あらすじ
【電子版特典マンガ付き】
吾妻朔太郎との温泉旅行で気分一新し、
父親の著書に収録するエッセイを書き終えた久慈静は、ふとMRだった頃を思い出す。
朔太郎に感謝とも憧れとも違う感情を持ち戸惑ったこと。
そして、朔太郎と過ごした、あの一夜の熱さえもがよみがる。
一方、翻訳学校を修了した朔太郎には、勉強会を主催する目白から声がかかり…。
アラフォー男二人の翻訳家BL、第6巻!
電子書籍特典として、描きおろし漫画「親愛なる原さんへ」「さくちゃんとくじさん」を収録!
■収録内容
・「スモークブルーの雨のち晴れ」第26話~第30話…COMICフルール掲載作を加筆修正
・「真白なスーツに踊る」…描きおろし
・本体表紙…描きおろし2P
・電子版特典…描きおろしマンガ「親愛なる原さんへ」1P(紙書籍の応援書店特典と同内容)、「さくちゃんとくじさん」1P(紙書籍の初回出荷限定特典と同内容)
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
匿名
久慈目線での過去から現在まで…朔ちゃんのこと、こんなに好きだったんだ、こんなに好きなんだ、って…泣いちゃう…それぞれに辛い経験を経て今の2人がいる…アラフォー2人の関係の意味はキラキラした若者にはない深みがある、どうかこのまま波風立たず幸せでいてと願うばかり…
過去の話が多め
久慈の想いが詰まった巻。久慈には吾妻がこんな風に見えてたんだってしみじみ。
今作には珍しく吾妻が苛立ちを隠さず久慈にぶつけるシーンがあって驚いた。明るくて優しくて繊細なところがふんだんに出ていて、とても魅力的だった。
独特の空気感
好きな作品の一つで、新刊が出ると
購入しています。
二人の間にある、独特の雰囲気のある空気感が好きです。
お互いをとても大切に思っている関係性が
羨ましくもあります。
久慈さん目線の過去の回想で、吾妻くんへの
想いが伝わってきて、素敵だなと思いました。
あの日、再会できて本当に良かった。
漫画ですが、内容がとてもリアルで、
考えさせられる話がたくさんあります。
かもめ先生の作品大好きです。
今作は久慈さん目線で懐古のシーンや現在が
描かれていましたね。
いつまでも2人仲良く時間を重ねて欲しいです。環君、
何か思う事がありそうな予感、、、
匿名
フィクションなんだけど、現実との乖離が少ないというか・・・普段生活してる中で、こういうことよくあるよねとか、こういうこと考えるよねとか、誰にもありそうなこととリンクしてて、空気感がすごく良いと思う。
ラブだけじゃなくて、ライフも・・・っていうのがよく分かる。
この先の二人の生活がまたどう動くのかが楽しみだな。
Posted by ブクログ
あまり接点のなかったふたりの関係を思うとP56,7が涙が出そうなくらいとてつもなくよかった
本当に大好きなお話
もう何回も思っていることだけど、自分も朔ちゃんを見習って母親に優しくというか、段差で手を差し伸べられるようになりたい
おパンツふたりとも同じ黒だなあーて気づいたんだけど、アニメイトの特典おパンツの話だった笑
静なおとなBL
静と朔ちゃんのシリーズ、大好きです。動か静かでいったら「静」の雰囲気。
本当に素敵な大人のBLだと思います。
この巻は5巻の温泉旅行続きから始まり、2人の再会から遡って~MR時代まで回想シーンが広がります。
若い頃の静と朔ちゃん、かっこいいね。
そして、現実的な今後の事ー仕事の事とかお墓の事などにも触れています。
朔ちゃん母が体調不良で病院へ行き、嫌な思いをする(ドクハラってやつ?)エピソードも実にリアルですね。
2人のHシーンも素敵ですが、わたしは日常生活の中で自然に交わすキスの描写がすごく好きです。
次の巻も楽しみです。予告画像うれしかったーー
巻末の特典マンガもかわいくて面白かったです!
旅行回!
いつかふたりに旅行して欲しいな〜と思っていたら、棚ぼたで一泊旅行が! 思わず朔太郎の口をついて出てきた本心からのことばを読んで『わああああ』となりました! それが久慈さんの回想録と見事に絡まりあって一生心に残るできごととなる『実は思ったより深い愛だった』お話、本当にすてきでした
朔ちゃんのお母様のこともあるけど、このふたりには2度目のデートでの約束通り、添い遂げて欲しいなぁ
Posted by ブクログ
温泉旅の途中から物語が始まって、日常に帰っていく。
でも久慈はあの日の「愛してる」を何回も思い出してにやけるんだろうな・・と。
そういうとこ、久慈はかわいいなぁ。
とうとう、父の本の巻末にはいるエッセイが書き終わる。
久慈はそんなとき、久慈がMRを辞めて送別会のあとの吾妻とのワンナイトの日を思い出す。
同僚でお互い優秀なMRとして働いていた時、人望がありやさしさのある吾妻を見ていた。この感情は・・・?
最後の日に拒絶されるかもしれない、恋人がいるかもしれない、傷つけるかもしれない。でも・・・という気持ちでホテルに連れていく(吾妻は全然そのことに気が付いてなくて普通についていく)
そして「吾妻とセックスがしたい」といって押し倒す。吾妻は抵抗するかとおもったら受け入れてくれた。が、彼が寝ている間に部屋を去った。
恋が終わったんだ。
それから思い出だけを胸に、父の介護と、翻訳の勉強をしていた。
ある日、雑踏のなか、吾妻をみつけるまでは・・
吾妻は相変わらずコンクールに四苦八苦しているが、久慈に助けてもらおうとはしない。
さらに、山梨に住んでいる母に不調があり、大きな病院に紹介状をかいてもらったのでついていくが、母の訴える症状があいまい?なこともあり医者に一蹴されてしまう。それをみて吾妻は母を残しておけないと考える。
二人は2回目のデートをしよう~ってなり、なぜか久慈家の墓に行く。
吾妻は「俺たちの墓はどうする?」という。「死ぬまで一緒にいてくれるの?」そして「飽きられないようにがんばるよ」というと、吾妻も「俺も飽きられないようにがんばる」
あぁ・・今回もおだやかな大人の二人でした。
だけど、大人なだけに自分たちだけではない問題がでてくるのが今後の波乱を予感させる。
吾妻は母をどうするのか?自分も山梨にいくとなると久慈とは距離的にも遠くなる。
(翻訳学校は8月で卒業することにした)母を呼び寄せたとしても、
久慈との仲は「友だち」だと紹介するという。
母親に「いろんなことに悩まず暮らしてほしい」から。
だとしたら、二人はどうなるんだろう・・・
おだやかだけど、一抹の不安を感じて、早く次巻を読みたい