あらすじ
丸山勇と万羽福子が正式メンバーとなり、新体制となった特捜地域潜入班。
彼らの元に新たに舞い込んだ調査依頼は、東京拘置所の教誨師を務める住職からのものだった。
強盗致死はじめ、4人の殺害の罪で収監された死刑囚・西口治が、新たな殺人を自白したという。
しかし、千に一つも真実を言わないことで有名な受刑者であるため、誰もまともに取り合ってくれない。
そこで、潜入班の力を借りたいと言うのだ。
近い将来死刑が確定している西口に、反省の色は皆無。
これ以上の罪を暴く必要はあるのか?
この捜査は一体誰を救うというのか?
嘘に塗り固められた西口の人生。さらに浮かび上がる、凶悪殺人の数々。
彼の魂は、救われるべきなのか。
迷いの中で、清花たちは彼の人生への”潜入”を決意。
東京拘置所の面会室で、凶悪殺人犯との心理戦が幕を開ける――。
大人気警察小説シリーズ、感涙の第7巻!
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Posted by ブクログ
今年最初の一冊。
死刑囚が他にも殺人を犯したと告白したことから、始まる本編。
虐待から始まる殺人の連鎖の果ての死刑はあまりに切ない。
しかし、罪は償わなければならない。
その最後の願いを調べることは果たして正義なのか? とも考えてしまったけれども、よんで良かったと思う一冊でした。
Posted by ブクログ
正式メンバーが増えた班。
今回も、中々考えさせられる話で良かった。
どんな理由があっても人殺しはしてはいけないけど、犯人を庇ってしまいたくなる程のカスもいる
お姉さんとは、SOUL 魂 で繋がっていたんだよね
戦友として。
Posted by ブクログ
このシリーズの中で1番良かった…って前にも思ったかもしれないけどw読み始めたらどうなるのか気になって気になって最後まで一気に読み終えた。犯罪がどんなに理由があっても良い理由なんてないし、嘘は嘘を隠すために嘘をつき続けることになるけれど、やはりそこにはなにか根っこがあって、絡まりあっていたそれが最後解きほぐされたかったのだろうと。普通の人なんていないし、みんな何かしら取り繕っているだろうけど、やっぱりわたしにも守るべきものはあるなと思ったりした。
Posted by ブクログ
内藤了の新刊2冊のうちどちらを先に読むか迷い、しばらく離れていた“藤堂比奈子”シリーズのスピンオフよりも現在進行中のこちらを優先することに。
殺人をまったく後悔していない様子の死刑囚が告白する別の殺人。調査を進めたところで時効が成立している昔の話。告白が本当だったとしても今更どうなるというのかと思う清花に班長がかけた言葉が心に残ります。この仕事、損得で考えるようになったら終わりだと。もしかするとそれはいろんな場面で思い出さなければならない言葉なのかなと思う。
人生すべてが嘘だった人なんていない。千にひとつでも本当のことがあるはず。
Posted by ブクログ
結局、
悪いのはいつの時代もヒトの悪意なのだ。
それも幼少期に受けた親や同じコミュニティに暮らす者達からの壮絶な虐待が、後々巨大な悪意の炎と成り得る。
『不幸な境遇にあった全ての人が悪となる訳じゃない!』と宣う方々に問いたい。
他人よりの残虐に晒され、快復ままならないダメージを負い、出口すら見えない人達の前でそれを言い、彼らに『自己責任』を問えるのか?
刺されるぞ…。
フィクションの話では無く、連日子供達が、あろうことか親に殺められる事件が多発している。
昨日も、今日もだ。
そして、
作中、全てを引き受けて死に臨んだ男…彼を、彼の人生を、彼が手にかけた人々の人生を無惨に破壊したのは勿論彼自身に他ならないが、その胚芽の土壌を作ったのはキ◯ガイとしか名付けようのない彼の父親だ。
地獄の最中にいる人に必要なのは、何もしない人達の美辞麗句では無く、具体的な救いの手だろう。
それが儘ならない社会ならば、怒りの炎は瞬く間に業火となり、世界を焼き尽くそうとするだろう。
それは対岸の火事ではない。