軒君は登場時から
ずっといい人なんだなと思います。
何になりたいの? と訊かれて適当にごまかすのではなく
別に何も と答えるところや
常盤君にできるまで付き合うよと言ってしまうところ、
ニワトリ捕まえるの手伝ってくれないと言われて
はいやりますと答えてしまうところも真面目です。
その時すかさず「よし手伝いいくべ」と言い、
「八軒おまえ人に構って損するタイプだろ」
と言う駒場もなかなかの観察眼です。
わざわざ一般入試で札幌からってみんなに言われつつも
本当は家から出られて遠いところならどこでもいい
と思ってきた学校。
それでもスモークチキンひとつとっても
先入観はいけないと前を向こうとしているところが偉いです。
一位にこだわってしまったり、
努力が報われないってのはなんかやだな
と思ってしまうのも八軒君の心の傷なのだと思います。
駒場君も踏み込みすぎでしたが、
お互いに謝り合うシーンがあってよかったです。
獣医さんが、大切なのは殺れるかどうか、
それができなくてやめるひともいるし、
諦めた人がダメってことはない というところまで
言ってくれているところが素晴らしい。
人間の気持ち1つで一生を左右される動物たち。
その矛盾や不条理を常に頭の中において置かなければ
いけないのだと思うのです。
学校まるごと自給自足が可能という環境、
考え方や生き方自体が変わりそうな気がします。
作りたい、やりたいという生徒の声を
相談したら大抵挑戦させてくれるというのは
かなり凄い環境です。とても羨ましい。
八軒君ではないですが、まず否定され
そんな暇があるのかと言われる環境にいた身としては
本当に心から羨ましいです。
面白そう
農業の予備知識が全くなくても、話がすんなり頭に入ってきました。さすが荒川先生!主人公の悩み、将来への不安、家庭の事情など、人物の内面が丁寧に描かれており、単なるキャラクターではなく思春期の少年として描かれているのがよかったです。
匿名
名作
主人公の八軒勇吾は札幌の進学校にいたが上がらない成績やそれに関心を示さない親に辟易して寮暮らしができる高校に進学したいと思っていた。
そんな彼に担任が勧めたのは大蝦夷農業高等学校、通称エゾノーだった。
中学まで住宅街に暮らしていた彼にとって壮大な敷地内にある農場などは道民といえど未知の世界。
牛舎のにおいや動物の習性すら知らない彼にとって完全アウェーな世界。
それに拍車をかけるのは周りの生徒たちが自分の進む道を決めているということだった。
将来稼業を継ぐことや、やってみたい仕事があってその道に進むためにはどの分野を勉強したらいいのかわかっている彼らに対して、家や親から逃げるためにエゾノーにやってきた八軒にとってはコンプレックスを刺激されてしまうのだったが……。
アニメは観ていたものの原作は初めて読んだけど文字情報で伝わるものの多さがよかった。