あらすじ
毎週金曜日の放課後、喫茶室「白鳳堂」には必ず、男子学生・金蓉さんの姿が。そんな彼に、人々はいつからか相談事を持ちかけるようになった。なぜなら彼がいつも華麗に解決してくれるから!一方、金蓉さんが白鳳堂に金曜にいる理由とは一体!?
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レトロさと優しさと
車の往来も少なく、市電が走る昭和初期の銀座。道幅が広く、洋館が立ち並ぶ。そんな街の一角にある喫茶室「白鳳堂」。金蓉は美しく、礼儀正しい良い出自の青年。今日も誰かをこの喫茶室で待っている。優しく、物事を解決へと導く彼に客は思い思いの問題を投げかけるようだ。レトロさが優雅な雰囲気を演出してくれています。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ好き。訳ありげな美少年が、来ない待ち人を待ちながら、安楽椅子探偵よろしく喫茶店に集う人々の事情を解してゆくお話。しかも高尾滋先生の昭和レトロ。好きに決まってる。
Posted by ブクログ
金曜日の午後、喫茶「白鳳堂」の窓辺に必ずいる一見儚げな青年、金蓉(きんよう)さん。
誰かとのある約束のためにいるようですが、いつからか人は、彼に自分の悩みを聞いてもらうようになり…?
昭和初期の銀座を舞台に描かれる、ドラマティック人間模様。
前知識無しに読み始めましたが、しょっぱなから金蓉さんの人たらしな魅力にノックアウト!
可愛くて優しくて儚げなのに強くて魅力的。何それ最高か!
昭和初期のレトロな東京を舞台にして、金容さんという男の子が様々な人の話を聞きつつ悩みを解決していく、という話。
「何もしない」と言いつつも確かに何かをしている金容さんがすごい、というか、作者さんの力量がすごい。
これは少女マンガですか。。
読みたいお話を探す時に、ジャンルの括りは必要だけど、あまりそれに囚われると出会えなかったかもしれない作品。大正ロマンも残っているようなノスタルジーも感じる。良い時代だったなぁ。
主人公の穏やかで優しくて聡明で、それでいて芯の強さを感じる人柄は、産みのお母様から受け継いだものなのだろう。
待ち人のクロードに会える事を主人公と一緒に待っている心境。
Posted by ブクログ
高尾先生の漫画で…というか数ある漫画の中でも私は人形芝居が大好きなのですが、なんとなく雰囲気が似ていて、どれもおだやかでやさしい素敵なお話でした。
良質な連作
主人公、どうやら一高生のようですから、エリートではあるのでしょう。武術の心得もあるようです。
悩み事を相談されて解決する体裁で、お子様ランチ等も出てきます。芸者さんの彼女、その後どうなるんでしょうか?
面白いです。
誰を待っているのか、とても気になります。
待つのは嫌いなので、完結したら、購入したいなぁ。
匿名
ブロマンス系…?それとも?
主人公が主体のボーイ・ミーツ・ガール系が好きなので、ブロマンス一色だけなら見送ろうか悩んでます。好きな作家さんであり、好きな絵、今作の雰囲気と時代設定等も好みです。
作家さんの過去作:マダムプティが大好きでした。期待値込めて★は4、もう少し様子を見てみたいと思います。
Posted by ブクログ
昭和初期の銀座のカフェー。
良家の子女らしい、さわやか好青年。
そんな彼に話を聞いてもらうと
ささやかな悩みごとが解決するという。
いいですねぇ〜、日常の謎系だ。
解決には酸いのも甘いのもあるけれど
いずれも読後感はいいです。
主人公の金蓉さんには
待ち続けている人がいる。
物語の後半であきらかになりましたが
そこにはたぶん当時の社会の影が散らついていて
なんとも不安が募ります。