あらすじ
明治十六年(1883年)。葛野を出て実に43年、甚夜はついに行方知れずとなっていた鈴音と対峙することになった。鬼神へと至ろうとする妹との再会は、甚夜だけでなく彼の周りの人々の運命をも大きく変えることになる。人よ、何故刀を振るう――平成までの長い旅路の折り返し地点で、甚夜が出した答えとは。大人気和風ファンタジー巨編、衝撃の第七巻が文庫化!
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Posted by ブクログ
個人的には1巻と同じくらい刺さった回……
鬼でありながらここまで何十年も築き上げできたものと一気に切り離される甚夜の心は、その刀で切って血が溢れるように止まらなかっただろうなと思う。
野茉莉が忘れたくないよぉ…………ってなるとこは何度も読み返しました。そして一緒に泣きました。
これ娘さんいらっしゃるお父様とか読んだら膝から崩れ落ちちゃうんじゃないか……汗
全てをなくして辿り着いた先が夜鷹のもとだった事も、残酷であり救いのようにも見える。思わず声出ちゃったもん。あっっって。
その地獄の中に唯一の蜘蛛の糸のように唯一甚夜の記憶を残された4代目染五郎が、この後どのように甚夜の未来に絡まるのか、時間が楽しみになって堪らない1冊。
三代目染五郎の最期、最高にカッコよかったぜ〜〜〜……………………推しが…(泣)